2002年3月の毒まつたけ


03/01(金)【富野由悠季】
03/02()【時計が壊れた】
03/03()【一周年記念で1回休み】
03/04(月)【完全に1回休み】
03/05(火)【過剰反応】

03/06(水)【分裂病感覚】
03/07(木)【幻覚キノコに法規制】
03/08(金)【1回休み】
03/09()【『NHKにようこそ!』】
03/10()【でんでんの発言を耳にして1回休み】
03/11(月)【本日各局ムネヲ祭り】
03/12(火)【メフィランのススメ】
03/13(水)【フォレスト・ガンプ】
03/14(木)【鼻血にカミサマを感じた日】
03/15(金)【ロード・オブ・ザ・リング】
03/16()【ゼルダのでんせつで1回休み】
03/17()【1回休み】
03/18(月)【マルホランド・ドライブ】
03/19(火)【腕時計】
03/20(水)【今池電波聖ゴミマリア】
03/21()【分別のない人間が多すぎる】
03/22(金)【大須をふらふらした日】
03/23()【今日もまたディアブロ2】
03/24()【バルカンサイン】
03/25(月)【ヨハネによる福音書8章7節】
03/26(火)【辻元清美辞職会見】
03/27(水)【ディアブロ2でヘルプしてみた】
03/28(木)【銀行に行って1回休み】
03/29(金)【イーガンはすげえな】
03/30(
)【ディアブロ2、こないだの韓国のひと】
03/31(
)【屋久島】

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2002年3月1日(金)
 昨晩、NHKのトップランナー富野由悠季が出ていたので観た。動いているこのひとを目にしたのはこれが初めてだ。
 発言から動作から全てにおいてなんだか不快なおっさんだった。そんなにΖガンダムをやりたくなかったのなら、誰か他のひとに全部まかせりゃ良かったのに。
 いわゆるファーストガンダム以外のガンダムにはどうして何も感じるものがないのか、その理由がなんとなく分かったのは収穫か。ちょっと濃い目のアニメフリークならとっくに知っていたことなんじゃろうがの。

 ひとことで言えば、がっかり。このひと、若い頃からずっとこんな感じなのかなあ。


2002年3月2日(土)
 時計が壊れた。
 と言っても竜頭の部分が引っ込まなくなっただけなのだが。それでも、このままでは、つけたまま風呂に入れないので、近日中に買い換えることにした。チューナー、眼鏡、自転車のパンク、と、ここのところ壊れるシリーズが続いている。これで終わりにしてほしいもんじゃ。

 この時計は、十数年前、中学生(だったかな)のときに祖母に買ってもらったもので、当時六千円だった。それほど高いものでもない。その後、新しい時計も買ったが、この時計はなんとなく捨てきれずに、今も使っている。
 ちなみに今のこの時計のひとつ前に使っていた腕時計とは7年前にお別れした。三万円ぐらいの割といいダイバーズウォッチ。たぶん今もあの糞便の底に深く沈んでいるだろう。キミもまさかインドの安宿の便所に捨てられるとは思っていなかったろうな。すまん。あのときはそれが唯一状況の論理的解決法に思えたのだ。そもそも前提がオカシイからいくら論理を突き詰めてもオカシイ結論にしかならなかったのだがな。重ね重ね、すまん。もし可能ならそこから自力で帰ってきてくれ。

 映画『ロード・オブ・ザ・リング』今日から公開。と言ってもこれが第一部だから知らないひとがこれだけ観るとちとツライかもしれづ。三部作全体の撮影はもう完了しているらしい。安心した。
 この作品は、中学生のとき、評論社の文庫(旧版)を友達から借りて読み、けっきょく後日じぶんで買ってもういちど読んだ。当時、RPG風の(じっさいは逆でRPGが指輪物語風なのだが)ファンタジー小説に飢えていて、読むとしたらコレかエルリックぐらいしかなかった。
 その後日、水野良ロードス島戦記を読んでも「オタク向けのコピーじゃねえか」ぐらいにしか思えず、とても最後まで読むことができなかった。あるイミ、指輪物語は罪な作品だと思う。
 今回、やっと映画化された(あのアニメ版は別。パンフレットは持っているが)わけだが、CMや特番の映像を目にして驚いた。そのまんまじゃないか。あの世界がそのまま完璧に映像になっている。奇跡だ。
 さっさと観にゆきたいが人込みが嫌なのでちょっと様子をみる。

 かへるさん御推薦『ミステリーアンソロジーU 殺人鬼の放課後』(角川スニーカー文庫)収録作、乙一「SEVEN ROOMS」を立ち読みしてみる。
 ホントだ。絶品だ。過去、乙一の作品は何作か読んだが、どれもこれもそこはかとなく猟奇の香りがする。乱歩を初々しくした感じ? ちょっと違うかもしれないが。
 顎下と歯は、破壊された人体をいちばん感じさせるパーツだと思う。漫画なんかでも、顎が吹き飛んで歯が露出しているような描写にはリアルな暴力を感じる。映画スワロウテイルのあの描写とか、シンプルプラン(小説の方)で犬を撃ち殺すシーンとかも。白状するが顎破壊系の描写には非常に弱い。理由は不明。有名なグロ画像のモーターサイクルを初めて目にしたときには、一瞬気が遠くなって、そのあと何日か憂鬱だった。

 そう言えば今日は歯医者さんで歯石を取ってもらったのだった。顎系残酷描写に弱いのは、小さい頃、歯医者さん嫌いだったからかな。

【今日買った本】
 板垣恵介『バキ』12巻(秋田書店)


2002年3月3日(日)
 サイト開設一周年記念で1回休み。1年経つのが早いなあ。昨日の日記のミスタイプ一カ所修正。

 開設当時にはほとんどキョーミ無かった2ちゃんねる観察にも今ではどっぷり浸かってしまっていたりして。作法がだいたい分かってきてからはハマるの速かったな。
 とは言え、今まで2ちゃんねるに書き込みをしたことはないしこれからもすることはほぼありえないので念のため。見てるだけ。


2002年3月4日(月)
 当日中の更新できづ完全に1回休み。


2002年3月5日(火)
 周防正行『Shall we ダンス?』を撮るとき、前2作とは決定的に違う要素に悩んだそうだ。
『ファンシィダンス』『シコふんじゃった。』は、それぞれ仏教界、相撲界、というそれなりにステータスのあるジャンルを題材にすることで、権威というものが持つオカシサを笑うような部分があった。それに対して社交ダンスの世界というのはどちらかと言うと認知度が低く、世間一般のフツーのひとには奇異の目で見られることが多い。現状で社会的に差別されている世界をさらに笑ったところで、それはほんとうにオモシロイのだろうか、と。
 けっきょく、その点に配慮しながら、周防は社交ダンスの世界そのものを変に揶揄することもなく、うまく作品を完成させた。

 一般的な認知度が不当に低い(と思われる)世界に所属するひとたちは、批判や嘲笑に対して無意識のうちに過剰反応することが多い。周防監督はそれが怖かったというより、そういうひとたちの過剰反応せざるをえない心情を想像して、気をつかった部分もあったのだと思う。

 さすがに一流のひとは違うな、と思った。

 過剰反応と言えば、ついでに田嶋陽子の戦略は長い目でみて有効かどうかについて書こうと思っていたのだが、まあ書くまでもなかろうということで中止。


2002年3月6日(水)
 今度は別の歯の詰め物が取れた。壊れるシリーズ継続中。

 どうも富士通の社内LAN上のBBS(だと思う)から特定の過去日記にリンクを張られた気配有り。40人ぐらい飛んできた。さすがにリファを辿っても表示されないので内容までは分からないが。リンクされた対象も不明。1月のこの記述だろうか。
 それはいいとして。
 そこからトップページに飛んだ形跡がひとつもなくて(´・ω・`)ショボーン
 40人も飛んできて、そのうちひとりもキョーミ持ってくれないサイトっていうのはいかがなものか

 3月15日(金)にデビッド・フィンチャー『ゲーム』放送予定。地上波では2回目だったかな。
 この監督はクスリ臭というか分裂病感覚を表現するのが物凄く上手いひとで、この作品なんか最初から最後まで「あるあるあるある!」のクイズ100人に聞きました状態ですよ。無論、エンタテインメントだからその状況はキチンと解決されるけど、お脳が故障中のひとはずーっとこの状態が続くわけだ。これはツライ。
 分裂病で思い出したがあの未解決の世田谷の一家惨殺事件、書類が浴槽に放り込んであったところなんぞ非常に分裂病クサイと思うのだが。イミ分かるかなあ。じつは、オイラはなんとなく分かるという妄想。眼前のコンピュータに触らざるをえなかった理由も分かるぞ。妄想だけど。新聞なんかだとこの類の思考は「意味不明」のひとことで片づけちゃうよね。まあ妄想だからしかたがないのだが。

【今日買った本】
 天竺浪人『ANGEL WITCH』(ワニマガジン社)
 福本伸行『賭博破戒録カイジ』5巻(講談社)
 松本光司『クーデタークラブ』6巻(講談社)←完結。
 三浦靖冬『おつきさまのかえりみち』(ワニマガジン社)←名の部分の読み方が分からづ。字もJISに無いし。
 夢枕獏(:原作)+板垣恵介(:漫画)『餓狼伝』11巻(講談社)
 雑誌「テレパル」3月9日号(小学館)


2002年3月7日(木)
 昨日の日記中、文末の句点が一カ所抜けていたのを修正。

 幻覚キノコがいよいよ法規制される模様。じぶんの場合必要ないから影響はないけど愛好者は相当にむかっ腹が立っているだろう。習慣性によって積み重ねられるダメージを考えると煙草や酒のほうがよっぽど有害なのだ。
 ここで譲歩したらもう終わりなので、ここはひとつ有能な有志何名かで石原慎太郎を呪殺するというのはどうか。日本たばこ産業株式会社代表取締役社長本田勝彦あたりでも良し。
 ナチュラル系のクスリ使いは総じて平和的なひとが多いような気がするが、ここは怒ってもいい局面だと思う。

 先日、オランダでのワークシェアリングの実情についてテレビで放送されていたのを目にした。NHKだったかな。なんだかえらくうまく機能しているようだった。日本は既に政治どころか経済も立派な三流になってしまったので、こういう世界一の先進国のやり方に学んだほうがよろしかろう。


2002年3月8日(金)
 当日中の更新できづ1回休み。
 何したんだっけ。そうだ、煙草と焼酎が切れたんで買ってきた。あと、御近所に新しくできたコンビニで漫画雑誌立ち読み。ミギャアアアアア!(←ドイル最高)


2002年3月9日(土)
 滝本竜彦『NHKにようこそ!』を読んだよ。
 ヒキコモリのにーちゃんが物凄いテンションでジタバタもがく話。
 (・∀・)イイ!
 ケンヂ大槻をベースにShaelルーン嵌めて攻撃速度20%増し。とてつもないスピード感に圧倒されて小一時間で読み終わっちゃったよ。会話の掛け合いのこのテンポの良さ。ただ速いだけじゃなくて、ハッとするような名台詞も有り。何年ぶりかで再開した先輩との別れ際のやりとりなんか、かなりぐっときた。
 最後、タイトルのイミが示された瞬間にはひさかたぶりにガツンときたね。こりゃいいや。
 主人公はヒーローでなければならない。それさえクリアしてればたとえダメ人間でもOKだ。
 万人にお薦め。なんかよくわからんが元気が出た。

 ウェブを巡回していたら、新古書店には新本っぽい漫画が割安で積まれているんじゃねえの、という目撃談有り。
 そうか。すると今後はそういうやり方が主流になって、俺様が贔屓にしている本屋さんもバタバタと潰れてゆくのだな。生き残るのは全国展開しているような資金力のあるフランチャイズだけか。面白くない話だ。
 ただでさえ本を買って読む人間は少なくなってきているのに、書店の絶対数がどんどん減ったらみんな本というものに触れる機会も減ってますます本を読まなくなるだろう。人間は目に入ったものに対して渇望を抱く、というのはかのレクター博士も言っておるよ。
 高校生のとき、もし学校の帰りに寄る本屋さんが無かったら、俺も今みたいに本にお金突っ込む習慣は持っていなかっただろう。
 病的な効率化によって文化の多様性は失われる。と今思った。食文化もそうだな。これ、病気だよ、病気。行き着くところはフラットでのっぺりした高エントロピーの世界だ。エントロピー増大に対して挑戦するのが生物の使命じゃあなかったのか? いや、単なる妄想だが。


2002年3月10日(日)
 なんとなくテレビをつけたら、藤田田が「日本のデフレは2月14日で終わった」と断言していた。誰もそのことに気づいていないが日本経済はインフレに向かっている、とのやや電波チックな発言も有り。しかし何故ピンポイントで2月14日???
 確かに、ぱそこんなんかはこの春ぐらいから値上がりしそうな気配はある。ユニクロの社長がブランド物の野菜に目をつけたのもデフレ終了のニオイを嗅ぎ取ったからかもしれない。
 未来予測っていうのは占いとたいして変わりないと思うのだが、でんでんがそう言うと実績があるだけになんか説得力あるな。


2002年3月11日(月)
 昨日の日記中の藤田田の発言のイミについて、綾波書店さんからメールにてツッコミをいただく。曰く、でんでんが「日本のデフレは2月14日で終わった」と断言していたのは2月14日にマクドナルドの平日半額セールが終わったからということではなかろうか、と。
 謎が解けました。ありがとうございます。

 サイト開設から約1年、何故かSF系日記更新時刻に加えていただいたのがいちばんの幸運だったような気がする今日この頃。

 本日証人喚問ということで、テレビはずっとムネヲ一色なり。この類の番組を観ても不快になるだけなのでテレビ消してふて寝していたらテレビ愛知(テレビ東京系)の『2002地球の子供たち ヒマラヤの小さな瞳』見逃したよ。ブータンの映像が見たかったのに。ちぇっ。
 最後のほうだけ少し観ることができたのだが、テレビ東京系のこおゆう番組って相変わらずカメラが綺麗だね。ふだん粗雑なバラエティばっか観てるから、たまにこおゆうイイ仕事を目にするとココロ洗われるよ。
 くそう、ムネヲめ。覚えとけよ。


2002年3月12日(火)
 映画でも観にゆこうと思いつつ起きたら既に午後4時過ぎなり。だめだこりゃ。
 だめの原因はディアブロ2。先日からついにメフィスト・ランに手を出してしまって、もう1回、もう1回、あと1回だけ、と気がついたら明け方になってしまっていることが多い。
 メフィスト・ラン、いわゆるメフィランというのは、「ACT3ボスのメフィストを倒す→新しいゲームを作成する→また倒す」というのを延々と繰り返す苦行のこと。ボスキャラクターは雑魚と比較していい感じのアイテムを落とすことが多く、各ACTのうち、最後の中継点(ワープできるポイント)からいちばん近いボスはメフィストなので、これを繰り返し殺すことによって良いアイテムを効率的(費やした時間と比較して)に手に入れよう、という作戦だ。
 以前、ディアブロ2関係の掲示板で「メフィラン500回やってみました」みたいな書き込みを目にしたときには、そんな不毛なことしたくねえよ、としか思わなかったのだが、難易度HELLで通用するような水準以上の武器を入手するにはけっきょくこの作戦しかない、ということが身に染みて分かり、やむを得ず始めてみたところこれがまたハマってしまったのだ。
 装備できるアイテムや荷物に入れておくチャームの中にはマジックアイテムの発見率(MF)を何%か上げるものがあり、この数値の総計が高ければ高いほど、敵を倒したときに良いアイテムが出現するようになる。例えば、特定の敵を倒したときの特定のジャンルのマジックアイテムの出現率が5%だったとき、MF200%であれば5%の2倍(200%)ということで、マジックアイテム出現率は10%に増加する。このときMF300%なら3倍の15%。MFの効果を体感できるのはだいたいMF200%からで、まともに回すのであれば最低でMF300%ぐらいは必要というのが定説となっている。ただ、MFの高い装備はどうしてもその他の性能が犠牲になるので、じっさいトレジャーハンティング(トレハン)として回せるのはキャラクターレベルが70のあたりを越えてから、ということになる。
 で、わたくしもやっとMF200%を越える装備を用意できたので、じっさいこの荒行を体験してみたところ、ひとつ理解できたことがある。
 オカルトについてだ。
 確率のうねりに延々とさらされ続けると、人間は何故かオカルト的思考をするようになる、ということが身をもって体感できた。パチンコやパチスロなんかでもそうだ。偶然のうねりのその向こうがわに何がしかの法則、宇宙の法則、カミサマの法則を求めてしまうのだ。
 無論、じっさいには、疑似乱数によってはじき出されるシステム上の確率に則って結果が現れているだけなのだが、どうしてもそれ以上の何か気配を感じてしまうのだ。
 メフィランについて巷でいろいろ言われているオカルト法則を、以下、箇条書きにしてみる。
・ひさしぶりにやってみると、良いアイテムが出る。
・メフィストのいる階でTPを出すと良いアイテムが出にくくなる。
・良いアイテムの出る時間帯がある。
・ゲーム作成後、速く殺すと良いアイテムが出る。

 はっきり言っておくが、上記の法則は事実ではない。だが、体感してしまうのだ。これは人間の記憶メカニズムの問題で、印象に残りやすい出来事というのはどういう状況下での出来事なのか、というところが関係してくるのだと思われる。このような法則は客観的に観れば事実ではないのだが、体感している人間の主観では紛れもないリアルな事実なのだ。このあたり、宗教や神秘体験にも似ている。
 そして延々と繰り返しているうちに、当たりアイテムが出るとあきらかに脳内麻薬が噴出しているのが分かるようになる。当たりは、1回5分ワンセットとして数時間数十時間に1回と考えていい。パチンコ中毒のひとがお金よりも脳内麻薬を求めているのと同様、いつしかアイテムではなくこの一瞬の脳の快楽を求めて人はメフィランにハマることになる。麻薬が出ているのでおかしなオカルトもたやすく受け入れてしまう。

 手軽に神秘体験をしてみたいひとはディアブロ2をやってみるといいかもしれない。
 もちろんそれが原因でダメ人間になっても当方責任は持たないので念のため。

 参考までに、通算100回ぐらいはやったはずだけどまだブリザードキャノンすら入手できてません。


2002年3月13日(水)
 明け方までのメフィランのあとムリヤリ徹夜して歯医者さんへ。新しく造ってもらった詰め物を奥歯に嵌めて終了。1500円ぐらい。

 モスバーガーの期間限定メニュー、タンドリーチキンバーガーを食べてみたよ。
 (゚д゚)ウマー
 インド風味があまりにも巧みに再現されていて、口にした瞬間にタマシイが遥か6000キロのかなたにトリップ。フランチャイズでコレやっちゃうのは凄いよな。

 テレビでフォレスト・ガンプなんぞ放送されていたので観つつ。大好きな映画。
 笑いどころのツボというものはひとそれぞれ違う。それに対して、泣きどころのツボというものはたいてい万人に共通している。モンスターズ・インクみたいに人間以外のもの+子供の組み合わせとか。パターンはそんなに多くないような気がする。
 ベトナム帰りのガンプが反戦集会に紛れ込んでしまい、スピーチする場面がある。彼が何か喋ろうとしたとき、心ない人間がマイクのコードを引っこ抜く。そのときガンプが話した物凄くたいせつなことは周りにいた一部の人間にしか聞こえない。そのシーンを観て、俺は一生ガンプのこの言葉を聞くことができないんだ、と思った瞬間、劇場で涙が止まらなくなった。
 今、その場面を観てもたいしてクルものは無かった。たぶん当時は脳がオカシクなっていたからそんなふうに感じたのだろう。現在はそこまで過敏になることもなくいい塩梅で安定している。フツーの映画を観るのにはこのぐらいのコンディションで充分だ。

【今日買った本】
 雑誌「ぴあ」3月25日号(ぴあ株式会社)


2002年3月14日(木)
 20数年ぶりに鼻血を出し、寝床から飛び起きてしばしうろたえた後、これで今日書くネタができたと安心する人間は確実にどこか病んでいると思うがいかがか。

 明け方まで起きていたのにもかかわらず、大量の鼻血にコーフンして完璧に目が覚めてしまった。しょうがないので映画でも観にゆくことにする。
 某駅にて電車から降りると、置きっぱなしにしているマイ自転車に札が2枚つけてあった。
 1枚目は緑の「おねがい」札。「恐れ入りますが」や「ご協力をお願いします」等々の卑屈な口調で、調査のための札ですからこの自転車や原付を使用しているひとは取り外してください、とおねがいする札。
 2枚目は黄の「注意」札。「おねがい」札から7日経つと、つけられる。口調も、もう卑屈じゃなくて、「放置してはいけません」と怒りながら、7日後に撤去します、と事務的に書いてある。この態度の豹変がいかにも小役人の脳内っぽくていい感じ。両方ともどっちかに文体を統一すりゃいいのにな。
 置き自転車は2週間にいちどかならずチェックしなさい、とゆうことを学習
 来週の月曜になったら撤去されていたところだ。鼻血出さなかったらヤバかった。ありがとう、カミサマ。

 そういうわけで『ロード・オブ・ザ・リング』(吹替版)を観てきたよ。眠いので感想は明日。

 どうぶつの森+あいことば作成プログラムというものがあるそうなので探してみる。いや、家具はともかく雑誌の懸賞なんかで当たるファミコンソフトが欲しくての。スーパーマリオとかアイスクライマーとかゼルダの伝説とか。
 短期決戦の可能性もあるので急いで探した。掲載サイトを発見してとりあえずダウンロード。WinMXユーザーなんかはたぶんもっと簡単に探せるのだろう。その点は素直にうらやましい。

【豆知識コーナー】
その1)どうやらGoogleでもOR検索ができるらしい。ORを半角大文字で書けば可能なんだってサ。
その2)瓢箪から駒の「」っていうのはのこと。瓢箪から馬が出るなんていうことはありえないので、元々は「あるはずのないこと」というイミらしいぞ。

 以上、たいへん眠いので豆知識を生のまま書いてみました。フツーはここから加工する。

【今日買った本】
 唐沢俊一唐沢なをき『唐沢商会のマニア蔵』(スタジオDNA)
 榛野なな恵『Papa told me』26巻(集英社)←買い逃し。昨年11月発売。
 古屋兎丸『自殺サークル』(ワンツーマガジン社)
 J.P.ホーガン星野之宣『未来の二つの顔』(講談社文庫)←ちょっと読んでみたら既読だった。がっくし。
 『水木しげるポップアップ妖怪図鑑』(講談社)←2500円。どんなのだろう、と思って買ってみたら詐欺みたいな商品だった。もし、付属の水木しげる妖怪ノートぐらいはせめてマトモだったとしたらまあ許したのだが。講談社の水木しげる企画モノは今後信用しない。というか講談社の企画モノは今後全て信用しないことに決めた。


2002年3月15日(金)
『ロード・オブ・ザ・リング』の感想。吹替版。字幕版より評判がいいようなので。
 ストーリーについては今更紹介する迄もなく。
 お里が知れるぜ、ピーター・ジャクソン
 きっとこのひとは人間の暗黒面がたまらなく好きなのだ。邪悪な場所やキャラクターを描写しているときのほうが圧倒的にパワフルでイキイキとしている。よって、暗黒面との直接的な接点であるところの指輪の吸引力の描写や、フロドがそれを指にはめたときに引き込まれる幽界の見せ方はかなりイイ。
 原作を読んだのは遥か昔の話。70%ぐらいの内容を忘却している。ウルク=ハイって単語は何故か強烈に印象に残っていて、でもこんなのだったっけ、と調べてみた。原作ではオークの戦闘部隊の名だった。この点は映画のほうがカッコイイね。
 CGをひっくるめての美術は、ほぼ完璧。よくぞここまで、というぐらい完全に原作のイメージを再現できている。加えて、邪なものはより邪に。だけど……なんだかフツーの映画だった。さすがにやや冗長の感があることは否めない原作を、誰でも楽しめるようにうまくアレンジできていたとは思う。だからこそフツーの映画。(評価:75点

 どうでもいいけどイライジャ・ウッドってTOKIO国分太一に似てるよね。

 劇場で、同人がどうこうとかぺちゃくちゃ囀っている小娘の一個分隊に包囲された。十代だろうか。物凄く久しぶりにレッサーオタクの会話を生で耳にして逆にテンションが上がった。相手おかまいなしに高速で独り言を応酬するこのスタイル。それがコミュニケーションとして成り立っちゃうのだからあるイミ面白い世界だ。
 それはいいのだが、上映後、これって続きものなの、との彼女らの会話を耳にして激しく脱力。ネタじゃないです。

 ついでにオタクという言葉について。

 そもそもオタクっていう言葉は、日常会話の中でお宅って尊敬語で呼びかけられると不思議と不愉快(※)だ、ってところから、「そういう言葉を無神経に使うひとたち」という意味での蔑称から発生したものだと思う。マニアとほぼ同義で使用されだした当時はわけもわからずなんだか語感が面白かったのかもしれんがな。否定的ニュアンスから発生した言葉なので、地位を向上させるのなら新たに別の単語考えたほうが早いんじゃなかろうかの。

 なお、当サイトでは、レッサーオタクおたくもしくはオタクグレーターオタクフリークと表記しています。フリークも辞書引くと相当否定的じゃがな。

 ※:たぶん「あんた、今、尊敬語使ったけどそれってほんとに敬意入ってんの?」ってところからくるインチキ臭さにむかつくのだと思う。


2002年3月16日(土)
 どうぶつの森+上でゼルダの伝説を遊びつつ1回休み。ゼルダの第一作って、こんなにしょぼかったっけ? コドモという生き物の感受性っていうのはスゴイな。オトナになっちゃったら、リスク覚悟でドーピングしてもとてもその域には達せないよ。


2002年3月17日(日)
 ディアブロ2くるくる馬場を育て始めて1回休み。


2002年3月18日(月)
『マルホランド・ドライブ』を観てきたよ。
 (・∀・)チクービ?
 リンチ健在なり。前半は変人てんこ盛り
 わけがわからないまま、まあこおゆうのもアリか、と思いつつも帰宅後とりあえずケンサク&公式サイト閲覧。
 意外にハッキリした映画だと判明する。
 煙に巻かれたと感じたのは、おねえさんの顔があまりにも変わりすぎてソレと分からなかったのが原因らしい。それじゃあわけがわからんわな。
 だがしかしそのあたりを正しく認識すると、解釈はひとつじゃろう。ひとことで言えば悲惨な話。じっさいにあってもおかしくない話なのがちょっとキツイね。ハリウッドへの道。
 井筒和幸が「こちトラ自腹じゃ!」の中で「採点不可能」とした理由が分かった。こういうジャンルの作品には評価を下せ(さ)ない、というのが井筒の内部ルールなんだな、たぶん。オイラも真似して、この類の作品に対しては一律の点数をつけることにしました。機械的に。(評価:ゼロ点
 と思ったけど今後同ジャンルの作品が出てきたときに同じ評価つけたらネタバレになるのでやっぱり今回限りってことで。(ホントは80点

 映画の帰り、名古屋駅で電車の切符を買おうとしたら隣の券売機の前のおばはんに腕をトントン、と叩かれた。何事かと思ったら、母だった。どうやらリンチの不思議時空が介入してきたらしい。浸食。


2002年3月19日(火)
 2ちゃんねるマルホランド・ドライブスレで確か「リンチ汁全開」とゆうようなフレーズがあったのを目にして、ウマイこと言うネ、と思った。あれは汁なのか。老いてなお

 汁ブーム到来の予感。ちなみにこれが内戦の予感。いや、なんとなくイキオイで。

 先日から外出するたびに腕時計なんぞ物色していた。
 カップラーメンを食べるときにストップウォッチがあると便利だな、と常々感じていたので、デジタル時計を探してみる。
 デジタルもアナログも、今だと光充電電波時計でけっこー多機能のものがいい感じの値段で売られている。安いものなら1〜2万円ぐらい。万が一サマータイムが導入されたら現行の電波時計ってどうなるのかな、と調べてみたらフツーのものならその機能がたいてい搭載されているようだった。今買っても安心。
 とか言いながらもけっきょくCASIOの安物のデジタル時計を買った。税込で4000円強。10年ぐらい前の型らしく、在庫処分品っぽい。
 昔は腕時計を選ぶときには一生付き合うつもりで吟味していたが、経験から考えるに腕時計って意外なぐらいちょくちょくどこかしら壊れて、その頃にはもっと性能がいいのが出てるから買い換えたくなるんだよね。特にデジタル時計。んじゃ、安いのでもいいかと。

 海外を放浪するなら腕時計はデジタルがお薦め。敏感なひとはアラームだけで目覚ましの代わりになるし、安物なら盗られてもへっちゃら。前、ちょっとだけふらふらしたときに周りの強者はたいていデジタル派だったのを見て学習した。
 じっさいやってみないと分からないことって世の中にいっぱいある。経験っていうのは大事だ。


2002年3月20日(水)
 町井登志夫『今池電波聖ゴミマリア』を読んだよ。
 第二回小松左京賞受賞作。近未来、経済が破綻してむちゃくちゃになった日本での、あるダメ高校生男子の生活。
 我々の未来は暗い。そのことが誇張されて描かれているわけだけど、あながち絵空事でもないような。現に既に年金は65歳から、ってことになってるし。じゃあ60〜65歳までの5年間、どうやって生活したらいいのか、ってことについてこの国が何がしかの策を打つのか、っていうと、例によって知らんぷりの様子。おおかたのひとは何故かこの件について考えないように考えないようにしているようだが、要するに我々に既に未来は無いと考えていいということだ。国家運営上の理由で老人層の死亡率を上げたい、ってことならそれはそれでクールだがな。道徳的にはどうだか。
 なんか話がトンでしまいましたが。
 具体的にこの小説が作品としてどうだったか、というと、いくらなんでもアニマル白石の行動にリアリティないだろう、とか、共感できるキャラクターって端役の風俗店のやくざぐらいじゃねえか、とか、瀬名秀明じゃあないんだから最後に台詞で延々とセツメーするのはいかがなものか、とか、そんな感じ。たいして面白くもなかったです。これならべつに舞台が今池である必要もなかろう。
 日本人として生まれてきたのはアンラッキーだったよな、というこの世界観だけはどうにもリアルな作品でした。


2002年3月21日(木)
 3月18日、R.A.ラファティがお亡くなりに。

 2月20日の日記重要な追記。お手数ですがかならず飛んでください。

 ゲームキューブバイオハザードの動画なんぞ観てみる。
 確かに綺麗なのだが、走るときのこのヒゲダンス風のふわふわ感ってどうにもならないものなんスかね。この点だけは、ネタの大本と言えるアローン・イン・ザ・ダークからずっと進化していない。
 ま、わたくしは買いませんが。怖いから。怖い、ってのが理由で途中放棄したゲームってコレだけだな。

 昨晩、『続・平成夫婦茶碗』の最終回を観て、目から噴出。俺マーケット、優香株うなぎのぼり。幽霊役の浅野温子、長男役の濱田岳株も上昇。ホリケン株は相変わらず下降傾向。
 ちょくちょく観てたけど、脚本も演出も役者の演技力も全部ひっくるめて、なんかすげえちゃんとしたドラマでした。


2002年3月22日(金)
 朝、早起きできた。
 バリカンで頭ジョリジョリした。
 役満アドバンス半荘遊んだ。
 風呂に入った。
 ヒゲ剃った。
 大須に行った。
 100円ショップで迷彩バンダナ買った。
 ロト6買った。
 おもちゃ屋を覗いてみた。
 煙草屋でビディ買った。
 MAX-Aを覗いてみた。
 すがきやで肉入りセット食った。
 パチンコ屋の角でビディ吸った。
 ヒッピースタイルのじいさんが通りにぽつんと立っている。
 浅黒い顔のじいさんはニヤリと笑いながら俺に向かって空中に指先で呪文を描く。
 二昌堂で漫画買った。
 帰りの電車に乗った。
 行きに俺と同じ車両に乗っていた女がまた同じ車両に乗っている。
 ココロの中でニヤリと笑ってみる。


ビディ。インド産の葉巻。匂いがヘンなので人前では吸えない。


【今日買った本】
 芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』9巻(講談社)
 井上雄彦『バガボンド』13巻(講談社)
 士郎正宗『GUN DANCING』(講談社)←漫画正味約30Pの小冊子+CDROM+しょぼいTシャツで3000円。講談社のこういう企画モノ、ほんとダメだな。ぶっちゃけた話、読んだことのない30Pの短編を読むためだけにオマエは3000円出すのか、ということになるのだけれども、まあ士郎正宗なら1P百円ぐらいなら出してもいいか、と。
 で、漫画を読んだあとにCDROMを覗いてみた。
 なんじゃこりゃ。
 編集者のものと思われるどうしようもない軽薄テキストに限り無く脱力したところで、出来の悪い紙芝居みたいなe-mangaなるものに打ちのめされ、あえなくノックアウト。こちらの予想と覚悟を遥かに超えるこのトホホ感はミッキー・ロークのねこパンチにも勝る衝撃だ。完敗だよ。
 どういう事情かは知らんが、妄想たくましくしてみるに、「出版界も不況だしのう。ここはひとつインターネットとやらで新しいビジネスモデルを考えてくれんかネ、チミ。ポジティブシンキングでナ」みたいなオヤジ式下達があって、言ったほうも言われたほうも何をどうしたいのかちっとも理解していないから、テキトーなデザイン会社に丸投げして、けっこー高くついちゃったわりにネットではちっとも稼げず、じゃあCDROMにしてTシャツでもつけてぼったくっときましょうか、とそんな感じじゃねえの。違ってたらスマン。
 講談社って、攻殻のソリッドボックスあたりからくさいとは思っていたが、どうも一部うさんくさいところがあるみたいだな。フツーに出してる漫画は総じてレベル高いのにな。ストロングスタイルの出版以外に手を出すと100%間違ったことするよね、この会社。
 山下和美『天才柳沢教授の生活』18巻(講談社)
 雑誌「テレパル」3月23日号(小学館)


2002年3月23日(土)
 ディアブロ2をプレイ中、ローマ字表記の少しだけアヤシイ日本語で話しかけられた。
 何でこちらが日本人と分かったのか、と少し考えてみるに、アカウント名を日本人の名にしていたからだろう、と思い当たる。こっちが日本人と分かるとたまに敵対されることがあるので、知らんぷりしていたところ、今度は「キミ、日本人?」と英語で聞いてきた。ちょっと悩んだ後で「そうだよ」と答える。こっちはレベル60台で先方はレベル90台。敵対されたらすぐにゲームを抜けないといけないようなレベル差なので少し緊張する。
 けっきょく、特に荒事になることもなく、そのひとはhellのACT1をヘルプしてくれて、無事クリアさせてくれた。どこの国のひとだろう、と聞いてみる。
「コリアンだよー」
「へー、日本語上手いねー」
 よくみたらアカウントも韓国人っぽかった。
 お礼を言ったあと、そのゲームを一旦抜け、他でしばらく遊んだ。数分して今度は緑色のささやきメッセージが彼(もしくは彼女)から来た。
「今どこにいるのー」
 先日やっと覚えたささやき機能で、今遊んでいるゲーム名を返信してみる。しばらくしてそのゲームに入ってきた。
「ムラカミリュウの小説ってファニーだよね」
 いきなり村上龍かい。
 どこに住んでるのー、とかちょっとだけ会話をしたあと、持ちきれなくなるぐらいユニークアイテムをくれて去っていった。
 で、忘れないうちにここまで書いたところでもういちどbattle.netに接続すると、また「今、どこー」とささやかれた。短いやりとりの後、ゲーム名とパスワードを教えてくれたので先方のゲームに入ってみた。どうやらメフィキル真っ最中の御様子。またアイテムをたくさんくれた。さすがにもらいっぱなしだと申し訳ないので、フンパツしてリッドレス・ウォールのけっこういい感じの品をあげて驚かれる。むふふ。もう一個持ってるから問題ナイよ、って言ったらヨロコンデた。
「じぁあね! 2002ワールドカップうまくいきますように」
 と言われ、
「わしもそうおもうー」
 と返してから去る。珍しく相手のアカウントをメモ。
 たまにこおゆうことがあるとなんだかほっとする。

 昨晩、深夜番組『夜だMONDE』最終回で田縣神社特集。
 近くにあるからか、わたくしの周辺にはこの奇天烈な神社のファンが多い。友人のひとりは10年も前からこの神社のお守りをおごそかにクルマに吊るしているし、かくいうわたくしも藤子Fと並びワタクシ的二大漫画神である水木しげるがご当地に訪れたことがあると知ったときにはなんとも誇らしく思ったものだ。
 そういう感情をうまく表現するのは難しいな、と思った。


2002年3月24日(日)
 昨晩テレビで『パラサイト』観賞中に友人から電話。1パイやりにゆく。映画の残りはビデオに録画。
 ついでに、借りた3枚のCDを返す。こないだ酔っぱらったとき、ふだん聴かないヘビメタなんぞ借りてみていた。
「メタルは鬱のときに聴くとなんかキツイな。わしには合わんようだ」
「うむ、俺も体調の悪いときに聴くとちょっとツライからな。そんなもんだ」
 ボディビルのジムで黙々と大胸筋に負荷をかけているようなときに聴くとテンション上がっていいそうだ。
 飲み屋のおねえさんと覚醒剤話。今はもうやってないとか言ってたが怪しいなー。面白いおねえさんだった。
 午前3時過ぎに帰宅。珍しくあまり呑まなかったのでわりと快調。

 パラサイトの残り観る。
 アメフト部の扱いがいかにもわたくしが大好きなアメリカ式バカ青春映画風で笑う。チアリーダーはアメフト部のエースと交際せねばならぬものなのだ。
 最後、エイリアンがちょっとかわいそうだった。残りのキャラクターがそれぞれ新たな生き方を選択するのはいい感じ。蝶々はどういうイミだったのだろう。
 その後、録画しておいた昨日の『JAPAN COUNTDOWN』なんぞ観る。いや、YUKIが出るようなので。インタビューの最初のアレって、バルカンサインだと思うのだが。このおねえさん、まさかトレッキー……なんてことはさすがにないか。新アルバム『PRISMIC』は3月27日発売。
 気になって公式サイト覗いてみたら新アルバムのジャケットでもバルカンサイン出してるよ。どおゆうこっちゃ。長寿と繁栄を。


2002年3月25日(月)
 昨年の日記から考えるとそろそろ昨年度のクレヨンしんちゃん劇場版がテレビ放映されてもおかしくないはずなのだが。

 夕方たまたまテレビつけたら古いトムとジェリーが放送されてた。小さいころ観たときより笑えた。ヒドイ目に逢わされたあとの変形が何故かやたらと可笑しくてしかたがない。

 社民党の辻元清美、過去のインチキがばれて人生設計大きく狂う。アンタはやっちゃダメだけどアタシはやってもいいのよ、ってのはジャイアニズムだからな。
 さすがに議員は辞めるしかないだろう。昔から、嫌な奴だな、と思っていたので消えてくれることだけは嬉しい。
 ちなみにこのひとも名は体をあらわさないの法則に則っている。

【今日買った本】
 胃之上奇嘉郎『NO MERCY』(富士美出版)←さいきんエロ漫画買ってないのでいちばん大量に置いてあるのを試しに買ってみた。
 駕籠真太郎『パラノイアストリート』3巻(メディアファクトリー)
 志水アキ(:画)+奥瀬サキ(:作)『夜刀の神つかい』5巻(幻冬舎)
 雑誌「ぴあ」4月8日号(ぴあ株式会社)


2002年3月26日(火)
 昨日の日記、辻本清美じゃなくて辻元清美でした。修正。

 昼、過労で入院しましたから記者会見できるかどうか分かりませんというえらく古式ゆかしい展開になったときにはどうなることかと思ったが、さすがにこのやり方は古すぎると判断したのか、けっきょく夜に辞職会見。
 会見を見て驚愕する。じぶんがどんなことをやっちまったのかちっとも理解していない御様子。これっぽっちも反省の色無し。へらへら笑いながらこれからも頑張ってゆきたいとわけのわからないことをのたまう。法律には詳しくないが、税金から年間で一千万も騙し取るというのは常識で考えると立派な犯罪じゃないのか?
 会見では生き方生き方と連発していたが、そんなにアピールしなくてもアンタの生き方はよく分かったよ。

 議員は辞職しても社民党からは離党しないらしい。今のところ社民党も彼女を除名する様子はない。つまり、社民党は、ウチは党員が国から一千万ぐらい騙し取ってもそのぐらいだったら容認する政党ですヨ、って公言したってことだ。すごい政党だな。


2002年3月27日(水)
 ディアブロ2、なかなかいい武器が入手できづ、行き詰まる。というかhellをクリアしたらけっこーヤル気なくなっちゃうもんですね。
 しかたがないのでnightmareのゲームのヘルプでもしてみようと思い立つ。情けは人のためならず、って法則は正しいのかどうかという実験。他人のために働いておけばメフィランで多少はいいアイテムも出るかもしれねえな、とか。(←オカルト的思考。)
 nightmareのACT2ゲームに入ってみたらレベル10台のひとがふたりして困っていたのでヘルプ。韓国人と中国人。ACT5まで連れてってクレクレとのことだがとりあえずACT3クリアまで手伝う。
 別れ際、韓国のひとに「2002ワールドカップ頑張ろうネ」って言われる。先日も別のひとに言われた。日本人と遊ぶときの定番挨拶なんだろうか。プチ外交。こおゆうところから仲良くなってゆこうよ。ホントに。ミームに踊らされるよりこっちのほうがよっぽどいいよ。
 ダブリで不要になったスカイストライクウォーターウォークをついでにあげた。ヨロコバレた。

 ディアブロ2をプレイ中、うっかりウインドウズキーを押してしまってエライことになる場合が多々ある。どうにかならんものかとケンサク。ウインドウズキーキャンセラーという常駐ソフトを発見。便利。


2002年3月28日(木)
 ついに貯金が100万円割って1回休み。(゚д゚)マズー


2002年3月29日(金)
 ここ数日何故か早起きできている。桜の生命力の影響だろうかと思ってみる。

 天気予報によるとこの週末は雨模様らしい。今のうちに桜みておかないと散っちゃうな、と思ったのでちょいと出かける。年に1回だもんな。
 電車を降りて鶴舞公園に着いた瞬間に何故か花見する気うせる。たぶん雨が降りそうだからだろう。しょうがないので自転車で大須とかふらふらしつつ矢場町パルコの本屋でイーガンの短編立ち読み。最初は『90年代SF傑作選』上下巻ごと買うつもりだったが、昨日から急に懐具合が気になり始めてパス。最近の文庫本は高すぎ。
 この世界で唯一絶対不変と思われているものがくつがえってしまう話。ここまで巧みに現実を崩壊させることができる作家は他に知らん。秩序の向こうがわ、混沌の大海に偏在するナニモノカからカウンターが入るところなんかゾクゾクした。このひと、今いちばんSFらしいSFを書く作家なんじゃなかろうか。もう一冊ぐらい日本独自の短編集出してくれないかな。

 YUKIのファーストアルバム『PRISMIC』も軽く試聴してパス。失業中じゃなきゃ買ってたがな。

 パルコから出たら雨降ってた。コンビニで350円の傘買って帰る。
 近所のスーパーでトマトと鶏肉買ってカレー作ることにした。不覚にもターメリックパウダーが切れてたので代わりに同量のガラムマサラ入れてみる。出来上がってちょっと味見してみたらフツーに美味しかった。ターメリック入れたときよりスッキリした感じ。トータルでパウダーの量が合ってればけっこーいいかげんに作ってもなんとかなるものなのかの。

2002年7月28日追記:偏在→遍在   ミスタイプ


2002年3月30日(土)
 プロ野球開幕。ご贔屓の球団は今年もどーも頼りなくて、じぶんの中であまり盛り上がらづ。つーか、チームが強い弱いとゆうより、キャラクターが弱い選手ばっかなので観てても楽しくない。星野阪神はちょっと面白そう。

 ディアブロ2でブラッディラン参加中、他のゲームからささやきが届く。先日の村上龍ファンの韓国のひとからだった。
 言われたゲームに入ってみると先日同様メフィラン真っ最中の御様子。要らないヨロイが出たのでとりあえず/whereしてみたところ、わたくしが居て、じゃあアゲルよ、とそんな感じかな。
 そういうわけで高Defの中級ユニーク鎧もらう。ちょうど育成中の格闘アサシン用の鎧が欲しかったところだった。サンキュー。
 んで、
「日本チーム、ポーランドに2-0で勝ったネ」
 って言われた。どうもサッカー好きなひとのようだ。元々、あまりサッカーには興味がなく、韓国の国際試合もさすがにチェックしていないのでモノスゴク残念に思う。最近の韓国チーム国際試合の試合結果とか知ってたらこっちも何かひとことぐらい言えたのに。

 一回抜けてこの文章書いてからもういちど接続。またささやきが来た。先日と同じ展開じゃ。土曜休みのひとなのかな。わたくしも今度は気合を入れて別のキャラクターを選び、いらないものヤルヤル合戦。不要アイテムを地面に落として、
「あげるー」
「いらなーい。じゃ、これどう? 要るー?」
「使わなーい。今度こっちの番ねー。これ要るー?」
 と、ほのぼのコミュニケーション。
 けっきょくタルラシャの兜とベルトとクリスタルもらっちゃったよ。(゚д゚)ウマー

 しかしあれだね。こおゆうときってほんとにじぶんの貧弱な英語力が情けなくなるね。もしたまたまこれ読んでる中学生以下のひとがいたら、英語だけは気合入れて勉強しておくと歳とってからすごく楽しいよ、とゆうことだけはぜひ覚えておいてほしい。これホント。海外ふらふらしたくなったときにも、英語をちゃんと使いこなせるとたぶん10倍ぐらい楽しいよ。


2002年3月31日(日)
『料理バンザイ!』最終回。雪印提供だったからな。

 劇場版クレヨンしんちゃん『嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』は4月12日(金)19:00〜20:48に放送の模様。しんちゃん劇場版をテレビで観賞するのはわたくしの春のお楽しみイベントということで、劇場では敢えて観ていない。噂によるとどうも傑作らしいので楽しみ。今まで観た劇場版でベストは暗黒タマタマ大追跡。クライマックスの殺陣がクルッテる。次はブタのヒヅメ大作戦かな。泣いた。

 愛知青少年公園、本日にてとりあえず休館。整備後、2006年頃に再開の予定。万博はノーサンキューだけど、開催されたらとりあえず見物にゆくだろう。べつにじぶんはエコロジー右翼じゃあないけど、森を潰してまでやるイミのあるイベントなのだろうか、というのは思う。
 森は好きだ。森の中でぽつんと独り居ると、このままひっそりと土に還ってもいいようなヘンな気分になる。
 学生の頃、独りで屋久島に行った。
 当時メロメロになっていた漫画『真夏の夜のユキオンナ』大山玲:作、講談社全4巻)の影響で、作者が取材で行ったのならわしも行ってみよう、とそんな感じ。
 定番の縄文杉アイサツの後、下山中に道に迷った。
 フツーなら、まずたいてい間違えないようなルートだ。猛烈な疲労で脳が少しオカシクなっていたのだろう。
 道を外れてから数分後、たぶん間違っているんだろうな、ということは分かりながらも、周囲の苔むした風景があまりにも静謐として美しく、オカシクなっていることも手伝ってか、ま、どうなってもいいか、とそのままふわふわ歩いた。
 かなり歩いた。あたり一面、完全な緑一色だった。不思議と樹木は密生しておらず、わりと開けた地面を苔が覆っていた。えらく気分が良かった。何でもないところで遭難して死んじゃうひとってこんな感じなのかな、というのは後で思った。ヤバイとはちっとも思わなかった。
 突然、右手のゆるやかな斜面の木々の中から、一頭の鹿が現れた。
 10年経った今でもそのシーンは鮮烈に脳に焼きついている。
 こっちも思わず歩みが止まった。10数メートル先に出現したその鹿も立ち止まり、首をこちらに向けた。目と目が合った。鹿は、少しの間そのままこちらをうかがったあと、
(間違ってるよ)
 と、優しくそう言った。
 それで完全に我に返った。
 鹿は特に慌てることもなく、悠然と森の中へ消えていった。わたしも急に冷静になり、そこで引き返すことができた。
 森のカミサマが助けてくれたのだろう、と今でも思っている。

 それから数年後、もののけ姫を観たとき、シシ神の登場するシーンには劇場でほんとうに息を呑んだ。わたしが屋久島で体験したのも、あんな感じだった。宮崎駿は、もののけ姫を撮る前にスタッフと屋久島に行ったそうだが、彼もそのときわたしと同じようにナニモノカを見たり感じたりしたのかもしれない。


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