2002年7月の毒まつたけ


07/01(月)【濱マイク】
07/02(火)【ジャベ尼で1回休み】
07/03(水)【タクシードライバー】
07/04(木)【創作と薬物】
07/05(金)【1回休み】
07/06(
)【ダイエットのウソ】
07/07(
)【バレット・バレエ】
07/08(月)【濱マイク第2話「歌姫」】
07/09(火)【ウルトラマンコスモスの杉浦太陽、不起訴】
07/10(水)【1回休み】
07/11(木)【懐疑派】
07/12(金)【ジェヴォーダンの獣】
07/13(
)【極大射程】
07/14(
)【ランチェスターの法則】
07/15(月)【1回休み】
07/16(火)【Warcraft3】
07/17(水)【小林泰三作品初体験】
07/18(木)【不動様】
07/19(金)【クイズ】
07/20(
)【幻覚】
07/21(
)【謎のシャットダウンで鬱】
07/22(月)【Yahoo! BBの脱力メルマガ】
07/23(火)【おとなり検索】
07/24(水)【マジレス】
07/25(木)【散財した日】
07/26(金)【二日酔いでダウンの日】
07/27(
)【スーパーマリオサンシャイン】
07/28(
)【今日もマリオサンシャイン】
07/29(月)【放送できない言葉】
07/30(火)【対戦ゲーム】
07/31(水)【1回休み】

←先月 翌月→


2002年7月1日(月)
 昨日のワールドカップ決勝でカーンが最初のゴールを許したとき、彼の右手小指靭帯はその前の接触プレーにより断裂していたそうだ。
 安易に「漢(おとこ)」という表現を使うのは嫌いだ。この言葉は、しょうもない安っぽいネタテキストで使われるべきではないとわたくしは思っている。それを踏まえた上で言おう。カーン、あんた、ホンモノの漢だよ。

「じん帯」を変換中、靭帯か靱帯か分からなくなったのでケンサク。靱帯約12600件、靭帯約27200件。付和雷同してみる。

 シベリア超特急のラストが記憶にあるものと違うことを知って呆然。一年ぐらい前、テレビで深夜に放映されてたのを録画して早送りで観ただけだけど。ひょっとして肝心のラストはカットされて放送されてたのだろうか。それともあそこで終わりだと思って観るのやめちゃったんだろうか。なんかもったいないことしたなー。

 新番組『私立探偵 濱マイク』の第1話「31→1の寓話」を観たよ。
 1話完結ってのがイイね。えらくカネかかってそうな造り。映画のつもりで撮っているのか、CMの入れどころも完全無視。音楽がデカすぎるのが少しだけ気になるけど、トータルで判断すると、想像してたよりもいい感じだ。
 最初にインパクトの強い謎が提示され、見事にソイツで最後まで引っ張られるのは新本格の風味に似ているような気もする。思わぬ角度に話が進むのも面白かった。今回はたまたまこういうスタイルだったけど、やっぱ毎回違う感じになるのかな。
 ちょっと哀しいお話でした。

 それにしても牛ってのは心配事少なさそうだ。

【今日買った本】
 柏木ハルコ『花園メリーゴーランド』4巻(小学館)
 大槻ケンヂ『オーケンののほほん日記 ソリッド』(新潮文庫)←単行本で買ったような気もするけど念のため捕獲。

 ※宇河弘樹『朝霧の巫女』3巻は7月31日に発売延期の模様。


2002年7月2日(火)
 職安にゆくつもりで朝6時ぐらいに起きてみたが気がついたらディアブロ2で遊んでた。かなりだめ。
 先日イシリアルのタイタンを拾ったのでジャベ尼を育て始める。イシリアルだとED160ぐらいでもフツーのタイタンのED190ぐらいのやつより強い。タイタンは数量を回復する機能が元々ついていて修理不能ペナルティを相殺できるからイシリアルの価値が高いのだ。

 昼間、テレビ観てたら局アナのおねえさんが「ナホバ族」という言葉を口にしていた。それってナバホ族じゃねえの、と思いつつケンサク。ナホバ族119件、ナバホ族1420件。なんとなくメモ。


「逆さ 看板」でケンサクするとけっこういろんなものが出てくるヨ。


2002年7月3日(水)
 イシリアルのタイタンを調子ぶっこいて使っていたら数量がゼロになって壊れちゃったヨ。イシリアルの場合は1回壊れたらストックが回復しても使えなくなるなんて知らなんだ。半泣きで処分。売値1ゴールド。しょうがないのでフツーのED199タイタンを使う。

 録画しておいた『タクシードライバー』を観たよ。サイコさんの姿を描いた作品。デ・ニーロは物凄い名演。フツーに面白かった。1976年当時としては変わった風味の映画だったんだろうな。
 頭痛が生じるほど主人公が嫌っている数々のモノゴトは人間の根源的・動物的な欲求から発生している。それを嫌いながらも己の行動は本人が気づかないままにじつはその衝動に沿っているものであったのに、最後にはある種達観してしまう主人公の姿に何か感じてみたりみなかったり。ホントは銃撃戦で死んじゃってるのかもしれんな。
 20分ぐらいカットされてる版なので点数評価は略。だいたいで言うと75〜80点ぐらい。

 テンション低下中につき、今しばらくお待ちください。


2002年7月4日(木)
 昨日の日記を読み返したところ、若干マズイ部分があったので修正。ネタをばらすのはよろしくない。この点についてはいつも気をつかって書いているつもりなのだが、ついうっかりやってしまった。

 スピリッツ連載の『昴』が、ここのところちょっと予想がつかない方向に逝ってしまっていて面白い。ヒクソン、塩田剛三、バガボンドの柳生石舟斎、リアルにしろフィクションにしろこういう描写には心惹かれる。ニューロマンサーにも似たような奴出てきたな。
 ヒクソン×船木の試合のとき、会場全体があきらかにヒクソンの脳に支配されている、と、とある関係者は感じたそうだ。わたくしの友人がその関係者に直接聞いた話。我々のこの世界は意外にファンタスティックに出来上がっている。

 創作と薬物との関係について正直なところどうよ、という主旨のスレを2ちゃんねるで目にする。
 ドラッグっていうのは軽い分裂病の状態となるためのツールだと思う。巫女さん等のチャネラーとか芸術家とか、通常ではアクセスできない巨大なリソース(それはカミサマかもしれないし世界樹かもしれないしアカシックレコードかもしれないしこの宇宙の知的生命体の意識の総和なのかもしれないしあるいは単に個人が持っている無意識の部分に過ぎないのかもしれない)から情報を得る必要があるひとたちが昔っから使ってきた道具だ。ただ、ドラッグを使うことで誰しもがそういう状態になるわけではないし、そうなったらなったでパンクして自殺するひとも居る。人口に対する分裂病の発病率っていうのは不思議と世界共通で1%程度だそうで、ドラッグの使用でその状態になる器質を持っているひとの割合もだいたい同じぐらいなんじゃないかな、となんとなく思っている。
 昔、確か第三書館の本に「ジョイント(煙草と大麻を混ぜてから詰め直したシガレット)は1週間に1本で充分」というようなことが書かれているのを読んで、充分っていうのはどんなイミなんじゃろ、とそのときは思った。今、考えてみるに、軽い分裂病の状態を日常で維持するのにはそのぐらいの使用間隔で充分、ということなのだろう。幻覚や酩酊を楽しむために使用するのではない、という主旨を言外に感じて、ナルホド、と思った。
 そのあたりのことを考えると該当スレはややインチキ臭いように思う。

 ふと目にしたコレオグラフという単語のイミが分からず。しょうがないのでJapanist付属の各種辞書で調べる。

cho・re・o・graph [()]
    {動詞}(他動詞)(自動詞)(バレエなどを)振り付ける,演出する.  
    ◆cho・re・og・ra・pher {名詞}振付師;演出家.  
    cho・re・og・ra・phy {名詞}振り付け,舞踊術;(パーティーなどを)おぜんだてすること.  
学研パーソナル英和辞典より


 素直に「振り付け」って表記したらマズイのかな。
 カタカナの外来語ってのはどこまで使っていいのやらの判断が難しい。広告代理店のひとのプレゼンじゃあないんだから、多用して客をケムに巻くのもいかがなものかと思う。思想系のひとなんかもカタカナ好きのひと多いけど、これって、わけのわからないものはエライ、とか、ガイコクのものはエライ、とか、なんだかそおゆう日本人のビミョーな気質を無意識のうちに攻めてるんですかね。思想界って、けっきょくのところこんなにステキなエライ俺様をプレゼンするってのが重要というか主眼だったりするわけで、そうするとカタカナ表記の小難しい外国語をモリモリ使うのはプレゼンの手法的には正しいのかもな。

 オマエモナー。

 本日発売のヤングサンデー『闇のイージス』にジャガーノート登場。アメコミのキャラクターから名を拝借したのかな。

jug・ger・naut []
    {名詞}[J−](インドの)クリシュナ神像;圧倒的破壊力をもつもの;威圧的で巨大な存在,怪物;英口大型トラック.  

学研パーソナル英和辞典より


 この英語の名詞は、インドのじゃがさま(ジャガンナート)の寺院前でおこなわれる祭に由来している。幸せな来世を求め、巨大な山車の車輪目掛けて飛び込んでは次々と轢死する人間たちの姿を目にして、畏怖すべき大きなナニモノカを英国人は感じたのだろう。
 日頃読んでいる連載漫画でのジャガーノート登場はタイミング的にちょっと面白かった。わしの名を出した(※)のなら、せっかくだからもちょっと詳しく書いておいてくれねえかなあ、っていうじゃがさまからのメッセージなのかもしれない。仰せの通り、セツメーしておきましたヨ。

 この世界のものごとはすべてつながっている。

 ※ここで先月6月30日の日記にリンクを張ろうとしたところ、月が変わったときのコピペ作業ミスで該当の日付分が丸々消失していた。これもじゃがさまのお導きなのだろうか。

【今日買った本】
 雑誌「テレパル」7月6日号(小学館)


2002年7月5日(金)
 完全に1回休み。1回休みにした日は、代わりにちっちゃいラクガキ画像を載せるのも面白いかもしれないなと一瞬思ったが画力と相談して断念。

2002年7月6日:記


2002年7月6日(土)
 柾悟郎の新刊が出ていると知ってびっくりした。というか心臓がドキドキしてきた。不思議なことにこのひとの存在を今まですっかり忘れていた。

 今年のフジの27時間テレビはつまんなさそうなので、裏でやってたテレ朝のバラエティーなんぞつらつら観た。古館伊知郎司会のわりとオクサマ向けっぽい情報番組。今回のテーマは「ダイエット常識のウソ」。流行りの低インシュリンダイエットはインチキだ、とか、エアロビクスは人を太りやすい体質にする、とか、そんな話。
 太りやすい体質云々の話の中で、倹約遺伝子という言葉が出てきた。この遺伝子を持っているひとは、余った燃料を脂肪として蓄えやすい体質になっているそうだ。日本のように、はるかムカシに飢餓に遭遇することが多かった地域ではそういう遺伝子を持ったひとのほうが生き残りやすかったらしい。日本人の場合3〜4割の人間がこの遺伝子を持っているそうだ。
 それはそれで、ふーん、と思ったのだけど、ゲストのタレントの口腔内の粘膜を事前に採取しておきましたから、このひとたちは倹約遺伝子を持っているのかどうかここで発表しましょう、ってのには驚いた。
 そりゃマズイだろう。芸能人というのは己のプライバシーと法外な高報酬とを交換する職業だとは言え、これはいくら貰っても安すぎるのではないか。

 けっきょくのところ、きっちりカロリー計算して適度に運動しない限りダイエットはできません、って結論には納得した。

【今日買った本】
 佐藤マコト『サトラレ』3巻(講談社)

この女教師は美貌の黒人で、背が高く、聡明で教養があって、感応伝達、つまり精神感応をやるのだが、それも自分のほうからしかできないハンディキャップがあった。彼女は自分の考えを世間に放射することはできるのだが、相手の考えていることは読みとることができなかった。
アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』より
(訳:中田耕治)


 ジョウント(テレポーテーション)の先生の描写。ジョイントと語感が似ているのは偶然でもないだろう。白土三平の連作短編「大摩のガロ」(雑誌「ガロ」の名はこの作品から取られている)がテレパシーを主題にした話だったことにも注目したい。そうすると大麻とテレパシー妄想との関係が見えてくる。

 つーか、それってキミの関係妄想なんじゃねえの、って突っ込みはイヤン。だいたい、「この世界のものごとはすべてつながっている」なんて言い出した時点でアウトだってことぐらいは自覚していマッスル。それを踏まえた上で生温かい目で見守っていてやってください。

 N♂ MAD!


2002年7月7日(日)
 6月15日の日記に追記を挿入。カーネルおじさんについて。

 今年のフジの27時間テレビは、さぶかった。
 ココリコ+鶴瓶の深夜の生中継だけは腹の底から大笑い。生放送っていうのは、こおゆうふうに何かエライことが起きるかもしれない、ってハプニング的な期待感が面白いわけで、しらじらしいテーマできっちり番組作りをしたところであんまりピンときませんよ。愛だの癒しだのってのはハプニングの対極なわけだから、これでは生放送の面白さっていうのを生かせないような。
 昨年の系列各局マスコットキャラクター対抗大相撲はカナリ面白かったのだが。

 録画しておいた塚本晋也の『バレット・バレエ』を観たよ。
 オヤジ狩りに遇ったおっちゃん(塚本晋也)が拳銃を手に入れて小僧どもにオトシマエをつけさせようとする話。ちょっと違うけど。
 いくらなんでもいい歳のおっさんがカツアゲされたぐらいでそんな行動に出るはずがなく、彼がオカシクなってしまった理由は一応最初につけてある。ところが、最後には、あまりにも強力な第三者が現れてそんな理由なんかどっか吹っ飛んでみんなガクガクブルブルになってしまうところに何か感じてみたりみなかったり(←このフレーズ便利ですね)。ラストのガンファイトは面白かった。
 リンチ作品同様、汁が出てる映画でした。塚本汁。(評価:80点


2002年7月8日(月)
 カナーリ期待しつつ濱マイク第2話「歌姫」を観る。たぶん毎回こおゆうムチャな内容の事件を扱うのだろう。そうすると、ムチャをムリヤリねじ伏せるだけの力が監督にないと少しつらいかも。今回はややつらかったな、と思ってみたりみなかったり。
 小泉今日子演ずるあのキャラクターはえらく便利な発明だな、と感心した。
 12人目の監督は塚本晋也あたりがやってくんないかなー、と密かに願っていたのだが、どうもそれはナイらしい。残念。
 来週はピエール瀧が出るとか出ないとか。

2002年7月9日:記


2002年7月9日(火)
 先日逮捕されたウルトラマンコスモスの杉浦太陽が7月2日に処分保留のまま釈放され、後日7月4日、傷害容疑は不起訴、恐喝容疑は起訴猶予処分となった。それぞれ「嫌疑なし」「被害感情が薄い」との理由だそうだ。
 被害者が告訴して1年以上経ってからの逮捕には妙な謎が残る。今回の騒動での、加害者、被害者、警察、の三者のうち、じつは加害者がいちばんマトモだったというこの結末には何か昏いものを感じた。杉浦太陽の場合は支援者が大勢いたから良かったけど、一般の人間がもしこういう状況に陥ったら手も足も出なくなるのではないだろうか。

 そういうわけで先日の日記に追記を挿入。酷いこと言ってすまなんだ。


2002年7月10日(水)
 荒俣宏の『神秘学マニア』を読んでいる最中、ティモシー・リアリーってまだ生きてたっけ、と急に気になってケンサクしてみた。死んでた。1996年。

 全然関係ないけど小森のおばちゃま(小森和子)と大村崑も存命かどうか調べてみた。いや、かなり前から気になってたのだけど今までなんとなく調べずにいたからこの際ついでに。ケンサクしてみたところ、ウェブ上ではそれらしい情報は見かけず。たぶんまだ生きているのだと思う。

 特にイミはないです。1回休みです。


2002年7月11日(木)
 唐突だけど、スカイフィッシュ(Rod)のわりと鮮明な画像集。これって、複数の虫が繋がって飛んでるとか、特定の周波数で振動している物体は特定のビデオカメラとの相性(←非理系的表現)で残像が長細く映るとか、そんな感じなんじゃなかろうか。死体を含めて1匹も捕獲されていないってのはオカシイ。

 一時期話題になった空飛ぶ三角形・リフターも、動画から受ける印象は「見えないぐらい細くて透明な繊維で吊ってんじゃねえの」ってところだ。サイコップ(CSICOP)あたりがまたいたづらやらかしてるのかもしれない。CSICOPのサイトでケンサクしても直接的なコメントが見当たらないのがアヤシイ。
 該当サイトはいろんなイミでうさんくさいので、もし未見のかたは1回観てやってください。

2003年2月4日追記:2003年2月3日放送の日本テレビの『ジュブナイル』という番組の中で、学生さんが作成した直径5メートルぐらいの巨大リフターが、地上10メートルぐらいちゃんと浮いてました。疑ってゴメン。

 まあ、じっさいに空飛ぶ不思議生物がこの世には居るのかもしれないし、リフターだってトリック無しで浮遊してるのかもしれないがな。

 そんなわたくしはじつはわりと懐疑派。正常時には。

【今日買った本】
 雑君保プ『そして船は行く』4巻(メディアファクトリー)←完結。というか未完。
 私屋カヲル『ちびとぼく』2巻(竹書房)
 柾悟郎『シャドウ・オーキッド』(コアマガジン)←このひとの本はいちおう全部押さえていると思っていたのだけど、どうも1冊見逃していたらしい。『もう猫のためになんか泣かない』(早川書房)。そんな本、見かけたこともなくて鬱。


2002年7月12日(金)
 長井秀和、オモシロ過ぎ。

 NHK教育の『ドキュメント地球時間「ジェヴォーダンのミステリー」』を観た。
 18世紀のフランス中南部ジェヴォーダン地方で、約3年間で通算100名を超える人間が謎の野獣(ベート)に殺された。被害者のうち3分の2は女性、3分の1は15歳以下の少年。首を切り落とされた状態で発見された者もいた。その事件の真相を探る番組。
 ついに仕留められたベートの詳細な解剖結果は現在でも残されていて、それから判断すると、この獣は狼と大型犬との雑種ではなかろうかとのことだ。どうもソイツを飼い馴らしていた殺人鬼がいたらしいのだが、はっきりとした結論は出ていない。

 こおゆう話はそそられますね。じっさいにあった話ってのがまたなんとも。昨年、フランスで映画化もされました。
「ジェヴォーダンの獣」ってのがマジック・ザ・ギャザリングのクリーチャーカードに有ってもおかしくない感じ。無いけど。(たぶん)
 菊地秀行あたりもこんな感じのモノは好きそうだネ。

 というわけで今日はメモ。


2002年7月13日(土)
 スティーヴン・ハンター『極大射程』を読んだよ。2000年版このミス第一位の作品。
 引退した天才狙撃手がハメられて、そのオトシマエをつける話。
 主人公のボブ・スワガーは、とにかく物凄くタフな精神的マッチョタイプ。持っている戦闘技能や肉体も、ちょっとしたスーパーマン級だ。
 俺をハメて殺そうとした奴らは全員ぶっ殺す、ってのがこの作品での復讐の基本理由だけど、それに加えてもうひとつの大きな理由も有り。案外後者のほうが動機としてはリアリティがあるような感じもした。
 俺の個人的問題は俺でなんとかする。黙って俺についてこい。――この、開拓者魂的アメリカンマッチョイズム(←てきとうな造語)が目に見えて手で触れられるカタチに具現化したかのような主人公に感情移入できるかどうか。僕? できましたよ。ああ、できるネ、これ、と分かってやや鬱になりました。
 アメリカの銃社会っていうのはたぶん相当に濃ゆい男汁を栄養分にして成り立っているのだな、と思ったそんな作品。

 あと、これ言っておかないとマズイのでいちおうはっきり書いておきますが、この作品、面白かったです。作り方としてはフツーにちゃんとしてました。


2002年7月14日(日)
 品川庄司は全然ダメだな。

 昨日の極大射程の感想の続き。擦れ違いざまにクルマから銃撃されたドロンズや、映画イージーライダーのあのシーンが何故か読後にチラチラ頭に上ってきて、どうもアメリカ南部の香りってのは性に合わんな、と。まあ、性に合わないようなものを面白く読ませてしまうのだから相当な筆力があるってことだよな。だとすると「フツーにちゃんとしてました」ってのは少し低く見すぎかと思ってここで訂正。かなりよくできてました。

 メモ。ランチェスターの第二法則
 集団の戦力は兵数を二乗することによって表される。
 例えば100人対50人の集団戦闘の場合、戦力は10000(100×100)対2500(50×50)、差は7500。戦力差である7500の平方根が兵数だから、どちらかが全滅するまで戦った場合、√7500、つまり約86.6人が生き残ることになる。この場合、兵数50だったがわが全滅したとき、兵数100だったがわは86.6人が生き残っているだろうと予測される。劣勢がわの損害が50人であるのに対して、優勢がわの損害はだいたい15人ぐらいでしかない。
 ただ、これは戦争のようにお互いが直接被害を与え合うときの話であって、シェアを取り合うビジネスに対してこの法則を適用するのはこじつけであるような気もする。

 ついでに孫子の兵法謀攻篇。

用兵の法は、十なれば之を囲み、五なれば之を攻め、倍なれば之を分かち、敵すれば能く之と戦い、少なければ能く之を逃れ、若かざれば能く之を避く

 こちらの兵数が相手の10倍なら包囲し、5倍なら攻撃し、2倍なら敵をふたつに分断してから攻撃し、互角なら頑張って戦い、相手より少ないのなら正面からは戦わず、数で完全に劣っているのなら戦うな。と、こんな感じ。

 なんでこんなことを突然調べ出したのかとゆうと、発作的にWarcraft3を買っちったからです。これ、スタークラフトを剣と魔法版にした感じですね。基本システムはほとんど同じ。

 Warcraft3のシングルプレイチートコード「keysersoze」ってのはカイザー・ソゼのことかな。効果は「Goldを入手」だそうな。Blizzard社の連中、映画好きだな。


2002年7月15日(月)
 Warcraft3で1回休み……と思いきや、ゾンビ百匹倒すHumanの面で詰まってプレイ中断中。チートコードを使うわけにもゆかづ。テンションも下がっちった。

 今日の濱マイクは演出が頑張ってました。どうもこのシリーズ、総じてシナリオに1本スジが通っていないような気がするのだけど、わざとなんだろうか。

2002年7月16日:記


2002年7月16日(火)
 Warcraft3、詰まっていた面クリア。またちょっとヤル気出てきた。
 わたくし、RTS(リアルタイムストラテジー)初心者につき、対戦時のゲームの流れというものをまったく知らづ。そこで、上手いひとのリプレイがどこかにアップされていないか2ちゃんねるで調べて観てみた。対戦の経過は、専用の拡張子を持つだいたい70KB前後の大きさのファイルとしてそれぞれ保存することができ、それを読み込んで観戦(相手の視点でも観戦できる)すれば、どこがマズかったのか等々研究できるようになっている。
 なるほどー。
 初手から序盤にかけてはなんとなく定石が分かった。まず、採掘系のユニットを4〜7体(必要数は種族によって異なる)生産開始。次に、ヒーローを生産できる建物を最優先で建て始め、完成と同時に間髪入れずお好みのヒーローの生産を開始する。敵がヒーローラッシュ(ヒーローをとにかく早く生産してそれ単体で陣地に突っ込む戦略)をかけてくる可能性がある以上、コレだけはやっておかないと対抗できずにエライことになる。
 ここまではだいたいどのプレイヤーも同じ。この初手を踏まえた上で各々得手の戦略が展開されるようだ。

 あと、ヒーローを含む部隊で可能な限り多くのクリープ(マップに配置されているモンスター)を倒してレベルアップさせる、とか、相手がこっちの陣地に攻め込んでくるときにはたいていマウント斗羽の必殺スープレックスの如く終わらせるつもりの兵数を使ってくるので中途半端にディフェンス用の兵を置いておくのはイミがない、とか、戦闘で劣勢になったらすぐに退却しろ、とか。
 兵数にゆるい上限がかかっているのは、このゲームではオフェンシブな戦略が推奨されているからだ、ということも分かった。これには、1回のプレイ時間を適度なもの(拮抗した場合で20〜40分)にするという目的もあり、よく練られたコンセプトだと思う。Battle.netで対戦する際には自分と同じぐらいの強さの相手を自動で探して組み合わせてくれるのも凄いね。無言で始めて無言で終わることができる。でも相手は人間だからバリエーションが沢山ある。こりゃ飽きないだろう。

 とかなんとか言いつつもまだ1回も対人対戦していません。怖いから。とりあえずキャンペーンをクリアして各種族の特性を把握してからだな。


2002年7月17日(水)
 小林泰三『海を見る人』読みはじめる。テンション低下中につき、とりあえず最初の2作「時計の中のレンズ」「独裁者の掟」を読んだところで中断。
 このひとの作品を読むのはこれが初めてだ。SF的設定の部分に関しては、確かにハードSF独特の香りがする。ただ、設定のキモとなるモノゴトに関する描写が分かりにくすぎてうまく場面を想像できず、全体から受ける印象は、ニーヴンのリーダビリティを低くした感じ、ってところだろうか。
 時計〜は、こんな世界設定を考えたから見てネ、って作品。オチも無い。
 独裁者〜は、SF部分よりもトリック部分に驚いた。
 両方とも、世界の抗いようのない強固なルールに対して個人が闘いを挑む話だった。このひとのスタイルなのだろうか。残りの作品も読んで確認してみよう。

 Not Found いわゆる日記の秀さんから文中リンク(2002年7月16日付)をいただいた。
 確かに、大きいところからリンクされると、正直、ビビリますね。わたくしの場合、嬉しい以前にまず怖くなって、ホントに心臓がバクバクいいました。その状態が過ぎて冷静になったら、やっぱりほんわか嬉しくなってくるので、これは歓迎するべきことだと思います。


2002年7月18日(木)
 木曜につき、各種漫画雑誌などコンビニで立ち読み。
 闇のイージスであの犬が死ぬのかどうか気になってしかたがない。こういう場合、定石だとたいてい死ぬのだけど、できればハッピーエンドを希望。
 バガボンドの絵の荒れっぷりが凄い。個人的には全然OKだが。

山の頂上にいるよりも
谷底からはい上がるときの方が

剣は楽しい

 こんなことをはっきり言ってしまう井上雄彦の真っ直ぐさにメロメロ。胤舜戦を描くのに苦戦したのは、あれを描いたとき、作者はすでに武蔵ではなく胤舜の立ち位置に居たからだろう。
 わたくしの価値観ではこのひとは現役漫画家の中で文句無しのてっぺんに居る。

【今日買った本】
 木多康昭『代表人』下之巻(講談社)←完結。というか打ち切り。無念。
 雑誌「テレパル」7月20日号(小学館)


2002年7月19日(金)
『千と千尋の神隠し』のDVD版は映像の色が赤すぎるのではないかという意見が各所に有り。まあ、いろんなイミで赤い作品だから言い得て妙だがな。参考までに、劇場で観たときのわたくしの感想はこれ

 じつは64版のマリオはお口に合わなかったので、本日発売のマリオサンシャインはとりあえず見送る予定。ゼルダとメトロイド早く出ないかなー。

 FF11がかなりマズイことになっている模様。
 どうも7月2日に理不尽なパッチが当たって以降、ゲームバランスが壊れてしまったらしい。とにかくレベルが上がりにくくなって、結果、単調な作業としての戦闘を延々繰り返すだけの苦行系ゲームになってしまったとか。そうやって何時間かかけてちびちび貯めた経験値も、1回の死亡ペナルティでパーになってしまうとの噂。突っ込んだ時間が全て無駄に。
 ネットゲーム立ち上げ時にはプレイバランス調整に関して混乱があるのが常だそうだが、それでも、だいじょうぶかスクウェア、と思ってしまう。

 これだ! というカタチに安定するまでは、変更点をプログラミングするチームにもっとリソースを突っ込んで、迅速に対応できる体制にしておいたほうがいいんじゃないかな。でないとユーザーはどんどん離れていっちゃうよ。特にライトユーザー。

 2ちゃんねるで見かけたクイズ。

712 :その1 :02/07/18 20:35 ID:addp9Klz
ある国に、白色か緑色の帽子をかぶった小人達が住んでいました。
ある日、人間達が小人100人を生け捕りにし、100個の部屋がある塔に閉じこめてしまいました。

塔は上から見ると円形をしていて、円周の部分が100個の部屋に区切られています。
小人は一人ずつ別々の部屋に入れられました。中央の部分は円形のホールになっています。
部屋には外に向かって窓が1つ、内側のホールに向かってドアが一つあるだけです。
外側の窓は鉄格子がはまっていて逃げられません。

人間達はこのまま一生閉じこめるのもかわいそうだと思い、小人達に条件を与えました。
この条件をクリアすれば全員解放してあげるというのです。

条件というのはこうです:こびとには白色か緑色の帽子をかぶった二種類がいます。
100人の内何人が緑色かは決まっていません。また自分の帽子の色は見ることが出来ません。
毎朝8時に全員部屋のドアを開けまんなかのホールに一歩入ります。
この時だけ他のこびとが何色の帽子をかぶっているのかを確認できます。
その後、人間が合図の鐘を鳴らすので、その鐘と同時に緑の帽子をかぶった小人だけが
手を挙げることができたら解放してあげるというのです。チャンスは一回です。

(続く)

714 :その2 :02/07/18 20:35 ID:addp9Klz
誰も手を挙げなかったら、今日は試みがなかったものとして次の日に持ち越していきます。
何も試みがなかった場合は鐘の後また回れ右をして自分の部屋に戻り、次の日の鐘の時まで、
自分は何色の帽子をかぶっているのか、果たして他の緑色の小人はどの日に手を挙げるの
だろうかとずっと考えることになります。

人間達はこびとに一年間だけこのチャンスを与えることにしました。
一回でも間違った試みがなされた場合、あるいは一年経っても条件をクリアできなかった場合は、
そのまま永久に小人達は塔に閉じこめられることになります。

果たしてこびとたちは塔から出ることが出来たでしょうか。出来たとしたら、
どうやって小人達はこの問題をクリアすることが出来たのでしょうか?
もちろん、小人達はお互いに会話することも合図を送ることも出来ません。

 解答は以下空白をドラッグ。

923 :915まじ答えです :02/07/18 21:53 ID:96+QV0EL
全員が白なら、誰も手を挙げずにそのまま1日で終了。
2日目に突入した場合は、少なくとも1人は緑がいる。
緑が1人の場合は、その人の周りの人がみんな白なので、自分が緑だと分かる。
従って、その人が手を挙げて終了。
3日目に突入した場合は、少なくとも2人は緑がいる。
自分が見えている中に緑の人が1人しかいなければ、その人は自分が緑だと分かる。
4日目に突入した場合は、少なくとも3人は緑がいる。
自分が見えている中に緑の人が2人しかいなければ、その人は自分が緑だと分かる。
以下同様。

 わかりやすいセツメーは以下空白をドラッグ。

 最初の日は、まず、こびとであるあなたから見えているこびとたちの中に緑が何人いるか数える。そして、その数+1日が最初の日から経過したところで手を挙げればヨイ。
 最初の日にあなたから見えた緑の数がゼロ人だったら、それは全員白かあなただけが緑かのどちらかということになる。全員白ということであれば、たぶんそこで解放してもらえる、もしくはどうにもならないと考える。あなただけが緑ということであれば、翌日(0+1=+1)にあなたが手を挙げて終了になる。その場合、あなた以外の99人のこびとたち全員には1人の緑(つまりあなた)が最初の日に見えている。よって、彼ら99人が手を挙げる予定日は翌々日(1+1=+2)になり、あなたが手を挙げる日に彼らが手を挙げることは無い。緑の数が増えても同じ。


2002年7月20日(土)
 メモ。午前7時頃、ひさかたぶりに寝床で鮮明な幻聴。階下のラジオの音が微かに聞こえるのか、と初めは思ったが、だんだん内容が電波丸出しになってきたので幻聴だと気づいた。最初は、男性の声で「現在公開中のスターウォーズエピソード2」で「逮捕」がどうのこうの、ってニュースらしきものが聴こえた。音が小さく、単語がところどころしか聴こえない。出演俳優が何かしでかして逮捕されたのか、と思って集中して聴いていたら、さすがにそれはナイだろうと無意識が補正をかけたらしく、「インターネット」がどうこう、というフレーズが混じりだした。これなら、映画の不正コピー版をネットで販売している奴が逮捕された、というカンジになって、まあそれならあってもおかしくないな、ということになる。
 そこから後は、インターネットを淡々と指弾するニュースが延々数分にわたって聴こえだし、そこで、ああ、こりゃ幻聴だな、と分かった。めちゃめちゃ典型的な非難系幻聴。あなたのことを悪く言うひとがいる。漫画『もっけ』にもそんなの出てきたな。ここのところ、2ちゃんねるの訴訟がらみにどうにもヤバイものを感じているので、そのあたりの心配が無意識の中から浮かび上がってきてしまったのだろう。
 前の就寝時間は午前3時。寝て4時間ぐらい経ったところが塩梅的にマズイ時間帯なのかもしれん、ということをメモ。今回はほんとに久し振りにややキツめで、少しうろたえた。

 そういえばこないだから「精神分裂病」という病名が「統合失調症」に変わりましたが、当サイトでは当面は分裂病という単語を使用します。理由は、新しい病名は語感にパンチが効いてないから。

 テレパルによると今晩のNHK爆笑オンエアバトルに長井秀和が出るらしい。チェック。


2002年7月21日(日)
 長井たん、低評価でオンエアされなかったよ。(´・ω・`)ショボーン

 パフィーの北米ライブ生中継にアクセスした瞬間に何故かパソコンがシャットダウンして鬱。何度挑戦しても観れねー。ネスケでも観れねー。原因は不明。どうも動画の再生に関係があるらしい。
 確かにWindowsというものはフツーに使っていてもいろいろ不具合があるものなのだが、特定のページを開いた瞬間に有無をいわさず電源が落ちる、ってのはさすがに初めてなのでかなりの不安感有り。URLをクリックするワンアクションだけで電源プツンってのはちょっと怖いよ。何度やっても確実な再現性があるだけにヤな感じ。


2002年7月22日(月)
 Yahoo! BBからメール届く。「Yahoo! BBニュースレター」とやらいう月1回発行メルマガの創刊号らしい。内容は、8月1日から12Mのサービスの申し込み受付を始めます、とかそんな話。あと、

◆Yahoo! BBのADSL通信速度計測ページが新しくなりました!
http://rd.yahoo.co.jp/nl/ybb/0205/04.html

現在ご利用中の回線の下り通信速度(ダウンロード・スピード)を計測すること
ができます。また電話番号を元に近隣ユーザーの推定速度も表示されます。

 とか。
 で、試しにやってみたのだけど、当然、計測なんてできない。本日昼3時頃の話。もちろん、いつものことなので特に驚かない。
 もうちょっとちゃんとしたほうがいいとおもうよ。

 このメルマガ、ジャスティス孫への手前味噌インタビューコラム「人生はハードボイルド」(第1回)なんてのも有り。タイトルも物凄いが、内容のトビ具合がまさに天然で、一気に腰が抜けた。じぶんとこの社長個人を持ち上げて自画自賛するコラムなんて初めて見た。大企業発行のメルマガではいまだかつて見たことのない新風味だ。

 講読の解除もできるようだけど、いろんなイミで面白そうなのでこのままにして次も期待してみる。

 昼寝してたら、小エロな夢を見た。昔の女友達が出てきた。タイで。


2002年7月23日(火)
 はてなアンテナのナイスな新機能「おとなり検索」は、共有数より共有率で結果が表示されたほうがより正確なような気がするのだが、いかがか。

 今週掲載の『昴』を読んで、プリシラの行き着く先よりも作者の逝き着く先のほうが気になってしょうがない今日この頃。不親切な作家だと「義務教育ではないのでついてこれないひとはどんどん置いてゆきます(c)大空テント」となってしまいそうなところだが、さすが超一流エンタテイナー、そおゆうのはタマシイが許さないらしい。

【今日買った本】
 鬼頭莫宏『なるたる』9巻(講談社)←惰性買い。
 園田健一『砲神エグザクソン』5巻(講談社)
 真鍋昌平『THE END』3巻(講談社)
 水木しげる『ラバウル従軍後記 トペトロとの50年』(中公文庫)←1995年に出た単行本が文庫化。デビュー前のスケッチとかイラストとかがイパーイ載ってるヨ。
 宮崎駿『風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡』(ロッキング・オン)←12年間で5回おこなわれたインタビューをまとめたもの。毎度のことながら、あることないこと吹きまくってる感じがイカス。買うつもりは無かったのだけど、店頭でパッと本を開いてみたら押井守をボロクソに言っている部分が目に入ってうっかり買っちった。そんなわたくしはじつは相当なアンチ押井派。


2002年7月24日(水)
「ネタにマジレス(・∀・)カコワルイ!」ってのが目にはいると、そういうのが好きなひとたちはネタ人間の国を造ってみんなでそこに住めばいいんじゃなかろうかと思う今日この頃。マジレス人間の国なんてのもあったらいいな。クリンゴン人なんかは常にマジレスっぽくて付き合いやすそうだ。

 特定のページを開くと必ず再起動がかかる問題、やっと解決。けっきょくXPを再インストールしてみたら直りました。どうも英語版のPalmデスクトップをムリヤリインストールしてみたのが原因だったような気がする。

『千と千尋の神隠し』の色調問題についての公式見解が出た模様。

7月19日発売の弊社DVD・VHSソフト「千と千尋の神隠し」の色味について一部ご指摘を受けました件につき弊社よりご説明させていただきます。


<お問合せ内容>
1.DVD・VHSソフトの本編が赤もしくは黄色っぽい。
2.本編と予告編の色が違う

<1.のお問い合わせに対しての答え>
今回スタジオジブリがフルデジタルで製作いたしました「千と千尋の神隠し」は、セル画を用いず全てコンピューター上で製作されております。今回DVD・ビデオの製作にあたり当然ながらその色はスタジオジブリの色彩設計の方や撮影監督が承諾されたものです。「千と千尋の神隠し」のDVDは、いままでのマスタリングの手法とはまったく違ったプロセスで製作されておりスタジオジブリおよび弊社としてはこのクオリティが最高のものと認識しております。

<2.のお問い合わせに対しての答え>
今回DVDのディスク2に収録しております特報および予告編につきましてはいち資料として収録し、その性格上細かな色味の調整はおこなっておりません。そのため本編との色味が多少違っておりますがご了承いただきたいと思います。
(ビエナビスタのサイトより引用)

 要約すると、今後ブエナビスタから発売される映像作品は全て色味が赤もしくは黄色っぽいものになるかもしれないから、ウチの商品を買うときにはハナっからそのつもりで買ってネ、ってことだ。「スタジオジブリおよび弊社としてはこのクオリティが最高のものと認識しております」ってはっきり表記したのは、ある意味腹くくったからだろう。本気でそう思って言ってるのならジブリもブエナビスタも恐るべき低クオリティのメーカーってことだし、本気で言ってるわけではないのなら、とんだウソツキ会社ってことになる。こんな怖いことを公式見解として明記してしまう度胸に脱帽した。
 藤田田は、フォークだかナイフだかの大量生産が遅れて船便では納期が間に合わなくなったとき、大赤字前提で航空便を使って間に合わせたそうだ。ミスのリカバリーのために一時的な赤字を出すより、ミスに対応しないで将来的な信頼を損ねることのほうが企業にとってよっぽどマイナスだとでんでんは判断したってことだよね。
 じぶんはこれ買ってないからいいけど、買ったひとたちは相当むかっ腹が立ってるだろうなあ。

 昨晩、テレビをザッピングしていたらNHKのETV2002が目に入った。ジャック・マイヨール。晩年、千葉の館山で暮らしていたなんて知らなかった。
 今の今まで、オカシクなったときにイルカ系にイッちゃうひと(特に欧米人)を小馬鹿にしていた。傑作『リプレイ』(※)を書いたケン・グリムウッドの『ディープ・ブルー』が邦訳されたときには、けっきょくこのひともイルカ系だったのかと真剣にがっかりした。リプレイを一読して、このひとがクスリ系作家(ダン・シモンズやイーガンなんかもそうだな)だというのはうすうす感じてはいたが、よりにもよってイルカにイッちゃったのかよ、と落胆した。
 その考えを、今、改めることにした。いいじゃん、イルカでも。

 動物の中で「じぶんがいつか死ぬ」という事実を知っているのは人間だけだ、という説がある(もちろん、そんなことはない、という意見もある)。どんなひとでも100年経ったらたいてい死んじゃうんだよ、ってことをさいきんの人間はよく分かっていないんじゃないかな。と、在りし日のジャック・マイヨールの姿を観て思った。

 ※:この作品は事あるごとに何度も読み直している。今までに読んだエンタテインメント系長編小説の中で一番好きな作品。


2002年7月25日(木)


玄関の前でいつも昼寝してるそとねこさん。死体じゃないよ。

『千と千尋の神隠し』の色調はオカシイのではないか、という件に対してのブエナビスタの公式見解を昨日引用しましたが、「このクオリティが最高のものと認識しております」という部分が、「DVD・VHS本編のクオリティはその色を忠実に再現したものと認識しております」と現在では書き換えられて掲載されているようです。ブラフかけて通用しなかったから途中で降りようとしている感じ。とは言っても、信用という名の目に見えない賭け金を積み上げてのプレイはいまだに続行中なので、さっさと今まで負けた分支払ってプレイを中止したほうがいいんじゃネーノ、とは思う。負けたんだから。
 店頭で流されていた映像を観た限りでは特に赤くもなくフツーだったけど、おかげで余計に不信感が。高級機でデモってるのを観てわくわくしながら買ってみて、家のプレイヤーで再生したら真っ赤っかだった、ってのは最悪だよね。

 名古屋までひさしぶりに出てお買い物。JR鶴舞駅前にセットしてある置き自転車に警告タグがつけてあった。日付は7月23日。危ねーな。がんこ亭そばに置き自転車してあるひとがもし居たら、一回様子見にゆくと吉。

 イキオイでマリオサンシャインとメモリーカード251を買ってみたり。ブレードランナー最終版のDVDが期間限定プライスで1500円だったから買ってみたり。

 ワールドタンクミュージアムがフツーに売っているのを発見してとりあえず3個捕獲。ちくしょう、あのフィギュア屋、ウソつきやがったな。しょうがないので先日の日記に追記を挿入した(ココココ)。ウソぶっこきやがったのは、大須の三洋堂のそば、角の雑居ビル2階にあるあの薄暗いフィギュア屋。二度とイカネー。タカラにはヒドイこと言ってすまなんだ。箱開けるとき、おじさんちゃんとドキドキしたヨ。
 中身は、88ミリ高射砲の東部戦線色×1、シャーマンの2色迷彩×2。ギニャー! 88ミリはともかく、シャーマンなんていちばん欲しくないやつだヨ。しかも同じ色だヨ。おじさんはT34が欲しかったのだよ。なんか、出るまでちょくちょく買っちゃいそうだな。
 噂通り、めちゃめちゃ精密なんですけど、砲身が、荒っぽく遊ぶと折れそうな細さ。いや、ぼくはおとななのでかざっておくだけですが。コドモにはちょっとお薦めできないかも。


そういえば若かりし頃、『ミスター・タンク』って映画観て感動したな。

【今日買った本】
 駕籠真太郎『大葬儀』(太田出版)←このひとの本は名古屋まで出かけないとたいてい買えないから難儀。
 須藤真澄『おさんぽ大王』6巻(エンターブレイン)
 寺島令子『墜落日誌 ネットゲーム編』(エンターブレイン)←第○巻、ってつけないところが商売的に巧いかも。
 寺田克也『ペインタボン!』(ラピュータ)
 比古地朔弥『けだもののように[学園編]』(太田出版)←表紙のおねえさんがえらくカッコイイので買ってみた。関係ないけど「弥」を入力しようとして「しゅみせん」と打ってみたら案の定一発で変換した。たいていのIMEは何故か仏教用語に強いということを覚えておくとたまに便利。というか「やよい」で変換したほうが速いか。


2002年7月26日(金)
 昨晩深夜に友人と1杯。朝5時帰宅。そのまま夜7時までダウン。定番。
 友人はついに会社やめたらしい。
 4年間デザイナーやって飽きたからさいきんやめてアジアふらふらしてたおねえさんとお話。キャバクラはたまにこおゆうひとがいるからオモチロイよ。いろんなものの相場を聞いてみたら、7年前とたいして変わってなくて、そんなもんかなあ、と思った。
 2セット半ほどキャバったあと、友人が見つけたステキなバーに行った。カウンターだけの小さい店。左の二の腕にでっかいタトゥーを入れた綺麗なおねえさんが先客で居た。
「蝶ですかそれ」
「蛾です」
「ああ、死んだらタマシイは蛾になるとか言いますね」
 って言ったら「そうそう、そおゆうことです」とえらく喜ばれた。なんか洒落にならんイミでもあるのかと思ったが、喜々とした様子からしてそんなにヒドイ話ではないのだろう。

 国民年金を1年間払い続けていたからか、今度は国民年金基金のお誘いがDMで届いた。今払ってる分に対応する年金さえもちゃんともらえるのだかどうだか物凄い不信感があるのに、もちょっとプラスして出すと将来的におトクですよ、って言われてもなあ。

 マリオサンシャイン、オモチロイよ。
 夏満開のゲーム。水に入ってジャブジャブするだけでなんだか楽しいヨ。
 ドロドロのヨゴレのヌメヌメ感は思っていたほどリアルでもなく、やや残念。
 詳しいことはまた後日何か書くかも。64版のスーパーマリオより何故か性に合ってる感じはする。


2002年7月27日(土)
 スーパーマリオサンシャインをたらたらと遊んでみる。
 途中まではカナリ面白かったのだが、やはり来るべきものが来て、萎えた。
 64版マリオは、複雑な動きをするギミック(おもちゃのブロックみたいなのとか)が空中に浮いていて、ミスで足場から落ちたらオシマイ、ってステージが要所に存在した。それがどうにも性に合わず、途中でブチ切れて放り出した。このマリオサンシャインでも各エリアに1ツはそういうステージが用意されているようだ。萎えた。
 あのコインどうやって取るんだろう、とか、このボスどうやって倒すんだろう、とか、綺麗な箱庭のなかをいろいろ試行錯誤しながらウロウロするのは楽しい。放水という新しい要素も楽しい。だけど、気が狂ったようなギミックの上を忍者のようにぴょんぴょん跳び回って最後まで辿り着きなさい、とか、制限時間内にコイン全部取りなさい、ってのはダメだ。このゲームで最初に遭遇したソレですら、落ちては最初から落ちては最初からを何十回か繰り返し、2時間ぐらい時間を突っ込んだ。スマブラなんかでもターゲット破壊ステージは全然ダメ。トライする気にすらならない。他のひとはどうだか知らないが、クリアしたときの爽快感も無い。やっとつまんねえ苦行が終わってくれたよ、って脱力する程度だ。
 微妙なコントロールミスで足場から転落するたびに「なんじゃそりゃ」「あほか」「(ジャンプボタンを)押しとる、っちゅうの」等々の悪態がじっさいに口から出てしまうのに驚きつつ、最初でコレなんだから最後のほうのエリアに出てくるステージなんかは手におえない難度なんだろうな、とふと思った瞬間に萎えた。
 この難度は任天堂特有の味ではあるのだが、正直言っておっさんにはもうツライ。

 ミスってリトライ、ってのはいいんだけど、アクションゲームの場合、繰り返してもストレス(苦痛)にならないのは時間的にせいぜい1セット30秒ぐらいまでなんじゃなかろうか。数分かかる作業を、1回のミスで「じゃ、最初からやり直しネ」ってのはなんとも萎える。マゾのひとなら別かもしれないが。

 まあ、行けるところまでは頑張って遊んでみます。

 2002年7月28日修正:【スーパマリオサンシャイン→スーパーマリオサンシャイン】


2002年7月28日(日)
 今日もマリオサンシャイン。
 ヒップドロップを使って制限時間内に木箱を壊すミニゲームをちょっと頑張ってみた。成功すればシャインが貰えるから、いちおうやっとかないといけない。昨日書いたように、わたくしの大嫌いな、ミス&リトライ系の作業。
 ところが、何十回かリトライしたのにさほど苦にならない。テツandトモのテーマを脳内で掻き鳴らしながら、つらつら考えてみるに、これは制限時間が30秒だからではなかろうかという結論に達した。あと、ミスったと思ったら3秒ぐらいのインターバルでペナルティもなく自分の意志によりリトライを開始できるのも理由だろう。
 もしかすると、30秒っていう長さはアクションゲームにおけるミス&リトライの最適設定なんじゃなかろうかと思った。

 現在、頑張って最初のエリアのStory(ステージ)を全部終わらせたところ。「〜のヒミツ」ステージさえなければ楽しいゲームなんだけどなあ。


2002年7月29日(月)
 昨日、NHK-FMのお気に入り番組『ワールドミュージックタイム』を聴こうとしたら全然別の番組が流れていてびびった。大いに慌ててNHKのサイトで番組表をチェックしたところ、その日だけの特別放送だったと判明してひと安心。

 笑っていいともでゲストの大谷直子がうっかりキチガイ発言。お詫びのテロップ流れる。生放送はオモチロイな。観てなかったけど。
 NHKのラジオなんかも、ゲストが出てるときにはドキドキする。公営放送だから、いちおう商品名なんかは口にしてはいけないことになっているのだが、ポロリと言っちゃうゲストがけっこういて、その瞬間に物凄く困った空気になるのが面白い。
 電気グルーヴの砂原良徳がパンナム航空に捧げるアルバムを出したとき、NHK−FMの何かの番組にゲストとして出たのだけれども、当時既にパンナムが亡きものであったのにもかかわらず、番組中では「某航空会社」という微妙な表現を使っていて、聴いててドキドキした。

 キチガイという単語が電波に乗ろうが、公営放送で商品名がちょっとぐらい流れようが、じっさいどうってことはない。ただ、何でもアリだとどういうふうに状況がエスカレートしてゆくか分からないので、最終防衛ラインを決めておくってのは必要なことではある。
 縛りがあることによって発生するハプニングは眺めていて面白い。ほんの10年ぐらい前は、その縛りのギリギリのところで面白いものを見せる番組もたまに深夜に放送されていたのだが、今ではあんまりそおゆうのは見かけなくなってしまった。寂しい。


2002年7月30日(火)
 小中生に奉仕活動を義務づけよう、という話がかなり具体的になってきたとか。高校進学だのの際に、受験者の奉仕活動の履歴も参考にされるようになる模様。
 そうか、ボランティア活動ってのは、将来的な見返りを期待して他者に強制されながらやるものだったのか。そんなものだとはちっとも思っていなかったので勉強になりました。言葉の定義っていうのはやはり時代とともに刻々と変わってゆくものなのですね。(←この段落、全部皮肉ですので念のため)

 就職活動もしないでゲームに逃避。
 マリオサンシャインだけではなく、先日買ったWarcraft3もじつはぽつぽつと遊んでいたりする。すごくよく出来たゲームだ。何よりもバランスが素晴らしい。
 とは言え、このゲームのメインであるところのネットを使った対人戦はまだ1回もやったことがない。未だにソロでコンピュータにまったく勝てない実力なので、ネットで対人やったところでケチョンケチョンにやられるだけだろうし。

 コンピュータゲームに限らず全ての対戦ゲームに当てはまる法則がある。
 それは、突っ込んだ時間が同じなら、若い奴のほうが確実に強い、って法則だ。将棋でも囲碁でも間違いなくそれは言える。年寄りが強いのは、若い奴に比べて突っ込んだ時間が長いからだ。どんなゲームでも、トータルでその遊びに1000時間突っ込んだ15歳の奴と、同様に1000時間突っ込んだ30歳の奴とが対戦したら、まあたいてい若い奴のほうが強いだろう。おっさんが若い奴に勝つには、若い奴の何倍かの時間を突っ込むしか方法が無い。
 そんなことを感じて寂しい気持ちになりつつ、ウェブにアップされているWarcraft3の巧いひとのリプレイをダウンロードしてぼんやり眺めるのがけっこう面白いということを知った。もしかすると、じぶんで遊ぶより、鉄人のリプレイを鑑賞している時間のほうが長いかもしれない。

 日曜にNHKの将棋番組を観て喜ぶじーさんってのはだいたいこんな心境なのかな、と、またひとつ世界のヒミツを知ったような気がした。

 スピリッツの三宅乱丈の新連載『ペット』が面白そうなので期待してみる。スターウォーズ? (新しいほうの)

【今日買った本】
 新井英樹『キーチ!!』2巻(小学館)
 岡崎二郎『アフター0』1巻・2巻(小学館)←以前、全巻揃えて大いに堪能したが、今回の版は単行本未収録作が収録されているとのことで再び買うことにした。全8巻予定。藤子FのSF短編が好きなひとにお薦め。
 ニール・スティーヴンスン『クリプトノミコン4』(ハヤカワ文庫)←完結。これでやっと読める。


2002年7月31日(水)
 先月末は、月が変わったときのコピペを失敗して丸一日分消してしまったので、今回は慎重にやってみた。……のはいいけどけっきょく特に何も書くこともなくて1回休み。暑いからクーラーかけて寝てました。

2002年8月1日:記


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