2002年2月の毒まつたけ


02/01(金)【盆栽】
02/02()【泥酔して1回休み】
02/03(
)【眠り続けて1回休み】
02/04(月)【後楽園ホールでちょっとエエ話】

02/05(火)【誕生日】
02/06(水)【ハンバーガー1000個】
02/07(木)【アメリ】
02/08(金)【おしながきに追加で1回休み】
02/09()【北インド式チキンカレー】
02/10()【プライベート・ライアンで1回休み】
02/11(
)【チャレンジャーの事故のとき、】
02/12(火)【歯間ブラシ】
02/13(水)【確定申告】
02/14(木)【だいじょうぶか、Yahoo!BB】
02/15(金)【浜崎あゆみ祭り、鎮火の方向へ/ふたつのスピカ】
02/16()【続・歯間ブラシ】
02/17()【勧誘電話】
02/18(月)【ベナレスのサンニャーシー】
02/19(火)【ダーウィンの剃刀】
02/20(水)【華族】
02/21(木)【風邪かもしれづ1回休み】
02/22(金)【フォロウィング】
02/23()【ゴールデン・ラズベリー賞で1回休み】
02/24()【完全に1回休み】
02/25(月)【弓アマ始めました】
02/26(火)【地獄の黙示録】
02/27(水)【会社の上司にするなら誰?】
02/28(木)【戸塚宏の実刑が確定】

←先月 翌月→


2002年2月1日(金)
 過去ログには1ヶ月単位で移動してみることにした。どうかなあ。長くなりすぎかなあ。
 コマカイところを吟味しているとキリがない。それでもふと思う点があったら小さく小さく剪定中。盆栽

 そう言えばWinMX、けっきょく1月末になってもそのイキオイは止まらなかったようで。予言は当たりませんでした。確かにあのあと逮捕者は出たのだが。当たるも八卦当たらぬも八卦、と開き直ってみる。

【今日買った本】
 林田球『ドロヘドロ』1巻(小学館)←どこへでも行けるドア。キノコ。オモチロイ。カイマンはちょっぴりブリアレオス風味。
 雑誌「ぴあ」2月9日号(ぴあ株式会社)


2002年2月2日(土)
 当日中の更新できづ。
 昨晩の試合でコテンパンにやられた友人から案の定電話。憂さ晴らしに飲みにゆく。三軒目に入ったルーマニアパブ(というかロシア人だろう)でパツキンのきれいなおねえさんとお話している最中に記憶ケツラクして1回休み。


2002年2月3日(日)
 当日中の更新できづ。
 二日酔いで約24時間眠り続けて1回休み。起きたら何故か液晶ディスプレイがゲロまみれになっていて鬱。


2002年2月4日(月)
 昨日に引き続き本日もほとんど起き上がることができづ。年齢とともに回復力低下中。寝床で妙に甘酸っぱい夢ばかりみて不思議な気分に。

 一昨日聞いた話。
 こないだの金曜、試合前の計量を終えた友人がその他選手とともにエレベーターに乗り込もうとしたところ、中から団体さんがわらわらと出現。態度にちょっとカチンと来てみんなでガンを飛ばしたら相手はガチンコファイトクラブ御一行様だったそうな。たまたまその日の昼はプロテストの時間帯だったらしい。「とりあえず長瀬にガンを飛ばしてみたが、さすが大物、きっちりシカトしてくれたぞ」とのこと。
 意外なぐらい長瀬は小さく(テレビだと妙にデカく見えるよね)、国分はさらにちっちゃかったとの話。それでも長瀬の場合、公式身長184センチだから、これは芸能人オーラをオフにすると小さく見えるということなのか。
 あと、やっぱりみんな仲良さそうだったとの一行情報有り。ま、テレビってそんなもんだよね。


2002年2月5日(火)
 Yahoo!Japanから「BBフォンのモニターやらない?」という内容のメールが来たが当然やらない。理由:その実験が原因で現在の通信環境に何か不具合が生じたとき、この会社はまともな対応をしてくれそうにないから。さすがにそのぐらいは学習済。

 国民年金だの国民健康保険だのをいちおう入金。東海銀行UFJに変わってから初めての利用。行員さん全員、どうもウゴキが緩慢かつ注意散漫。見たことのある顔の行員さんたちもみあたらず。お気に入りの窓口のおねえさんも居なくなっていて鬱。
 銀行利用後にはたいていその近所のモスバーガーでハンバーガーを買って帰る。ついにカオを覚えられてしまってちょっとヘンな気分。ファストフードのお店でお得意様っていうのもなんだかなあ。

 電算による効率化とデフレについてつらつら考えていたらハマってしまいやや鬱。けっきょく、現状では人が多過ぎるってことだよね。これで良かったのか、apple、いや、ジョブズよ。

 鬱のまま本日で31歳になりました。


2002年2月6日(水)
 マクドナルドでハンバーガーを1000個注文しよう、という企画が2ちゃんねるの掲示板から発生し、実行時か実行前だかは分からんがけっきょくお店がわに断られた模様。
 あたりまえだ。
 もしじぶんがマクドナルドの店長として頑張っているとして、じぶんの店でそういう注文が入ったらどんな気分になるのかってことぐらいは想像したほうがいい。
 それとも、「ハンバーガーはおひとりさま○○個まで(それ以上は応相談)」という断り書きでも掲示しておくべきなのか。そんな世界は断じて嫌だ。

 人間の善意について考えていたらさらに憂鬱に。ちょっとしたきっかけでアップダウン激しいな。


2002年2月7日(木)
『アメリ』を観てきたよ。
 メメントを観に行ったときもそうだったが、どうも一般的に木曜日は女性1000円にて映画御鑑賞の日らしい。朝イチの回なのにおねえさんたちがいっぱいで満席なり。物凄い人気だなこの映画。
 主人公のアメリはちょっぴり妄想癖のあるステキなプチサイコさん。そんな彼女が生まれてはじめて恋に落ち、シアワセになる話。――と書くとなんだか能天気な作品に聞こえてしまうが、そうでもない。他者といびつなカタチでしか関わりをもつことができない人間(恋に落ちるキッカケがまたスゴイ)が、テンション上がったり下がったりしながらもなんとか生きてますよ、って感じだ。
 いい感じ。
 とはいえ、わたくし、現実世界でのリアル不思議ちゃん(演技派)は苦手なので念のため。

 アメリは無意識にストレスを感じたとき、そこらへんの石をポケットに入れ、それをあとで特定の場所で投げるという儀式をおこなう。人間なら誰しもちょいとオカシイ部分を必ず持っている。それを作品に組み込んだところがうまい。
 コンディションが悪いときのアメリは、テレビを観ているとき、ブラウン管に映し出されている映像がじぶんのことを言っていると認識して涙を流す。あからさまにオカシイ。だけど、誰だってココロの中にこういうものを秘めている。だから、最後のほうで、その症状と現実とが初めて一致するあのシーンがぐっとくる。オカシイひとはオカシイひとなりに苦しんでいるわけで、それに対する監督のまなざしがなんだか優しくて好きだ。ティム・バートン風味。アメリとガラスマンとの繊細なコミュニケーションの様子を観て少し泣いた。ガラスマンは最高に優しい賢者だ。

 まあ、アメリがこんなに綺麗な子じゃなくてフツーだったり不細工だったりしたら果たしてどうかね、とは思うが。そのあたりがこの映画内でいちばんのファンタジーであり、おねえさんたちにウケているところなのかもしれない。(評価:90点

【今日買った本】
 ねこぢるy『ねこぢるyうどん』3巻(青林堂)
 堀田あきお&かよ『インドまで行ってきた!』(小学館)←漫画。
 松本光司『クーデタークラブ』5巻(小学館)
 ダン・シモンズ『ダーウィンの剃刀』(早川書房)←あらすじを見るかぎりフツーのサスペンスだが。やっぱり途中でクスリ臭くなるのかな。
 雑誌「テレパル」2月9日号(小学館)


2002年2月8日(金)
 おしながき映画の感想追加。この日記中、映画の感想が書いてある過去の日付へのリンク集。あると便利かと思ったので。
 意外に時間のかかる作業で更新気力ソウシツにつき1回休み。


2002年2月9日(土)
 当日中の更新できづ。おとうとくん帰省中。

 カレーをつくってみたよ。

 

 いつも、煮込んでいる最中に汁が周囲に飛び散ってうっとうしいので今回から深い鍋にしてみた。快適。大は小を兼ねる。

【北インド式チキンカレー】(4人分)
・鶏もも肉……800グラム 2005年4月26日追記:400〜500グラムでも問題無し。胸肉でも問題無し。無論、もも肉のほうが美味しいです。高いけど。
・玉ねぎ……1個 2006年8月5日追記:2個のほうが良い。
・トマト……4個 2004年12月7日追記:もしくはホールトマト1缶+それと同量の水。こちらのほうが安価です。
・おろしニンニク……大さじ2 2006年8月5日追記:大きめの5かけらぐらい。
・おろししょうが……大さじ2
・唐辛子パウダー……大さじ2 2004年12月7日追記:辛いのが苦手なひとは大さじ1以下にしておいたほうがいいかも。
・コリアンダーパウダー……大さじ2
・ターメリックパウダー……大さじ1
・ガラムマサラ……小さじ1
・塩……小さじ1 2004年9月29日追記:小さじ1.5に訂正します。2005年4月26日追記:小さじ2でも問題なさそう。
・バター……少々(10グラムぐらい)
・油……160cc 2005年4月26日追記:オリーブオイル大さじ6(約90cc)に落ち着きました。

1)鶏もも肉はお好みの大きさに。皮や脂身を残すか取り除くかもお好みで。
2)玉ねぎはなるべく細かくみじん切りに。トマトはへたを取ってからサイの目に切る。湯煎して皮むきする必要は無し。
3)鍋に火をかけ、を入れる。温まったら玉ねぎを投入。うす茶色になるまでひたすら炒める。
4)玉ねぎいい感じになったところでおろしニンニクおろししょうが(両方とも、市販の最初からおろしてあるヤツは使わないこと。めんどくさくてもじぶんですりおろさないとダメ)を投入。軽く炒める。(2005年4月26日追記:ここで弱火でしっかり炒めるとニンニクの刺激臭がトんでまろやかになります。)あまり長いこと炒めるとニンニクが焦げるので注意。すかさず唐辛子・コリアンダー・ターメリックの3ツのパウダーカップ半分ぐらいの水を入れ、軽くまぜる。
5)スパイスがよく混ざった程度のところでトマト投入。トマトのカタチが無くなって、少し煮詰まった(だいたい4/5から1/2ぐらいに。お好みで)かな、というところで鶏もも肉投入。よくまぜながら15分ぐらい煮込む。アクは取る。(2005年4月26日追記:取らなくてもそんなに問題は無いです。)油を少し多めに使っているので、市販の「アクも油も取るシート」みたいなものを使うのも良し。
6)最後にガラムマサラバターを入れて軽くかき混ぜたら完成。ガラムマサラは煮過ぎると香りがトブので注意。

★フツーのカレーは一晩寝かせると美味しくなりますが、このカレーは、つくってからすぐに食べたほうがオイシイです。残しておく場合には、すぐに容器に一人分づつ詰めて冷凍保存。

 今回はほぼ全部冷凍にしちゃったので、完成図はまた後日。オイチイよ。

2003年7月24日追記:さらに1年間研究を続けた結果、鶏肉は400グラムでもじゅうぶん、油は100ccぐらいのほうが良し、と判明。あと、しょうがは横にしてすりおろすこと。

2005年4月26日追記:コリアンダー+ターメリックの代わりに、入手しやすいS&Bのカレー粉を使えないこともないです。味は変わりますが。


2002年2月10日(日)
 日曜洋画劇場35周年特別企画のプライベート・ライアンを観ていたら日付超えてしまって1回休み。当日中の更新できづ。
 以前、劇場で1回、レンタルビデオで1回観たが、忘れた頃に観てみるとやっぱりまたそれなりにオモチロイ。
 忘却というのは意外に便利な機能なのかもしれづ。赤瀬川原平は慧眼。


2002年2月11日(月)
 そういえば一昨日からソルトレークシティーで冬季オリンピック開催中。あんまり興味無し。

 2ちゃんねるでプライベート・ライアン関係のスレッドなどつらつらながめてちょっとビクーリ。ありゃりゃ、そうでしたか。以下、念のため隠すのでこの映画を万が一未見のひとは絶対にドラッグしないように。アパムに撃たれたドイツ兵って、レーダー基地で見逃された奴なのか。今までずっと、ナイフのドイツ兵だと思ってた。3回も観てるのに、なんだかなあ。ナイフのドイツ兵(気がつかなかったが制服がSSのものだとのことだ)にアイパッチぐらい着けさせればわかりやすかったかも。そこまでするとベタか。わざとどっちだか分からなくしたのかもしれづ。

 ダン・シモンズ『ダーウィンの剃刀』に手を出してみる。
 ダーウィンというのは主人公の名で、進化論のダーウィンとは関係ないらしい。狙撃兵の敏腕事故調査員が保険金詐欺がらみの陰謀に巻き込まれる話。事故業界(って言うのか)の変な話がところどころ蘊蓄として挿入されているようだが、どこまで信じていいのやら分からづ。チャレンジャーの乗務員のうち何人かは爆発から2分45秒の間は生きていた、って話、ホント? ケンサクしてもよく分からなんだ。タブーなのか? それとも作り話なのか。
 主人公が軽いスーパーマンの小説ってなんか久しぶりに読んでる気がする。今のところ対立する組織みたいなのが出てきただけで、悪のスーパーマンは出てきていない。三分の一は過ぎちゃったからもう出てきても遅いだろうし、このまま状況との対立が続くのだろう。狙撃手って設定がどこで生きてくるのかには興味有り。
 ま、少しづつ最後まで読もうっと。

 途中読みの本の感想なんか書いたのはネタがないからです。カレーの完成品はうまく撮れていなくて破棄。食い物を撮るときには、ちゃんとした照明がないとダメみたい。学習


2002年2月12日(火)
 個人サイト寿命1年説というのがあるがなんだかずっぽしその暗示にハマってしまっている感じ。根が単純バカだからか、データを提示されるとすぐに影響を受けてしまう。それともたまたま今はテンション低いからか。

 先日、歯間ブラシを買った。小さい糸鋸みたいなやつ。絞殺具状のものもあったけど使いにくそうなのでヤメ。とりあえず10本入りで試してみる。1本あたり20円ぐらいか。
 使用後、舌で触ってみると、歯の間が、歯医者さんで歯石取ってもらったときみたいな感じに一応なる。たまに血も出る。最初は、使い回しできるかな、とも思ったがじっさいに使ってみるとけっこうすぐに糸が切れてしまうので無理。それ以前に不潔だしね。
 出血するまで歯間ブラシを使うと虫歯にはならないよ、という話は聞いたことがある。ま、食後毎回そうすれば、って話なんだろう。翌日大事な用事があるとき、って使い方でとりあえずはいいか。

 明日は税務署へゆく予定。


2002年2月13日(水)
 税務署へ確定申告に行ってきたよ。
 昨年中にシゴトをやめてそのあとずっと無職だった場合、確定申告するとたいていは源泉徴収が丸々戻ってくるぞ、とおとうとくんが教えてくれたので。会社やめたときにもらった源泉徴収票を確認したところ、3万円ぐらい払っていた。戻ってくればちょっとしたおこづかい。
 受付で「確定申告したいんですけど」と言うと用紙2枚と番号札をくれた。混んでいたので1時間ぐらい待たされたあと、係のおっさんの前に連行されて10分ぐらいで手続き完了。やっぱり全部戻ってくるようで、1か月以内には指定の銀行口座に振り込まれるそうだ。
 変なトラブルになるのを回避するためか、署員のひとはみんな妙に物腰がやわらかい。公務員特有の何とも言えぬオーラは出てたがな。

 ディアブロ2で初めてhellをクリアする。これでやっと牛ゲームにも参加できるようになり、さっそくちょっと覗いてみる。
 もっと殺伐としているかと思ったら、逆になんだかまったりしている感じ。まあ、みなさんテキトーに、って雰囲気がある。まだ作法がよく分からんので粗相はしないように気をつけないとイカン。

 ムーディーズが日本の国債の格付けを下げることに。下がれば、先進7ヶ国で最低ランクということになる。さすがにクールだね。
 金(キン)を買う人が増加中だそうだ。じぶんの場合、そんなに貯金があるわけでもないのでそこまでして保険をかける必要も無し。もっとも、もしじぶんが金持ちだったにしても、キンに対してはちょっと抵抗があるが。ハインラインの『夏への扉』が妙なトラウマになっているらしい。


2002年2月14日(木)
 Yahoo!BBから以下のようなメールが来た。

この度はYahoo! BBサービスをお申し込みいただき誠にありがとうございます。
お客様におかれましては、電話局の工事が既に完了しておりますが、客様のADSL接続状況が弊社から正確に確認が取れない状況でございます。
つきましては、現在のお客様におけるADSL接続状況をご確認させていただくとともに、正常に接続が行えないお客様に対するサポートを積極的に推進しております。
大変お手数でございますが、下記URLへアクセスしていただき、お客様の状況をご確認をお願い申し上げます。
一層のお客様へのサービス向上を目指して、鋭意努力してまいりますので、今後ともご愛顧の程をよろしくお願いいたします。


 で、ここに「下記URL」が挿入してあって、

またこのメールアドレスにご返答・ご質問いただきましてもご回答することができませんので、予めご了承ください。


 とある。
 開通に関しては、何度も確認の電話がかかってきて、そのたびに「ちゃんとつながってますよ」と誠実に答えているのだが。
 で、わたくしも鬼ではないのでさっそく「下記URL」をクリックしてみたところ、「検索中のページには問題があるため表示できません。」とieに怒られた。「HTTP 500 - 内部サーバー エラー」だとか言われたぞ。どうせいっちゅうんじゃ。
 たのむからもう少しまともなことをしてくれ。
 まあ、この程度のことではもはや驚かないがな。

 昔買ったシミュレーションゲーム(紙のコマでちまちま遊ぶやつ)でプライベート・ライアンの状況を再現してみよう、となんとなく思い立ち押し入れを漁る。埃で手が真っ黒になった。
 洋モノでは、スコードリーダーアップフロントアンブッシュ、とか。国産だとバンダイの最前線とかエポックの装甲擲弾兵とか。
 挫折。
 ルールがこれっぽっちも記憶に残っていないから数値のイミがさっぱり分からん。さらに、当時トレイまでカネがまわらなかったのでコマがバラバラになっており、特定のユニットを探し出す気力なんぞ現状のテンションではとても出せづ。
 スコードリーダーを使用した場合で少しだけ考えてみたが、最後の戦いを映画に忠実にセットアップすれば、ドイツ軍の圧勝にしかならねえんじゃねえの、とは思った。あっ。じっさいそうなってたか。
 誰かヒマなひとはやってみてくだされ。ムネンアトヲタノム

 それより指輪物語関係のブツが3点ほど出土してなんだか懐かしい気分になった。これってやっぱり絶版になっちゃってるんだろうか。指輪物語RPGなんか、今出せばブレイク……しないか。RPG人口って、もうそんなに多くなさそうだし。

【今日買った本】
 柳沼行『ふたつのスピカ』1巻(メディアファクトリー)
 みうらじゅんいとうせいこう『ザ・スライドショー ほぼ完全版』(角川書店)←というかDVD。いとうのツッコミはイマイチ。


2002年2月15日(金)
 バレンタインデーに吉野屋で殺伐とした注文をしようという2ちゃんねるの企画を楽しく読んでいたところ、あまりのほのぼのムードに気がゆるんだのかうっかりブラクラを踏んでしまって鬱。こおゆうことをするヤツは一生踏んだり踏ませたりしているがヨロシ。

 そう言えばフジのドラマ『人にやさしく』、まともだったのはけっきょく第1回だけという屈辱。めんどくさいから今はもう観てない。

 浜崎あゆみ騒動に関して糸井重里御大がじぶんのサイト上でコメント。直接浜崎と話したんだけどサ、という内容。要約。
・感じ悪いね、というのは親しい関係者に向けられた一種の冗談である。
・ライブに来てくれる障害者のかたたちに対しては、席の場所等々いつも配慮している。
 総合してみると、浜崎本人に悪意はなく、ちょっとした失言だった、というところか。どっちにしろ、座って観ることしかできないひとにとっては嫌な発言だったとは思う。直接じぶんに向かって言われた言葉ではないにしてもな。
 ファンサイトの掲示板に、あのものすごく頭の悪そうな事務所サイドの人間が出てこなければもう少し早く鎮火していたんじゃなかろうか。口は災いのもと。

 痴ほう症の74歳の女性が、夫の死を理解できず、約1か月のあいだ食事の世話を続けたという事件有り。夫はこたつに入った状態で仰向けのまま。想像した瞬間、胸がキューッと物理的に痛くなった。こんな胸キュンは嫌だ。

 柳沼行『ふたつのスピカ』1巻を読んだ。
 宇宙飛行士を目指す中学生の女の子の話。あさりよしとお『なつのロケット』みたいなガチガチ路線よりもこおゆう感じのほうが好きだ。現実世界に限りなく近づけることに拘泥すると、ものすごく大事なものが失われる。手段と目的とは違う。要はバランスだ。
 オビに偽り無し。驚異の大型新人の登場にタマシイが震えた。


2002年2月16日(土)
 歯間ブラシにハマリ中。奥3本ぐらいの間の掃除にやっと成功する。ナイススメルの歯垢がざっくりとれて御機嫌なり。少し前、鼻の頭の毛穴のアブラをとるシート状の商品がブレイクしたが(今でも?)、それと似たようなキモチヨサなのかもしれづ。
 完全にキレイにしてからリステリン使用。うちのねこはこの洗口液の匂いが大好きで、わたくしがこれを使ったあとはいつも鼻息を荒くして口をなめにくる。身体を押さえつけてギリギリのところで寸止めし、ミントの匂いのする息をフーフー吹きかけて必死の形相を観賞していたら、ついに我慢できなくなったのか軽いねこパンチを口に食らった。よっぽどこの香りが好きらしい。フツー、ねこはこおゆうスーッとする匂いは嫌いなはずだと思ったが。キミは変わり者じゃのう。

 テレビで『マルサの女』観る。忘れた頃に観るとやはりオモチロイ。伊丹のキャスティングは、端役のはしっこのはしっこのほうまで神経ピリピリで巧い。


2002年2月17日(日)
 鉄腕DASHを観るとなんだかホッとする。いい番組だ。

 昼間、仮眠していると電話が鳴った。内線で親子電話の子機を取る。○○さんから、と、名字を母に言われて電話を代わった。先物やマルチの勧誘っぽいものだろうが宗教の勧誘クサイものだろうが、どんなものでも、このわたくしを御指名ならとりあえず取り次いでくれ、ということにしてある。
「代わりました」
「○○ですけど」
 男性の声だ。親しい知り合いに○○という名字の奴はいない。バックがやかましくないので先物ではなくマルチか宗教だろうと判断する。先物ではないにしても「はい」という相槌や「結構です」というフレーズは念のため使わないことにして、さっさと「興味ないので失礼します」という魔法の言葉を使おうと思いつつ対応してみる。
「どのような御用件でしょうか」
「大学の心理学科で一緒だった○○だけどさ、なんか懐かしいなと思って電話してみた」
 新しいパターンにちょっと戸惑う。確かに○○という奴は居たような気もする。
「覚えてないんだけど」
「そう? 2〜3回話したことあるよ」
 ここでもうブチ切れですよ。2〜3回話しただけてで懐かしいもクソもあるかい。カチンときて、ストレートに話を続けることにした。
「で、何? 何かの勧誘?
「……。いや、□□くんのこと懐かしいなあ、と思って電話しただけ」
 ここでまたブチ切れですよ。そんなわけあるかい。宗教なら宗教、マルチならマルチ、とはっきり言え。いさぎよし、って概念を知らないらしい。馴れ馴れしい口調も癇に触る。
「悪いけどさ、全然覚えてない。忙しいから電話切るね」
 そう言ったあとも先方は何か電話口で滔々とまくしたてていたがこちらも寝起きで機嫌が悪く、そのまま電話を切った。
 だいたい、こういう電話で釣れるような人間は相当の馬鹿だ。ということはキミの所属している団体はスーパー馬鹿の濃密な集団ということだ。スカウターで見たら各人サイヤ人並の数値が出るだろう。

 たいして面白くもない話だが、電話を切ったあとでいろいろ考えていたらかなり憂鬱になったので、何年後かにこの嫌な感じを正しく思い出すために記録。

 テレビで『スネーク・アイズ』観る。冒頭の狂ったような規模の長回しにちょっとドキドキ。撮影現場を想像しただけでえらく緊張した。あとはフツーの映画。


2002年2月18日(月)
 昨日の日記のミスタイプを一カ所修正。あと、一カ所太字追加。

 今週のジャンプなど読む。語られることのない歴史は紡ぐことができるのか? こんな台詞が出てくるからワンピースはあなどれない。

 昨晩、歯間ブラシを調子ぶっこいてガシガシ使っていたら歯の詰め物が取れた。しょうがないので行きつけの歯医者さんにゆく。取れた詰め物を持っていったら、すぐに直してくれた。810円。3割負担なのでホントは2500円ぐらいか。1200円ぐらいなら出してもいいな。治療費が洒落にならん金額の場合は1割負担、フツーは5割負担、ってぐらいでいいような気がする。洒落にならん事態になったときにダメージを軽減する、っていうのが保険本来の機能だよね。フツーのサラリーマンだったら、歯医者行ったり風邪ひいたりって程度なら5割負担でもたいして痛くないと思うが。

 ビデオに録っておいたNHKのアジア古都物語を観る。インドの聖地ベナレス
 こういう感じの番組はたいていチェックしているが、雨期のベナレスは今回初めて観た。通りがドロドロの河と化しているなか、みんな楽しそうだ。
 ベナレスで死ぬと、この苦痛に満ちた輪廻の輪から解脱して天界でずっとシアワセに暮らすことができるという。じっさいにそうかどうかはべつとして、そう信じてこの地で死ぬことができる人間はシアワセだ。
 寡聞につき、サンニャーシーという言葉を今回初めて聞いた。出家した僧侶で、「全てを捨てたひと」というイミだそうだ。サドゥみたいなものか。地位、財産、家族、執着を全て捨てた僧侶。煩悩とは無縁の神に近い存在。
 新米サンニャーシーの一人がカメラの前でこう言う。「この街は人間が必ず死ぬということを教えてくれます。欲望を追い求めてばかり生きると、死ぬ存在であることを忘れてしまいます」。このひとは、以前、小さなホテルやコンピュータスクールを経営していて、収入もインドの平均値より多かったそうだ。それを全て捨ててサンニャーシーになった。
 信仰深きものはシアワセだ。そうは思わぬかね、信仰うすきものどもよ。(藤子Fのあの短編風に)

 俺はシアワセに死ぬことができるのだろうか。

【今日買った本】
 雑誌「ぴあ」2月25日号(ぴあ株式会社)


2002年2月19日(火)
 明け方、ダン・シモンズ『ダーウィンの剃刀』を読み終える。
 主人公のダーウィンが事故調査員なので、事故業界のオモシロ話として、風変わりな事故の話が作中にいくつも挿入される。たぶん笑ってほしいところなのだろうが、どれもこれもリアリティ有り過ぎで、こんな死に方だけは嫌だな、という嫌話としてしか受け取れなかった。ダイアナさんがシートベルトしてたらほぼ間違いなく助かっていたってハナシ、ホントかよ。
 敵の視点での描写が徹底して省略されているのがなんだか変な感じ。主人公が狙撃手だから、こちらがわのスコープから覗いた感じにしたかったのかもしれづ。
 ベトナム戦争の回想シーンだけは少し面白かった。ちょっと変わった状況下での籠城戦。この部分だけ切り出して短編にしたほうが良かったかモナー。ダン・シモンズにしては珍しく、クスリ臭くなるのはこの場面だけ。以下引用。
 時間がどうかなってしまっていた。そうとしか説明のしようがない。時間が歪み、引き伸ばされて、すっかり変形してしまい――ほとんど無限とか永遠とかいったものになってしまった印象で――しかもそれがまた元の長さに折り畳まれて、そのためにいくつもの瞬間や時間や出来事が、重なり合って同時に存在しているのだ。まるでダーウィンがのちに博士論文のために研究することになるブラックホールの、事象の地平線の向こうに落ち込んだかのようだった。
 こんな感じ。主人公が脳内麻薬ドクドク出してテンパったときの描写。アンタはどんな作品でも1点はクスリ臭い描写を入れないと気がすまんのかいな、と小一時間問い詰めたい。そうしたくなる気持ちは分からんでもないがな。
 わりとフツーのアメリカン・エンタテインメントでした。

 駅前の本屋に行ってみたらなんだかフンイキがオカシイ。空っぽの文具売り場に「文房具5割引」「スクリーントーン1枚10円」の張り紙とか。ふと気づいたら本棚もスカスカじゃあないか。
 聞いてみたら、明日閉店とのこと。あのあたりではいちばん大きい本屋だし、三洋堂グループだし、まあ無くなることはなかろう、と思っていたのだが。不況。というかみんな本読まなくなったのかな。

 ウチのまほろば村の雪が溶け始めた。ちょっと気分が変わっていい感じ。――とか思ってたら子連れカンガルーが俺の家の屋根勝手に塗り替えやがったよ。ガッデム。うかつに話しかけるとたまにこおゆうことになる。
 このゲーム、プレイヤーへの刺激の与え方が絶妙だな。飽きた頃にガツンと。
 以上、どうぶつの森+の話でした。そろそろブレイクか?

【今日買った本】
 奥浩哉『GANTZ』5巻(集英社)←(・∀・)オパーイ!


2002年2月20日(水)
 2ちゃんねるにホンモノのお金持ちのひとが登場。マターリとお金持ちの日常について語る。
 どう表現すればいいのだろう。今まで生きてきて触れた情報の中で上から3番目ぐらいのセンス・オブ・ワンダーを感じたよ。完全にこっちの想像力を越えてる。妄想が現実に対して敗北するというこの非常事態。
 このひとはどうやらモノスゴイ家柄の当主らしく、それでいてなおかつ2ちゃんねらー。一見くだけたように見える文章から滲み出る高貴なオーラ(としか表現のしようがねえ)と、かいま見える教養に打たれ、他の2ちゃんねらーたちも勢いのある煽りもできづ釘付け。しかも質問に対してはたいてい丁寧に回答するという人柄。ホンモノだ。ホンモノだよ、このひと。
 じぶんの一族に対する凄まじい責任感。分家に対する愛情のくだりなんか読んだら、もう、俺、メロメロになっちゃったよ。こういう世界、ほんとうにあるんだ。
 ペットのウサギを誘拐されたら身代金一億円ぐらいなら出しますか、という俗な質問に対して、それまでのやわらかい物腰から一変してさらりと「確実に消す。金は関係ない。」と。ウサギ云々というより、物を盗むような外道はペン一本でも許さない、という姿勢。この毅然っぷり。
 一流の運転手、一流の料理人、一流の執事、の3人からひとり雇うとしたら誰ですか、という質問に対しては、ひとこと「一流の執事」と。ああ、なんて格好良いのだ。

 普通、お金持ちの生活、なんていうテーマのスレッドならたいてい妬む奴が出て荒れそうなものだが、次元がまったく違う世界の話なのでもはや誰も手出しできづ。

 なんだろうな。「人柄」って言葉を実感したよ。テキストを介してではあるが、このひとの存在に触れて、ハッとしてしまい、周りやウェブを見渡してみたら、じぶんも含めてそこにいる人間たちのなんと下品なことか。まいったなこりゃ。

2002年3月21日追記
 わたくしの場合はパート2スレを途中まで読んだ時点でおなかいっぱいになり、そこでチェックやめたのですが、じつはそこから約1か月もの間、複雑怪奇な事態が進行していた模様。
 というわけで未だになにがなんだかよく分からないまほつ祭り経緯。と言ってもじぶんで膨大なログを読み解かないといけませんが。結論から言うとかなり大がかりなネタだった可能性が高い、ということだけど……これ、ヤバくないですかね。
・複数のお金持ちたちによっておこなわれたもの
・お金持ちを装ったフツーのひとたちによっておこなわれたもの
・ひとりの人間による自作自演
 どういう真相にせよ情報はいつか必ず漏れるもので、そうなったときにどうなるのか想像すると、大丈夫かなあ、と。天網恢恢疎にして漏らさずって言葉を理解していれば、こんなことはとても怖くてできないと思うが。

 妄想は現実に対して敗北してはいなかった。


2002年2月21日(木)
 アタマ痛い。風邪ひいたかもしれづ1回休み。

 ノートンのインターネットセキュリティをオンにしてるとHotWired JapanのWIRED NEWSが読めねえ、と先日書きましたが、いつの間にか読めるようになってました。うざったいから敬遠していただけに、いつ読めるようになったのかは不明。クレームでも出たのかいな。

 先日メールが来たYahoo!BBの接続確認、やっと該当ページにアクセスできて肩の荷がおりた感じ。神経質なのでやり残した仕事があると気になってしょうがない。

 明日は漫画買い出しにゆかないといけないのでさっさと寝る。


2002年2月22日(金)
『フォロウィング』を観てきたよ。
 メメントクリストファー・ノーラン監督の長編デビュー作。と言っても上映時間60分ちょいの自主制作映画。入場料も控え目の一般1300円
 社会人をやりながら、約1年の間、毎週土曜にスコーシづつ撮ったそうだ。イギリスの役者予備軍って、層が厚いね。言葉わからないからそう感じるだけかな。
 こういう、時間をバラバラにするやり方は、ずっぽしパルプフィクションの影響だろうが、日頃見慣れていないので新鮮でオモシロイ。全ての映画がこんな風になったら困るがな。
「何で顔に怪我してるの???」ってミステリで引っ張るのはメメント風。
 主人公の行動がストーリー上都合良すぎたり、さすがに最後は直接台詞でセツメーしちゃったり、荒っぽいところは多いけれども、自主制作映画としてみたら完全に水準以上でしょう。上出来。(評価:70点

 X-box発売日。笑っていいともゲイツが出るとの噂を耳にして、いちおう録画予約してから出かけた。
 冒頭でゲイツ登場。会長本人御出陣とは気合入ってるなあ。マイクロソフトは盛り上げるの上手いね。

 雪印食品解体。従業員ほぼ全員解雇。次の就職先探すときには履歴書に雪印って書かないといけないのかな。役員クラスだとちゃっかり次決めてたりしそうでヤだな。
 落とし穴って、どこに転がってるかわからない。大卒で入社10年目、ってぐらいのひとなんかショック大きいだろうな。そのぐらい洒落にならん話になると雪印乳業のほうで面倒みるのだろうか。

 日本のウェブ上には何故反韓派が多い(ような気がする)のだろう。ちなみにおいらはどっちかっつーと親韓派。いいやつばかりじゃないけどわるいやつばかりでもない。わるいやつはほっとけ
 ディアブロ2で、ASIA(韓国)とUS-WEST、両方のレルム(サーバー)で遊んだ経験から言うと、US-WESTのほうがヒドイ奴が多いよ。特に英語が母語と思われるひとたち。くだらないことですぐに怒るし。
 不思議な話、韓国のサーバーでは不愉快な思いをした記憶がほとんどない。韓国人と思われるひとたちとパーティを組んでいるときに途中でこちらが日本人と分かっても、「カンケーねえヨ」って態度のひとがほとんどだった。逆にお互い気をつかったりして。
 韓国人のパワーと日本人の精密さとが合体したら相当強いと思うのだが。

【今日買った本】
 漆原友紀『蟲師』2巻(講談社)
 駕籠真太郎『超伝脳パラタクシス』(集英社)
 かわぐちかいじ『ジパング』6巻(講談社)
 沙村広明『無限の住人』12巻(講談社)
 杉作『クロ號』3巻(講談社)
 立川志加吾『風とマンダラ』4巻(講談社)
 布浦翼『柴王』2巻(講談社)←お薦め。そう言えば、もうすぐ公開の『モンスターズ・インク』観にゆきたいけど劇場で間違いなく泣くだろうからちょっと嫌だ。ま、周り暗いからいいか。
 榛野なな恵『完全版 Papa told me』2巻(集英社)
 真鍋昌平『THE END』2巻(講談社)
 『大合作』(講談社)←士郎正宗???
 滝本竜彦『NHKにようこそ!』(角川書店)
 ニール・スティーヴンスン『ダイヤモンド・エイジ』(早川書房)←スノウ・クラッシュの。
 雑誌「テレパル」2月23日号(小学館)


2002年2月23日(土)
 巡回先の日記系サイトからリンクで飛んでゴールデン・ラズベリー賞の過去データなんぞ目にする。過去にバーホーベンのショーガールが受賞していてビクーリ。けっこう面白かったのだが。
 授賞式に自ら登場したバーホーベンはイカス。アムス産の人間はひとあじ違うのかね。

 更新作業に要した時間がだいたい10分以下だったらとりあえず1回休みとしてみる。


2002年2月24日(日)
 当日中の更新できづ。完全に1回休み。不調。


2002年2月25日(月)
 気合入れて、地獄の黙示録でも観にゆこうかと思いつつ早起きできづ。一晩中ディアブロ2に逃避していたのが原因と思われる。ここはひとつメインストリームの味でも確かめてみるか、と慎重に黙々と弓アマゾンを育ててみたが、強い武器がないとナイトメアでもキツイと分かる。ユニークのスカイストライク程度じゃあ、ややキビシイ。PUBでよく見かける弓アマでマルチプルショット使ってサクサク敵を倒しているひとたちって、どんな武器使ってるんだろう。ブリキャノだのWFだの、どのぐらい時間を突っ込めば出現するのか考えると気が遠くなる
 PUBのナイトメア、何人かでACT3をモリモリ遊んでいたら、高レベルのひとが要所要所でヘルプしてくれた。このひと、普段は高PPL状態を利用して別のACTで狩っているようなのだが、呼ぶとハクション大魔王の如く来てくれる。あまりにもレベルが高いキャラクターが常に一緒だとかえってつまんないので非常に助かった。おまけにディアブロを倒した後でACT5の要所のWPも踏ませてくれたよ。踏ませてくれた後「じゃ、そゆことで」とサワヤカに去っていった。ナイスガイ。
 ブラッディランでリーチしているバーバリアンさんがいちいち「ありがとう」と礼儀正しいので、こないだ拾った戦闘の極意+2(たいしたもんでもないが)のアミュレットをあげた。ひどくヨロコバレタ。わしもヨロコンデもらえてヨロコブ。こういう世界は面白い。

 夕方起床して約三日ぶりに入浴。テンションが低いと外出する気力もなく、よって風呂に入る必要もなし。これって軽いヒキコモリじゃねえの、と、またさらに憂鬱に。


2002年2月26日(火)
 今やってるキリン生茶のCMがツボ。元気出てくる。AQUAとかいうアーティストの曲(英語)が流れる中、おねえさんが出てきてチビッコが行進するやつ。どんどん爽やかになってゆく画面に対して、曲が途中でおにいさんのダミ声に変わるところの妙なねじれがいい感じ。

『地獄の黙示録〈特別完全版〉』を観てきたよ。
 小学生のとき、この映画を初めて観た。テレビ放映されたやつ。あんまりよく覚えていないが、ウィラード大尉が河の中から現れるシーンのあたりでCMに入って、「もうこれで終わりだから寝なさい」みたいに親に騙されて寝かされたような気がする。無論、わけがわからづ。
 今観ると、まったくわけがわからないというわけでも無し。むしろオモチロイ。使命を帯びた主人公が異世界巡りの果てに目的を果たす話。異界への入り口にはやっぱりがある。
 新しい神話を造りたかったのだろうか。ウィラード大尉の地獄ツアー。どんな危険な場所にいてもかすり傷ひとつ負わないサーフィン好きのおポンチな中佐なんて超人的な設定だよね。暗闇の中、音だけで敵の位置を察知してランチャーを命中させる達人とか出てきたり。主人公御一行が道中で遭遇する出来事のどれもこれもがファンタスティック(余談だけどファンタジーを形容動詞にするとファンタジックじゃなくてファンタスティックになるということは覚えておくと吉。ファンタジックとゆうのは間違いから生じた日本語。だと思う。違ってたらスマン)
 映像も最初っから最後まで物凄く綺麗。映画でも漫画でも、スゴイ作品には必ず模倣ではない真に独創的な画、今まで見たこともない画が出てくる。ヘリから降りてきたプレイメイトが踊るシーンなんかも今観るとカット割りがえらくカッコイイ。昔はこれの良さが分からなかったなー。
 サーファーのランスが意外にツボで、ラリラリ状態で懐の中のわんこと一緒に爆発を眺めて「キレイだなー」とか言ってみたり、王国に違和感なく馴染んでしまってみたり、変な奴。何故すんなり溶け込んでいるかと言えばラリってるからに他ならないのだが。ホッパーも。追加されたフランス人農園のシーン、ベッドの上で阿片か何かを吸うおねえさんの瞳孔の開きっぷりも妙にリアルでした。というかホントに吸ってたのと違うか、これ。(評価:90点

【今日買った本】
 鈴木みそ『おとなのしくみ』4巻(エンターブレイン)←完結。
 舞井武依『怪獣王女クロニクル』(コアマガジン)
 雑誌「ぴあ」3月11日号(ぴあ株式会社)


2002年2月27日(水)
 AWCの雑談ボードでちょっとだけスタートレックの話になってなんだか懐かしくなる。

 スタトレに出てくるキャラクターの中で会社の上司にしたいのは誰か、と、なんとなく考えてみた。
 じぶんの場合、ほとんど考えるまでもなくピカード艦長かなあ。どんなにエライ事になっても冷静なところがいい。毎度毎度の警戒警報を発令するときのちょっと枯れた感じのさりげなさも経験値高そうでイイ。データ少佐とかスポック副長は確かにクールではあるけど、こっちがイイ仕事してもあんまり褒めてくれなさそうで嫌。その点ピカード艦長は、論理7:感情3ぐらいで、バランスがいいと思う。カーク艦長ライカー副長人間としていちばん苦手なタイプなので論外。ラフォージオブライエンの技術系も付き合いにくそうだなー。シスコ中佐は並。もちろんクワークは最悪だ。ヴォイジャーはあんまり面白くないので観ていないから分からんが、あの女艦長はカリカリしてそうで嫌。
 ウォーフ中尉キラ少佐は、常に直球投げてきそうで、ハッキリしてるから上司としては意外に付き合いやすそうだな。

 しかし架空のキャラクターを上司になんていう妄想は、そのキャラクターを知らない他人が見てもあまり面白くないじゃろうな。トレッキーに囲まれてこおゆうわけのわからない会話をされだしたら、
「俺? カーツ大佐かな」
 ぐらいのことを言っておくと場が和むなり。

 テンションがやや上がってきたのでオチもつけてみました。


2002年2月28日(木)
 戸塚宏、実刑確定。懲役6年
 戸塚ヨットスクールが大きな問題になる前、戸塚校長への取材を元にした『スパルタの海』という話が中日新聞の夕刊(だったかな)に連載されていて、当時楽しみに読んでいた記憶がある。もう約20年も前の話だ。単行本にもなったはずだが当然今では入手難だろう。映画化もされたがお蔵入りだそうだ。ちなみに映画での戸塚校長の役は伊東四朗
 登校拒否や家庭内暴力は脳の機能低下が原因である、という独自の理論で、じぶんのヨットスクールにて暴力を伴う訓練を実行。訓練生が何名か死亡して問題になった。
 その反面、この訓練で問題行動が矯正された子供らも多数いる。ただ、これは彼が言うように脳幹が強化されて云々というよりは、問題行動を起こしたときには、状況によっては死に至るような強い苦痛(や恐怖)必ず与えられることによって、「問題行動=苦痛」というつながりが強固に条件付けられた結果に過ぎないとは思う。それでも事象全体を外部から観察すれば確かに矯正されたということにはなる。

 戸塚宏の障害致死行為を単純に断罪するより、社会に適応する死ぬかの二択を社会不適応者に強制するのは是か否か、という思想的な部分についてもう少し意見の交換がなされても良かったんじゃなかろうか、とは思った。

 わたし自身の見解としては、社会不適応者かどうかっていうのは誰が何を基準にして判定するの、という点と、コロスことはないだろう、という点、もう少しスマートなやりかたがあるんじゃないだろうか、という点から、やっぱりこのひと、ちょっとやり過ぎだったんじゃないかなあ、と、まあ漠然とですがそう思っています。ヒキコモリが理由でイキナリ生死の二択を迫られるのはちょっとキツイよな、とか。

 問題行動は脳の機能障害が原因である、という仮説は当時としては斬新だったのかな。今ではそういう主張は珍しくもなくなりましたが。

 そこそこ混んでいる列車の中で、床に座り込んでいる小僧や小娘を見ると、立ち上がる死ぬかの二択を迫りたくもなる、というその感情は人間の持つ暗黒面ではある。

 あ。条件付けで思い出した。

 因果応報、という言葉がある。要するに、じぶんがやったことは不思議と必ずじぶんに跳ね返ってくる、という仏教的な考え方。もしこの必ず、というところが正しければそれは強い条件付けとして機能するはずで、人生経験を長く積んだ人間ほどヒドイことはしなくなる、ということになる。じぶんがヒドイことをしたときには後から必ずじぶんもヒドイ目にあう、ということが確実に分かっていれば、そりゃそんなこと最初からするはずがない。
 じっさいには歳をとっているひとでもヒドイことをするひとは沢山いる。理由を考えてみる。
1)因果応報という仕組みは存在しない。
2)この仕組みを感じ取ることができるほど人間の学習能力は高くない。
 他にも理由は考えられるが、とりあえずこんな感じか。因果応報という仕組みは存在しないが、ヒトという生き物の内面にある何かがその仕組みを求めるあまり、前世という概念が捻出された、とか。何もヒドイことをしていないのにヒドイ目にあっているひとは、すなわち前世でヒドイことをしたのである、という設定。
 あるいは20年ぐらい前にしたヒドイことが跳ね返ってきてもそりゃたいてい学習のしようがない、とか。

 ターミネーター2の冒頭でさりげなく因果応報が表現されていたことに気づいたひとはいるだろうか。ナイフで刺した奴は刺されるし、煙草の火を押しつけたやつは焼かれるし、脅しただけの奴は脅されるだけで済む。(勘違いだったらスマン。)

 事実の正確な検証は難しいだろうが、それでも、人を呪わば穴ふたつ(人を呪殺するとじぶんにも跳ね返ってくるので墓穴がふたつ必要だ、という戒め)、とか、陰陽道で言うところの返りの風が吹く(たとえ呪詛が成功したとしても、同じものがじぶんに跳ね返ってくるという設定。その対策として術者はみてぐらを立てて身代わりになってもらう)とか、現在まで脈々と語り継がれてきたことには何がしかの真実が含まれているような気もする。

 で、何が言いたいのかと言うと、もし因果応報という仕組みが存在するとしても、たいていの場合条件付けとして確実には機能していないように見えるのですが、そのあたりどういう意図なのですか、カミサマ、と。ウチらが出来損ないってことなのかな。


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