2002年1月の毒まつたけ


01/01()【元旦】
01/02(水)【コミックマーケット】
01/03(木)【1回休み】
01/04(金)【ねじ式/双生児】
01/05()【CinemaScape−映画批評空間−】
01/06()【実写版エスパー魔美/ムトゥ】
01/07(月)【免許の更新/人にやさしく】
01/08(火)【新iMac】
01/09(水)【マイカル叩き売りセール】
01/10(木)【つぶやきシローで1回休み】

01/11(金)【Xbox】
01/12()【実写版エスパー魔美第2話に脱力して1回休み】
01/13()【和田アキ子の儀式】
01/14()【だからドロシー帰っておいで】
01/15(火)【唐辛子】
01/16(水)【LOOXに親指シフトモデル登場予定】
01/17(木)【メメント】
01/18(金)【YUKIはかわゆいね】
01/19()【灯台守】
01/20()【リットン調査団/タイ】
01/21(月)【強制認識】
01/22(火)【俺ケツで1回休み】
01/23(水)【1回休み】
01/24(木)【騙すか騙されるか】
01/25(金)【ドロボウはやめようね】
01/26()【監禁治療】
01/27()【佐藤博暉】
01/28(月)【殺し屋1】
01/29(火)【この国はもう駄目だ】
01/30(水)【時事ネタを入れておかないと何十年か後に読み返したときに把握できなくなるので】
01/31(木)【浜崎あゆみがやってもうた】

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2002年1月1日(火)

しんいり の くろすけ です
2かいに すんでいる ぼくの おじしゃんは
おしょうがつで いつもよりよけいに よっぱらって
まともな こうしんが できないみたいです
だめな おじしゃんのかわりに ぼくが ごあいさつします

あけまして おめでとうございます


2002年1月2日(水)
 同人誌即売会の親玉と言えるコミックマーケット(いわゆるコミケ)のというのはいったいどんなものなのだろう、と各所に上げられている昨年末コミケのレポートをつらつらとながめてみる。デジカメという新兵器は現場の空気までかなりのところを伝えているように思われる。

 この類の催しは、昔、1回だけ覗いてみたことがある。10年ぐらい前、地方の同人誌即売会だった。当時パソコン通信で知り合ったひとにちょっくら連れていってもらった。
 地方と言ってもれそなりに巨大なスペースで開催されるもので、何か聞いたことのある固有名詞もついていたと思う。今となっては忘れてしまったが。
 催しを仕切っているスタッフのかたがたが発しているオーラにまずヤラレ、入場してからの場内の虚ろな熱気とでもいうような空気に脊髄のあたりを打ちのめされた。
 それ以来、同人誌即売会というものには参加していない。

 さて、今回のコミケだが、10年前にわたしが目にしたものと比較すると、さらに商業的に洗練されている印象を受けた。センスのいい、カラーのでっかいポスターやら垂れ幕やら、田舎の零細企業のイベントディスプレイよりもよっぽどレベルが高いようなブースもちらほらしている。
 どうなんだろう。じっさい、儲かるのだろうか。
 前、こおゆうのって儲かるんだろうか、と少しケンサクしてみたことがある。たいていは赤字だよ、という話がほとんどだった。ただ、たとえ儲かったところでそのことを堂々と発表するひとは少ないだろうという点は、実勢を推し量る際に加味する必要がある。

 2ちゃんねるのひろゆき氏にしろ侍魂の健さんにしろ、遊んでいるときにはおカネに対して意識的に距離を置くひとたちのほうが、スタイルとしてなんだかカッコイイと個人的には思う。これがわたしの価値観。儲かった分が年間の雑所得としての非課税分を超えたら申告する。それが世間一般のフツーのモラル。モラルというのも価値観の一種だ。

 らいと・ひるねえさん曰く、今回始めて参加してみたが聞いていたほどヒドくは無かったとのこと。今現在のコミケはいろんなイミでとことんまで洗練されているのかもしれない。


2002年1月3日(木)
 どうもおとうとくんが帰省中だとリズムが合わづ当日中の更新はできづ。1回休み。しょうがないのでずっとディアブロ2
 名古屋では大雪。朝起きたら20センチぐらい積もってた。1月(ヒトツキじゃなくてイチガツ)の記録としては41年ぶりだそうだ。


2002年1月4日(金)
 おとうとくんが帰ってリズム回復。今年は就職活動。昨年はけっきょく1枚も履歴書書かなかったよ。

 JINROを初めて呑む。韓国産の焼酎。ほんのり甘く、すっきりした感じ。さほどクサくもない。焼酎としてはあまりにも飲みやすいので驚く。こりゃイイや。

 先日深夜放送の『ねじ式』をビデオで観る。
 前、よゐこ濱口がめちゃイケの人生相談コーナーで「シュールってどういうイミですか?」とアイドルのおねえさんに問われ、「わけのわからんことじゃ!」と即答していたのを思い出した。
 けっきょく、ふんどし一丁でくねくねするおねえさんの群れを撮りたかっただけちゃうんかと小一時間問い詰めたい。
 それにしても浅野忠信はナイだろう。(評価:25点

 続いて、塚本晋也『双生児』
  映画「双生児」には放送上不適切と
  思われる表現が含まれておりますが
  映画の趣旨を損なわないように
  ノーカットでお送りします
  ご了承下さい

 テレビ愛知、その意気や良し。
 冒頭からしばらくはいかがなものかという感じだが、主人公の片割れが出てくるあたりからイキナリいつもの塚本スタイルに。このひとはいつまで経ってもパワーダウンしないネ。(評価:80点

 おいおいおい、文化庁長官に河合隼雄かよ。正月早々ビクーリ。


2002年1月5日(土)
 CinemaScape−映画批評空間−にユーザー登録してもらった。5段階の尺度で各作品に評価をつけてゆくと、採点者の傾向が分析されてお薦め映画や似た傾向の採点者等を教えてくれるシステム。個人サイトとしてはモノスゴク気合が入っている。データの量も気が遠くなるほど膨大。広告をつければけっこう稼げそうなのに、敢えて(今のところ)そうしていないのもカッコイイ。
 さっそく淡々と評価をつけてみた。採点時には、その作品に何らかの評価を下したひとの数が多い順からドンドン表示されるようだ。観たことのない作品が50作ぐらい連続でリストに出てきた段階でとりあえず採点を中止してみる。結果、わたしが何らかの評価を下したのはだいたい600作品。映画好きと言いながら、じっさいには意外に観ていないことが判明。1000本も観てないってことか。
 どうしても通知表風の釣り鐘型分布が染みついてしまっているようで、
1)存在そのものが許せない。
2)つまんない。
3)フツー。あんまり印象に残っていない映画含む。
4)いい感じ。
5)たまらなく好き。
 みたいな基準に無意識のうちになっていた。

 精根尽きるまで採点してみると自分が今まで何本ぐらいの映画を観てきたのか具体的な数がだいたい分かる。採点って言っても、ずらりとリストに表示される映画たちに1〜5の数字をプルダウンでサクサクつけてゆくだけなので至極簡単。お薦め。


2002年1月6日(日)
 昨日、NHKの実写版エスパー魔美の第1回を観た。
 名古屋弁が中途半端。ヤルなら役者も名古屋人を使って(何人かはネイティブのようだったが)、トコトンまでやらないと。それとも今の若いのは名古屋弁が喋れぬのかのう。
 パパ役の草刈正雄が意外にいい感じ。リアルコンポコの眼はなんだかシャブ中みたいだぞ。
 しかし何故名古屋?

 ビデオに録ってあった『ムトゥ 踊るマハラジャ』を観てみたよ。
 コテコテ。ムカシの香港映画を煮詰めた感じ。殺陣はカンフー映画のソレよりも編集がやや日本の漫画風でわりと好き。
 全体的に「思いついたこととりあえず全部やっちゃおう」みたいなところがある。たまにヘンなアングルのカットが入ったりするのは面白い。
 けど、しらふじゃあツライなあ。
 途中で早送りにしてみたら台詞がほとんど認識できなくて驚いた。テンポが速いのだろう。フツーの映画だったら、早送りでも字幕はだいたい読めるよね。
 じつはミュージカルはかなり苦手なのでそれだけでお口に合いませんでした。まあミュージカルってのとも少し違うけど。
 インドのトップクラスの女優さんはとんでもなく綺麗だなあ、というのは印象に残りました。(評価:40点


2002年1月7日(月)
 田舎だから牧野修の新刊はまだ出てなかったよ。

 運転免許の更新に行ってきたよ。
 最後にまともにクルマを運転したのは屋久島に行ったときだったっけ、それとも四国八十八カ所に行ったときだったっけ。忘れちゃったよ。10年近く前か。
 当然、ゴールドカードの優良講習。
 前の更新のときには何かカンチガイしてわざわざ平針の試験場まで行ってえらい時間がかかったよ。これって、近くにある指定の警察署に行けば良かったんだね(←世間しらず)。
 写真は持ってゆかなくともよくなったようで。簡素化。住所変更やらナニヤラしないひとは、更新のお知らせハガキ+免許証+手数料の3点でOK。書類に張る写真なんてイラネーよね。
 指定の用紙に名前と性別と住所と電話番号を記入してカネ払って、軽く視力検査してから写真撮って、ロビーに置いてあるまわしっぱなしの交通安全ビデオを30分ぐらい観ていてください(これが講習? 様式的)って言われて免許受け取って終わり。わざわざ平針まで行くと何時間もかかるけどな。えらいぞ春日井市。これでいいのだ。

 フジの新ドラマ『人にやさしく』を観たよ。いや、何故今敢えてブルーハーツなのか、そのココロが気になって。テキトーな旬のアーティストの新曲でタイアップしたほうが儲かるだろうに。何故ムカシの曲?
 一軒家で共同生活している3人のおにいさんのところに小学1年生の男の子が転がり込んでくる話。主人公(香取慎吾)はおにいさんたちの中でいちばん真っ直ぐな馬鹿(褒め言葉。クーンツ曰く、「主人公はヒーローでなければならない」。道徳的に)。あと、極楽とんぼ加藤が乱暴者で、松岡充はクールで賢い美形。三人とも「家族」というものに対してココロのキズ有り。まあ、それがコドモ(侵入者。いつか居なくなる)によって癒されてゆくハナシなのだろう。
 一種ファンタジーみたいなものだけど、正直、面白いと思いました。クサイ? いいじゃねえかたまにはそういうのも。パンツ干されてるところなんか確かにコテコテだけど、オイラはそういうの好きだよ。
 後半、スケジュールが押してきても質が落ちませんように。さよなら小津先生なんて途中からかなりひどい感じになっちゃってたし。
 それにしてもさいきんの子役は演技うまいな。

【今日買った本】
 ジョナサン・ナソー『監禁治療』(ハヤカワ文庫)←昨年末に出たやつ。
 雑誌「ぴあ」1月15日号(ぴあ株式会社)


2002年1月8日(火)
 新型iMacなんぞ発表されたり。半球状の本体からアームが伸びてその先に液晶ディスプレイがついてるやつ。
 前のスケスケMacのときもそうだったが、どおしてappleの製品デザインはこんなに購買欲をくすぐるんだろうね。オイラなんか、現時点で特に不満のないマシンを既に持っていて、キーボードや日本語入力システムやらの都合でMacは選択の対象外なのにもかかわらず、これちょっと手元に置いておきたいよなあ、と思わせてしまう。
 ジョブズが世に送り出す製品のデザインはまるで今までフィクションの中に出てきた未来のデザインみたいだ。売れるとか売れないとかもキッチリ考えているのだろうけど、まず大前提としてこのひとはなによりもこおゆうカンジが好きなんだろうな。

 それとも未来を覗いたことがあるのかな。


2002年1月9日(水)
 牧野修『だからドロシー帰っておいで』捕獲。「妄想は現実を超える。そして世界は壊れた…(オビより)。あとでゆっくり読もうっと。

 夕方、本を探してちょっくら遠い本屋までクソ寒い中自転車を走らせていると、旧国道にまるでフィールド・オブ・ドリームスのあのシーンのようなクルマの列が。なんじゃこりゃ、と思ったらマイカルサティ8割引叩き売りセールに赴く戦士たちの列のようだった。
 本を買った帰り(牧野のほうが優先だ)に好奇心からちょいと覗いてみる。
 まるでフィクションの中の記号のようなバーゲンセール。狭い売り場を埋めつくすおばはんの群れ群れ群れ。ワゴンの中は既にほとんど空っぽだ。これは漫符か何かですカ? ああ、たまたまデジカメを持っていなかったのが悔やまれるよ。

 デジカメは常に持ち歩け、ということを学習

【今日買った本】
 牧野修『だからドロシー帰っておいで』(角川ホラー文庫)
 雑誌「テレパル」1月12日号(小学館)


2002年1月10日(木)
 なんか昨年末あたりからつぶやきシローが露出し始めてるぞ。それほどヒドイ芸でもないのに今まで消えていたのは何故? ケンサクしても2ちゃんねる覗いても理由がわかんなかったよ。何か問題でも起こしたのかと思っていたのだが。
 まあ、マイペースでゆっくりやるがよろしい。わしゃわりと好きだ。前は変にブレイクしてペースがオカシクなっちゃったんだろうな。仕切り直し。

 前、笑っていいともで実家の親からドッキリ電話がかかってきたとき、〈(人気は)そんなに長く続かないから。慌てないでちょっと待っててよ〉みたいなガチンコ発言をしていて、ああ、このひとクールだな、と思ったよ。


2002年1月11日(金)
 Xbox、日本での販売価格3万4800円也。安し。
 アスキーの分解レポートを読んでみるにHDDは10GB程度らしい。やや中途半端かもしれづ。公式サイトのスペック表にはこの点は明記されていない。書くと不利と判断したのかモナー。
 この値段なら売れてもオカシクない。あとはソフト次第か。
 正直、いくらブロードバンド対応をウリにしても、Xboxでしか遊べないゲームの中に魅力的なものが出てこない限り少しキビシイものがあるだろう。マイクロソフトがXboxのターゲットとしている購買層のひとたちはたいてい既にぱそこんを持っている。そしてネットゲームを遊ぶならぱそこんを使ったほうが早い。
 そもそもオトナをターゲットにしたゲーム機っていうだけで相当にチャレンジブルだと思うのだが。成功例ってあったっけ? 確かにポジティブシンキングも大切だが歴史からは学んだほうがよかろうぞ。


2002年1月12日(土)
 アドレナリンって言うな!
 それにしても原作のテレポーテーション理論のなんと非凡なことよ。


2002年1月13日(日)
 昨日、めちゃイケで和田アキ子洒落にならん本番前の姿を目にしてみたり。だいぶ前にも何かの番組で一回見たがな。正直、冷静に判断してみればこの様子って紙一重だよね。このひとは、デビュー時の若かりしころににうっかりこういう儀式獲得してしまってそれがそのまま続いているのだろう。語弊があるのを承知で言えば、ある種の不幸だと思う。
 これからタレントとして働こうと思っているひとは、こんな感じのヘビーなスイッチングよりももっと手軽な技術を身につけたほうがいい。儀式の複雑さとそれによる効果は単純な比例関係にはないはずだ。若いタレントさんは、いくら和田が凄いタレントだからと言ってもこの点だけはあまり見習わないほうがよろしかろう。もっとシンプルで手軽な儀式を選択したほうが楽だ。
 ホリプロのマネージャーも大変だね。このマネージャーたちに対して尊敬を覚えたよ。プロなら、メシを稼いでくれるタレント優先で儀式に付き合うべきだ。この点については例えばイエローキャブのマネージャーさんたちなんかもかなり徹底されてそうだね。そしてその姿勢はプロとしてまったく正しい。皮肉でもなんでもなく。


2002年1月14日(月)
 明け方、牧野修『だからドロシー帰っておいで』を読み終える。
 どうもこのひとが描くところの架空の歴史や文化をゼロから積み上げたカタチの異世界は苦手だ。正直、『王の眠る丘』もあまりピンとこなかった。今回も異世界パートはほとんど飛ばし読み。
 反対に、現実パートでの犯罪被害者ネットワークってアイデアは面白かった。手堅いひとなら、主人公に対するコンフリクトの要素としては警察を置くだろう、というところにコレを据えた奇怪さが好きだ。あまり活躍の機会がなくて残念だったあの怪人も、電波愛好家にはまたたまらないものがある。
 ラスト近くはやはりあの毒サザエさんFLASH(観たことがないひとはGoogleあたりから「sazae FLASH」でケンサクすると吉)が頭に浮かんできてしまい、愉快。
 残念ながら個人的に異世界描写がお口に合わづ。全体の感想としては、オチをどうするのかが気になって我慢して最後までなんとか読んだ感じかなあ。


2002年1月15日(火)
 腸が弱くなったことに突然気づいた。記憶をさぐってみるに、1年か2年ぐらい前からだろうか。
 昨晩、インスタントの台湾ラーメンを食べた。辛さが足りないのでいつものように輪切りの乾燥唐辛子を大さじ2杯ぐらい入れてから一味唐辛子を小さじ1杯ぐらい入れた。まだ足りないぐらいだ。
 今朝、起床後に『メメント』でも観にゆこうかと思案しているところで、猛烈な腹痛に襲われた。トイレでしゃがんでいるときに、はたと気づく。どうも辛いものを食べるとその約12時間後に腹が痛くなるようになってしまったらしい。年齢のせいか。どうりでここのところ腹をくだすのが多いわけだ。無茶できない身体になっちゃったなあ。
 翌日に予定があるときには辛いもの禁止、ということを学習

 今まで外食中に辛さに敗北したのは1回だけだ。
 夜、インドで屋台に入ってみたときのことだ。4人ぐらいで座る安っぽいテーブルが天幕の下に6ツほど置いてある中規模の店で、そこそこ賑わっている感じだった。向こうのテーブルを見ると、オレンジ色の薄暗い明かりのなか、10歳ぐらいの小僧が独りでてんこもりのライスをわしゃわしゃ食べている。何故こんな夜更けにコドモが独りで、っていうのは謎。大食い番組に出てくるような大盛りライスと小さな小僧との対比がシュールだった。
 フツーのカレーを頼んでしばらく待つと、目の前に小皿一杯の獅子唐風のものが置かれた。生の青唐辛子だ。付け合わせみたいな感じ。こういうサービスは珍しい。
 向かいの小僧を見ると、その青唐辛子をぽりぽりかじっている。とても美味そうに見えたのでちょいと真似してみた。
 完全敗北。
 正味な話、試してみたことはないがタバスコの一気飲みぐらいならできると思う。だけどこれは駄目だ。とりあえず3立方ミリ程度の量しか口にしていないのにもかかわらず、辛いとか辛くないとか以前に、生命の危険を感じるレベルの激痛が舌に走った。
 それをまるでスナック菓子のように次々と口に放り込んでいる小僧を見て、俺はこの国の人間には勝てぬ、と確信した。それ以来、いつかリベンジしてやると思いつつも青唐辛子は敬遠するようにしている。

 ところで、下痢してトイレで唸っているときって、不信心なひとでもたいていカミサマに祈るよね? 「もう悪いことしませんからこの下痢をなんとかしてください」みたいな感じで。2ちゃんねるにもそんなスレッドがあったっけ。これは万人共通なのかちょっと知りたい気分。二日酔いのときにはどれだけ苦しくても祈らないのだが。


2002年1月16日(水)
 2月、富士通のLOOXに親指シフトモデル登場予定。すっかり見捨てられたと思っていたのだが。
 どこへでも持ち歩けるテキストファイル作成用マシンがずっと欲しかった。名機OASYSpocket3を買い逃した時点で敗北に気づく。親指シフターの憂鬱。
 やっと希望が見えてきたよ。このチャンスを見送ったらヤバイかな。無理して買っちゃうか。

(2002年1月17日追記)
 ……と思ったらどうやら使い物にならないキーボード配列になっている模様。なんでこうなるの? どう考えたらそこに空白キーを入れられるの? しかもいちばんよく使う親指右/左キーのこの小ささはどうよ。あほか。


2002年1月17日(木)
『メメント』を観てきたよ。
 妻を殺した犯人に頭を殴られ、その後遺症から最新10分間ぶんの記憶しか持てない主人公。そんな状態でどうやって犯人を追い詰めるというのか。
 ただトリッキーなだけの映画かと思ったら大間違い。これは人類とミームについての話だ。文化とか宗教とか。反韓とか反日とか。まあ、想像力というものを獲得してしまった死すべき定めのものどもは、生きるイミっていうものがないと何かとつらいってことなんじゃろうの。何故って? そりゃ100年後には死んじゃうからさ。だから我々は今ここにいる俺と明日そこにいる俺たちのシアワセのためにダンスを踊る。メトセラの子らに対しては脆弱だ。
 物語が始まってからの数分間に主人公がとった行動を見てそのあまりのクールさに「イカレてるぜコンチクショー」とワクワクしたひとなら最後まで楽しめる映画。結末には納得。
 このクリストファー・ノーランって監督、フツーに映画撮ってもたぶん水準以上のものは造れると思う。漫然としたところが無いし、画面の隅々まで神経が行き届いている感じがピリピリする。このメメントがまだ長編第2作だそうだからこれから楽しみだなー。
 観ているあいだ、もしじぶんがこういう状況に置かれたらいったいどういうシステムを組むだろう、というのがずっと気になってしかたがなかった。制限時間10分間。ちゃんとしたの組めるのか、俺。そしてそのシステムに致命的な欠陥はないか?(評価:100点

 スクーターを運転中に試しに眼をつむってみて田んぼに頭から突っ込んだのってウンナンの内村光良だっけ? 良い子は真似すんなよ。死ぬぞ。

【今日買った本】
 雑誌「ぴあ」1月28日号(ぴあ株式会社)


2002年1月18日(金)
 一昨日の日記に追記を加筆(ん? なんか変な表現)。富士通あほか。

『アメリ』でも観にゆくつもりだったのだが気がついたらディアブロ2。このゲーム、課金が無いし、常時接続で電話代もカンケーないってことになると歯止めがきかなくなる。
 氷ソーサレスを初めてつくってみて、フローズン・オーブ(あのクルクル回る雹みたいなのを高速で撒き散らかす魔法)のあまりの便利さにやみつきに。今までパラディンだったからこの殲滅速度は麻薬的だ。サクサクとブラッディラン。俺がモリモリ倒すからみんな参加してくれ、みたいな気分になれるのがいい感じ。

 それにしてもジュディマリのYUKIのなんとチャーミングなことよ。っつうよりカッコイイのか。いや、あのトヨタのCM。若くてちょっぴりキレイなだけの子より千倍ぐらいイイや。
 今年はソロ活動始めるらしいね。


2002年1月19日(土)
 今日の魔美実写版(金貸しのおばさんと絵の話)、最後はものすごいストロングスタイルの蛇足。映画のほうの『ショーシャンクの空に』も最後の最後で間違えたけどな。まあ、どんなジャンルでもそうだけど、けっきょくどのあたりの視聴者層を対象として設定しているのか、ってことか。NHKもハリウッドも大変だ。

 カブ、売り抜け失敗。半値ぐらいになっちゃったよ。
 一昨日ぐらいから村長のじーさんが温泉旅行に。灯台のスイッチ入れ係に任命される。一週間、夜6時〜9時(8時だったか?)までの間に電気つけにゆかなくてはならないからちょっと大変だ。
 以上、どうぶつの森+の話でした。いいゲームだ。殺すか殺されるかディアブロ2でじゅうぶんです。

 歳とってリタイヤしたらUOみたいなゲームもやりたいなあ。死ぬまで。


2002年1月20日(日)
 鶴瓶オセロの白いほうって組み合わせは間合いがなんか奇妙な感じに噛み合っててオモチロイね。

 夕方なんとなくテレビをつけたらNHKでカタリ派の話をしてた。『ヨーロッパ城物語』とかゆうシリーズ。国営放送はあなどれないなー。

 昨日、ビデオに録っておいた『ナンバ壱番館』を観た。関西の芸人を『知ってるつもり?!』風に紹介する番組らしい。ふだんはこの番組は観ない。しかし今回はリットン調査団だから観た。
 東野がヤバイぐらいみるみる酔っぱらってゆくのが面白かった。水割り、さりげなく二杯目に入ってたぞ。たぶんリットンのこと大スキなんだな。俺もスキだ。

 続いてモー娘・中澤ねえさん『タイ幸福漂流記』を観た。思っていたより真面目かつ高品質な番組。捨てカットに近い感じで田舎の未舗装道路をてくてく横切る黒犬。しかもちゃんと左から右に。仕込みか? この細かさがいい感じ。ありがちなタイの観光紹介じゃあなくて、タイに住むって、どうよ、って造りに驚く。名古屋ローカル局のCBC制作。構成・演出:藤井稔。ちょっとこの名は覚えておこうと思う。
 10年以内に本格的に日本が没落する可能性が15%ぐらい(未来は不確定だ)あると読んでいるので、ややココロ動く。円が紙切れになってはいない今のうちに。賢い金持ちは既にいくらかの資産をドルに換えることで保険かけてあるんだろうな。どうする、俺。
 タイ語で「ありがとう」は「コックプン・マー・カー」って言うらしい。(・∀・)ニクコプーン

 当サイトはウェブ界のリットン調査団を目指しています。


2002年1月21日(月)
 突然ですがオイラの部屋の箪笥には素敵な模様がついています。コントラスト調整済み。


 横幅をちょっと広げてみよう。


 エイドリアーン(声:羽佐間道夫

 あと、こんなのも。コントラスト調整&横幅加工済み。


 もしもし。舌が出てますよ、お嬢さん。ぺろーん

 楽しんでいただけましたか? (声:稲川淳二


2002年1月22日(火)
 昨日からディアブロ2US-WESTレルムのラグがかなりヒドイ。ゲームにならん。何か修正でもしてるのかそれともよからぬことをしている奴がいるのか。
 こういうとき、ガイジンさんはチャットでASS系慣用句を連発するということを発見。ネイティブ俺ケツ発言。ばかもん! 俺のケツをなめろ!
 以上、小林源文黒騎士物語知らないひとにはわけのわからない話で1回休み。


2002年1月23日(水)
 当日中の更新できづ。完全に1回休み。強いて書くならディアブロ2爆破ネクロを育て始めたことぐらい。


2002年1月24日(木)
 雪印がまたやらかした。狂牛病関係の対策で国が国産牛肉を買い取る暫定制度を利用し、在庫の外国産牛肉を国産と偽って買い取らせる。あほかおまえらは。
 国は小学生レベルの道徳教育にもっとチカラを入れよ。とりあえず他人に嘘ついちゃダメだヨ、ってところから叩きこんどけ。こういうところをしっかりしておかないと、他者をうまく騙したことを自著の中で自慢げに記すような馬鹿だって出てくるんだよ。あと、「ネタ」と称して他人を騙してヨロコブような馬鹿とかな。まあ、そういう連中はもう修正のしようがないから一生その世界で騙したり騙されたりしてろ。そういうのがスキなんだろ?
 ただ、他者を騙してもいいって道徳が支配する世界では常にじぶんも騙される可能性がある、ってことだけは覚えとけ。そういう世界がスキなやつは騙された時にも文句言わずにヘラヘラ笑ってろよ。俺はおまえらを騙してもいいけどおまえらは俺を騙すなよっていうのはジャイアニズムだからな。

【今日買った本】
 あさりよしとお『HAL』2巻(ワニブックス)
 佐藤マコト『サトラレ』2巻(講談社)
 鬼頭莫宏『なるたる』8巻(講談社)
 寺田克也『寺田克也ラクガキング』(アスペクト)
 雑誌「テレパル」1月26日号(小学館)

 ※士郎正宗『GUN DANCING』は3月に延期の模様。


2002年1月25日(金)
 当日中の更新できづ。敢えて書かないようにしてはいたがじつはテンション低下中。

 ディアブロ2でブラッディランに参加していたところ、目の前で小紫と大紫を大量にばらまきつつ他人様死亡。当然、すぐにポータルを出してあげた。そこまでは良かったのだが、完了してみんなが抜けた後、残って荷物を整理していると、さきほど死亡したかたに因縁をつけられた。
「オマエ、俺のサークレット盗っただろう! 返せ!」
 無論そんなことするわけがない。他のひとが持ち逃げたのをオイラが盗ったと勘違いしているらしい。だいたいこういうときには弁解しても無駄だしこちらの英語力も貧弱なのでさっさとゲームを抜ける。参加待ち画面に戻ったところ、ささやき機能
「売女!」
 と2度ほど罵られた。鬱。
 チャットのコマンドがよくわからなかったので数分試行錯誤ののち、
「オイラ、盗ってないよ……」
 といちおうささやき返しておいた。まあ、たぶん誰でもいいから怒りの対象を見つけたかっただけだとは思うが。あまり気分のよろしいものではない。
 しかし他人様が事故ったのに乗じてドロボウするっていうのはいかがなものかね。殺しにきた奴が返り討ちにあった、っていうのなら別じゃがのう。ここらへんはネットゲームのダークな側面だ。


2002年1月26日(土)
 名古屋では今日から『殺し屋1』上映開始。こないだメメント観に行ったときにイキオイで前売り買っちゃったからそのうちにゆかないとイカン。

 ジョナサン・ナソー『監禁治療』を読み終える。というかあまりにもつまんなかったので途中から速読状態になり、ほとんどまともに読んでいないのにも等しいのだが。
 レクター博士若くてカコイイ多重人格者という設定にしてみよう、というアイデア。拘置所内のコイツが、精神鑑定にきた精神科医のおねえさんを人質にして逃げ出す話。作中での解離性障害についての解説がなんだか教科書っぽくてちっとも面白くない。
 小説や映画などのフィクション中のキャラクターに魅力を感じるとき、その作品を読んだり観たりしているひとは少なからずそのキャラクターに感情移入している。それは例え悪役であっても同じだ。レクター、逃げろ(志村、うしろ! うしろ!)、とかゆうふうに。多重人格者という設定のキャラクターは読者が感情移入しにくい。最大で3人ぐらいまでならうまくやればなんとかできる(2人なら大丈夫だというのは菊地秀行秋せつらのシリーズで証明している)かもしれないが、この作品のように9人っていうのはムリだ。だから魅力を感じない。
 ラストのトホホ感には苦笑い。まあ9人が9人全員悪いヤツってわけでもないのでこうせざるをえないのだが。
 あまり悩むこともなく捨てる予定の本置き場に直行。オビで『羊たちの沈黙』を引き合いに出している作品はだいたい鬼門、ということを学習


2002年1月27日(日)
 朝、なんとなくザッピングした瞬間に佐藤博暉というわたくしにとってかなり要度の高い文字列が目に飛び込んできた。どうもテレビアニメのエンディングのようだが一瞬の出来事ではっきりとは分からづ。まさかあの男がまたテレビアニメに帰ってきた!? とドキドキしつつ調べてみた。
 まず番組表を確認してみたところ、今しがた目にしたのは『超GALS!寿蘭』のエンディングだったということが判明する。次にウェブでケンサク。佐藤は脚本としてこのシリーズの数話に参加しているようだ。というか何故脚本
 15年前だったが果たして今はどうかな、という危惧はあるにせよ、やっぱり興味はある。演出、やってくれないかな。ムリ?

『寺田克也ラクガキング』1000ページに目を通す。モノゴコロついてから寺田克也が描きなぐった膨大なラクガキ(それを今までとってあった、っていうのもスゴイが)から抜粋して収録した本。うん。思っていた通り。
 つまり、一日が24時間である以上、この世界中の何人たりともなんとも動かしようのない時間的リソースを、その個人がどれだけ特定の目的のために突っ込んだのか、ってことだ。持って生まれてきた才能よりも、ナイフを研ぐ作業のほうが絶対に重要だ。エジソンの言葉は正しい。


2002年1月28日(月)
『殺し屋1』を観てきたよ。
 イマイチ。
 飛び散っている内臓には本物の豚のソレを使ったらしい。それが理由で、かえって画的なリアリティを感じないというこの不思議。本物の内臓散乱現場なんて、フツー、目にする機会がないからかな。バーホーベンスターシップ・トゥルーパーズあたりのほうがなんだかリアルに感じた。
 原作は全10巻。意外に2時間の中に詰め込んでしまえるのだな、と思った。ワンザブロウ塚本晋也のバカコラは良かったネ。
 こおゆう映画は好きなはずなのだが、途中から退屈してしまい不覚にもあくびが。(評価:50点

 チューナーがブチ壊れたので買ってきた。なんだかいわくつきっぽいのが税込9000円。保証書には他人様の御住所と電話番号。たぶん、なんらかのクレームがついて返品になったヤツなのだろう。まあ安いからイイや。


2002年1月29日(火)
 民主党大橋巨泉あほの子(筆頭:鈴木宗男ばっかりの国会にブチ切れて議員辞職表明。巨泉は嫌いだが気持ちはよく分かる。
 この件に対する福田官房長官のコメントが凄く嫌な感じ。改めてクサイ奴だなと思った。ラジオで耳にしただけなので正確な引用ができないのが残念。たぶんじぶんの調整能力不足は棚にあげてあの口調他人事みたいに喋ったんだろう。

 ほとんどのアメリカ人は日本の政治なんかにはあまり興味無さそうだが、そういう連中がこの現状を聞いたら、まあエテ公の国は政治の中枢もこんなもんだよな、とでも思って大いに笑うだろうよ。恥ずかしくてかなわん。


2002年1月30日(水)
 ……とかなんとか言っているうちに田中外務大臣野上事務次官が更迭。やや思い切った処置の感有り。まあ、信じられないような物凄い失言で台湾との関係を一気に冷え込ませるような人間は外務大臣失格だから、これはこれで良し。
 もう一方の火種となった鈴木宗男衆院議院運営委員長も辞任、という話だが、これってそのポストだけでなく議員さんもやめるってことなの? それとも議員さんはやめないの? どっち?

 ん? ノートンのインターネットセキュリティをオンにしてるとHotWired JapanのWIRED NEWSが読めねえ。オフにすると読めるようになる。なんで?

【今日買った本】
 新井秀樹『キーチ!!』1巻(小学館)←新宿中央公園で消火器爆弾と聞いて傑作『ザ・ワールド・イズ・マイン』全14巻を連想したひとは挙手。妄想は現実を浸食する。逆に言えば浸食の程度によってその妄想の品質を鑑定することができるという妄想
 寺島令子『続くろくま日記』(竹書房)
 細野不二彦『ギャラリーフェイク』24巻(小学館)


2002年1月31日(木)
 各所で既出だが浜崎あゆみ祭りが開催されているらしい。
 要約。昨年末のカウントダウンライブにて、観客ほとんど総立ちのなか、最前列で座っているお客さんがいた。そのお客さんに対して浜崎がMCで「いちばん前で観てンのにサ、座ってたよ。感じ悪いねえー」と晒し上げた、と。
 この一件に関して、じつはそのひとは身体障害者で立ち上がることができなかった、などという感じの都市伝説(か真実かは分からんが)が付随し、エライことになっているようだ。

 うさんくさい情報を排除し、意図的な修正はされていないと思われる生の動画だけで判断してみるに、確かにこれは浜崎のほうがよっぽど感じ悪い。疲れてたのかな。

 なんだか気分の悪い話なので、口直しに、以下、スレの杜でこの件と一緒に紹介されていたちょっとエエ話を。本当かどうかは分からんが。

1 :水先案名無い人 :02/01/29 09:37 ID:dDoqU55v
10年以上前の事だが「泉谷しげる」のコンサートに行った。
開演直後から会場は大盛り上がりで客は総立ち。
しかし泉谷は曲の合間合間に「みんな、座って聴いてくれよ!」を連呼。
そんな泉谷の言葉も観客は熱気と興奮で聞く耳を持たなかった。
コンサートが終わり何気なく後ろを見て驚いた。
たった一人、車いすの客がいたのだ。
泉谷が途中で彼女の存在に気が付いて必死に客に「座ってくれ!」と頼んでいいたのだった。
これ以降、泉谷が大好きになったよ、おれ。

ニュー速板で盛り上がっていたので。

 イカス。


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