2002年6月の毒まつたけ


06/01()【1回休み】
06/02(
)【今日も1回休み】
06/03(月)【強欲の罪】
06/04(火)【大丸】
06/05(水)【1回休み】
06/06(木)【不眠耐久バトル】
06/07(金)【週刊モーニング】
06/08(
)【テンション低下中】
06/09(
)【ワールドカップ本戦日本初勝利の日】
06/10(月)【FF10で1回休み】
06/11(火)【梅雨入りで1回休み】
06/12(水)【宝くじの当選確率】
06/13(木)【部屋の模様替え準備】
06/14(金)【模様替え】
06/15(
)【カーネルサンダース人形】
06/16(
)【アルマゲドン】
06/17(月)【メダルきちがい】
06/18(火)【日本1回戦敗退】
06/19(水)【今日発売のテレパル】
06/20(木)【トミオの世界】
06/21(金)【虹の橋】
06/22(
)【昨日買った漫画の感想】
06/23(
)【飯島愛祭り】
06/24(月)【エン】
06/25(火)【韓国×ドイツ】
06/26(水)【ワールドカップ Public Viewing in 国立競技場】
06/27(木)【パピヨン】
06/28(金)【全日本妹選手権】
06/29(
)【馬鹿】

←先月 翌月→


2002年6月1日(土)
 政府首脳、非核3原則転換に言及。なにもワールドカップ開催中にこんなこと言い出さなくても……。とりあえず軽く喧嘩売ってみて、釣れた国を外敵に設定してみんなの不満をそっち向けたいのかもな。あと、核実験時には地球シミュレーター使うのか? 使うのんか? (←これは妄想)
 単に国債の格付けがまた下がって駄々っ子になってるだけだとは思うが。経済危機に対して有効な対策を打てないなら、そりゃ下がり続けて当たり前だろうに。

 昨日の日記で『日本語の作文技術』の著者名を誤記していたのを修正。ついでに1回休み。

 というか失業一周年記念だヨ! (゚д゚)マズー


2002年6月2日(日)
 法事だったよ。

  
どういうイミの像なのか確認していないのでノーコメント。


2002年6月3日(月)
 タカラがギコ猫を商標出願したとかしないとか。(←さいきんこのフレーズがお気に入り)
 ひろゆき、というか2ちゃんねるの思想ってどこかGNUチックなところがあるわけで、当然、2ちゃんねる愛好家たちは一斉に猛烈反発。確実にそこに地雷があることが分かっているのに踏んでしまうタカラの行動は不可思議としか言いようがない。間違いなくエライ事になるからやめときましょう、って正常な判断能力のある社員はいなかったのかな。
 そう言えば食玩のワールドタンクミュージアムもタカラ製品だ。要注意企業。

2002年7月25日追記:ワールドタンクミュージアムの件については、この日付の日記も参照してください。

 ……とかなんとか書いてたら、本日、鬼武者のような物凄い速さでタカラが出願を取り下げた模様。さすがに危険な空気を感じたらしい。
 鍵も何にもかかっていないドア開けっ放しの巨大な豪邸に包丁一本持ってドロボウに入ろうとしたら、どこからともなく現れたSASの丸々一個中隊に威嚇され、慌ててモーリス・グリーン並の猛ダッシュで逃げ出した感じ。

 しかしこれでひろゆきも商標出願しにくくなる罠。

 かちゅ〜しゃからホットゾヌに移行してみた。ギコナビもかなりいい感じだったが、現在、2ちゃんねるの有料ユーザー登録しないと巡回ができない仕様のようなので見送り。

【今日買った本】
 流水りんこ『インド夫婦茶碗』(ぶんか社)←インド人の嫁になったおねえさんのお笑い日記漫画。
 小林泰三『海を見る人』(早川書房)
 広瀬正『マイナス・ゼロ』(集英社文庫)←shakaさんのところでプッシュされていたのを目にしてついに購入。以前からタイトルだけはよく耳にしていた作品。わりとさいきんの本かと思っていたら昭和45年初版の作品だとか。オイラそのころまだお腹の中に居たよ……。その時期のエンタテインメントでいまだに読み続けられているってのはスゴイよね。

 しかし夏になると無性にSFが読みたくなるのは何故。小さい頃の夏休みに形成された条件づけじゃろうか。真っ昼間の強烈な日差しの中でクーラーをガンガンに効かせて読みたくなる。


2002年6月4日(火)
 ワールドカップの日本×ベルギー戦、とりあえず観てみた。
 日本、けっこう強いじゃん!
 結果は2対2の引分け。サッカーにはちっともキョーミなく、せいぜい2対0で負け、ってとこじゃろ、と斜にかまえていたのだけど、いざ観てみると激しくドキドキしてしまった。
 4年前の日本代表とはゼンゼン違う。ボールを持ったときにもえらく冷静に味方と連携しているような気がする。城彰二みたいにへらへらした奴もいないし、これなら観てて楽しいヨ。
 カメラのスイッチングがヒドイ出来だったのは、日本開催ということでえらいひとが「俺がやる!」とか言ってしゃしゃり出てるんでしょうか。NHKの堀尾アナは相変わらずヒトリヨガリでなんか癇に触りますな。

 酒見賢一「聖母の部隊」に出てきたような連中がサッカーチーム組んだらムチャクチャ強いんだろうな、とふと思った。

 昨年離職して以来初めて履歴書を書いてみた。
 黒ボールペンか黒インクを使うのがヨロシ、というのが常識だが、見栄えを確認するために、ボールペン・ミリペン(0.5ミリ)・万年筆(中字)の3種類を作成してみる。ボールペンだと字がヘタクソなのが丸分かり。ミリペンはいちばん綺麗に見えて印象も強くできるけど、履歴書作成の一般的レギュレーションを考えると使うにはやや勇気が要る。ギャンブルのつもりで面接にのぞむときにはいいかも。万年筆で書かれたものはバランスが良い。やっぱこれが無難かな。
 テキストファイルとして保存しておいた職務経歴書にも追記と修正。これ、消さずにとっといて良かったなあ。
 チョットやる気が出てきたよ。

 昨晩、眠れなかったので、まちBBSの東海掲示板を物色してみた。究極のカルトラーメン屋・大丸スレッド発見。大丸というのは名古屋の今池にあるラーメン屋。無論、カルトである以上、グルメ情報誌なんかに載ることはまず無い幻の店だ。
 このお店、深夜1時〜朝5時のあいだにだいたい2〜3時間だけ営業しており、広さ6畳もない店内はカウンターのみの6席。外に看板は出していない。というか看板なんて最初っから無い
 基本的には中華そばなのだが、喫茶マウンテンスタイルの暴力的な量、不思議な味のする肉、ファジーな営業時間、謎だらけの店主、等々、全てが渾然一体となった狭い店内はまさに不思議時空。
 いちばんのカルトオーラを発しているのは、常に白いマスクをしている謎の店主で、該当スレでも彼についての噂は絶えず。曰く「ライオンズマンションを現金でポンと買ったほどの金持ち」「京大出で過激派だったという話もある」「医者についてえらい詳しいよね」等々、謎まみれの人物像。
 他にも、「客に冷蔵庫開けさせて材料取らせるよね。ていうか取らされた。」「聞いたんだけど、おじさん味見は絶対にしません。そのせいで、味が毎日違います。肉もです」「昔、食べに行ってその後腹を壊したよ。他の連れも全員ゲリッた・・・当り日だったのかな?」等のヨロコビの声も有り。
 10年ぐらい前、深夜にスクーターを小一時間走らせてこのラーメンを食べに通う愛好家もわたくしの周りにはいて、スレ読んでたらなんだかえらく懐かしくなってきたよ。いや、場所が遠いからじぶんはさすがに通わなかったけど。

 深夜3時に行列のできる店・大丸。ラーメン通のかたはぜひいちどドゾ。


2002年6月5日(水)
 次の土曜から公開の『アイ・アム・サム』が気になってしょうがない今日この頃。『少林サッカー』のタイトルを初めて目にしたとき、「コバヤシサッカー」と読んで首をひねっていたのはわたしとあなただけのヒミツ。
 というわけで1回休み。

【今日買った本】
 七月鏡一(原作)+藤原芳秀(作画)『闇のイージス』7巻(小学館)
 やまむらはじめ『カムナガラ』4巻(少年画報社)
 雑誌「テレパル」6月8日号(小学館)


2002年6月6日(木)
 わりとセメントっぽい感じのする番組・ココリコ黄金伝説で、アイドルのおねえさんたちが不眠耐久バトル。番組出演を賭けて、っていうのが悪趣味というかなんというか。最後に残ったふたり、72時間も頑張ってたヨ。
 特に、優勝したおねえさんのマインドセットは他の参加者とは異質で、みんながバクバクごはん食べている中、ひとりだけ「ごはん食べたら眠くなる」と断食を敢行してみたり、ややクレイジー。このひと、さすがに最後は限界ギリギリだったけど、もしそこからあと24時間頑張れってことになったら覚醒剤使ってでも頑張りそうな迫力があった。ゴールデンタイムに露出するっていうのがじぶんにとってどれだけ大きなチャンスなのか、しっかり理解しているひとなのだろう。ちょっとカッコイイな、と思った。
 こおゆう様子を見てると、女のひとって粘り強いな、と思う。宮崎駿も確か自著の中でそんなこと言ってたな。紅の豚、もののけ姫、千と千尋、等々、宮崎の作品に出てくる働くおねえさんたちは皆力強い存在として描かれている。

 パイレーツ浅田ってまだ22歳だったのか。途中脱落したときの泣き顔に、おじさん、年甲斐もなくドキドキしました。

 そう言えば本日から幻覚キノコが法規制。愛好家は密かに自家栽培で頑張るのだろうか。暴力団専属の栽培師、ってのも出てきたりして。就職先無かったらそういう業界で働くのもいいかもな。

【今日買った本】
 東和広『ユキポンのお仕事』5巻(講談社)←プロレタリアねこ漫画。犬彦最高。日本漫画家協会賞新人賞受賞、ってのは名誉なんだか不名誉なんだか微妙。
 安達哲『バカ姉弟』(講談社)
 福本伸行『賭博破戒録カイジ』6巻(講談社)

2002年6月9日訂正:『バカ姉弟』『バカ姉弟』1巻   まだまだ続くらしい。


2002年6月7日(金)
 昨日、週刊モーニングに連載の『ブラックジャックによろしく』を読んで、ひさかたぶりになんかすげー見開きを見た(黒田硫黄は別格なので抜きにして)な、と思った。単行本は6月21日に1巻2巻が同時発売予定。
『バガボンド』の不動様は凄い。こんな悪役今まで見たことない。当然、こういうカタチにしたのにはイミがあるわけで、どうしてコミュニケーションの成立しない相手をここに置かなければならなかったのか、というところを考えると、やっぱ井上雄彦って相当にアタマ使って描いてるな、と思う。でも、どっかからクレームでもついたらヤだな。

 永瀬正敏主演の私立探偵濱マイクシリーズがドラマ化。7月1日から日テレで放送されるとのこと。総勢12人の監督を起用し、石井聰互なんかも撮るらしい。1話完結ってところがイイね。映画版は3本とも観たヨ。

 はてなアンテナが流行中のようなのでちょっと試してみることにした。(→巡回先リスト
 残念ながら更新が取りにくそうなところや、ロボット巡回を拒否しているところは外した。あと、正直な話、敢えて外してあるサイトもいくつかある。それを除けば、WWWCに突っ込んである更新チェック先はおおむねこんな感じ。じぶんの場合この程度の数でいっぱいいっぱいです。


2002年6月8日(土)
 テンション低下中。漫画しゅーまっはの作者・伯林に対する改名要求事件について何時間かかけて文書を作成した直後、突然憂鬱になって発作的に全文削除。被告の毒気に打たれたらしい。言いたかったのは、障害者のなかにも悪人は何割かいるし、胃潰瘍に罹っているひとたちのなかにも悪人は何割かいるし、そりゃ精神病を患っているひとたちのなかにも悪人は何割かいるサ、とそんな話。

 榎本ナリコ+野火ノビタを3冊全部読んだ。野火ノビタってたまに目にする名だけど、さいきんまで文章書き系同人のひとだと思い込んでいた。榎本ナリコと同一人物だということを知ったのは去年の話。
 今回の3冊は同人誌からの収録が多く、正直、質も粗い。3冊合計だとお値段もけっこう張るし、よっぽどのファンのひとでないと買う必要ないかも。
 しかしこういう感じの性的ファンタジーの世界はじぶんにはさっぱり分からんな。こんなのありえねえよ、とどうしてもお笑いの一種に見えてしまう。
 かなり前、ダウンタウンの深夜番組の大喜利コーナーで「絶頂に達してイクときの最高の台詞を答えよ」という出題があった。それに対する松本人志の回答フリップ「軍曹どのー」を見て笑い死にしそうになったことを思い出した。あと『スパイ・ライク・アス』の最後(『七人のおたく』はこれをパクってた)とかな。
 三池崇史の映画なら何故か笑えないのだが。

2002年6月9日:記


2002年6月9日(日)
 ワールドカップ、日本×ロシアが放送されているけれども、ちょっと観ただけで心臓がバクバクしてとてもまともには観れづ。
 しょうがないので裏で放送の衝撃映像○連発みたいな番組を観ながら、ちょくちょくチャンネルを切り換えて様子をみることにする。この番組もキツイなー。猛獣系の動物が画面に出てくるともうダメ。痛そうなのもダメ。10代の頃はこおゆうの平気だったし、20代半ばぐらいまでは深夜にインターネットでグロ画像をよく漁ったりしたものだけど、今はもう両方ダメ。

 日本が1対0で勝ってるのを目にしてそこからやっと腰を据えて観はじめた。選手交代でゴン中山が登場したときの凄まじい歓声にはこっちまで呑まれちゃったよ。ロシアの選手もこれにはびびったろう。リードしたまま残り12分切ったぐらいからもう心臓バクバクですよ。
 けっきょくそのまま勝ちましたが、これ、ひょっとして決勝トーナメント出てもおかしくない展開ですか? すげー。

 スーツ着て髭生やしていつもトルシエと一緒にいるガイジンのおっさんが気になってしかたなし。おっきくアクションしたあとにスッとスーツの襟を直す仕種なんかがステキ。誰、このひと?

 そういうわけで本日はワールドカップ本戦日本初勝利の日でした。そりゃふだんサッカー観ない人間だって心臓バクバクぐらいするよ。


2002年6月10日(月)
 スーツに髭のおっさんはどうやらトルシエの通訳らしい。

 ロト6の低額当選を引き換えにゆくついでにひさしぶりに餃子の王将でお昼ごはん。日替わりランチ477円。税込で500円。当方アル中につき当然ビールも一緒に注文。
 日替わりランチは余った屑野菜を炒めたような(無論、日替わりランチは、店であまっている食材を消費するというイミのメニューでもあるのだが)ショボショボの野菜炒め定食系だったが、野菜不足の下宿学生さんなんかにはいいかもな、と思った。飯は少なめ。
 カウンターで隣に座ったサラリーマンのおにいさんは確か天津麺と麻婆豆腐を注文したと思ったのだが、来たのは天津飯と麻婆豆腐。文句も言わずそのまま食べていた。アンタ、いい奴だな。
 レジで支払いするとき、おばちゃんがビールのぶんを請求し忘れたのでしかたなく自己申告。ここの王将は従業員のスキルが総じて低いらしい。

 何カ月か中断していたFF10をなんとなく再開。なんかものすごく時間を無駄に使っているような気もしつつ1回休み。


2002年6月11日(火)
 東海地方、今日から梅雨入り。朝からじとじとと雨がふっており、外出する気も失せる。よってFF10の続き。
 実質的ラスボスのところで見事に詰まる。最後のセーブポイントの後にクソめんどくさいイベントがあり、もういちどあのイベントクリアせにゃならんのかと思ったら一気に気力が萎えた。もちょっとなんとかしてくれ。現在、黙々とレベル上げ中で今日も1回休み。

 テンション低下中につきしょぼい日記ですまんです。


2002年6月12日(水)
 原田眞人監督の日記をここのところまめに読んでいる。有名人のウェブログにしては更新頻度が高く、スタイルもわたくしの好きな個人日記系なので読んでいて楽しい。
 だいたい、ウェブログというものは、情報系と個人日記系の2種類に大きく分類されるような気がする。このうち情報系はニュース速報系と研究系に分かれ、個人日記系は思想系と行動記録系に分かれる。最終的にはこの4要素のバランスで各ウェブログのスタイルが決定されるのだ。
 個人日記系の中でも行動記録系の要素に重きを置くスタイルのウェブログはいわゆる一般的な「日記」にいちばん近く、これを好んで読むひとたちの興味の大半は、それ書いてる奴がどんな奴なのか、っていうところにあるのだと思う。だったらとことんじぶんの行動や思想を露出しているもののほうが面白い。

2002年6月16日追記:どうもわたくし、ウェブログという単語の意味を勘違いしてるんじゃなかろうか、ということを今日知ったのですが、とりあえずこのままにしておきます。なんか恥ずかしいな。

 原田監督はワールドカップにハマリ中のようだ。スポーツ観戦が好きなひとなのだろう。6月11日の日記にこうあった。「サッカーはもともと「ミスをベースに組み立てられたスポーツ」であり、それは相手のミスにつけこむことから始まって、審判のミスジャッジまですべて含んで成立している、とトルコ・チームだかの監督がのたまわったそうだ。これに反論するサッカー通というのはいないらしい。
 ワールドカップがいざ始まってみたら、にわかにサッカーに対する興味がムラムラと沸いてきてしまった(←平凡君)わたくしとしては、うわー、なんかすげえいい蘊蓄だな、と感動した。

 ドリームジャンボ、1等にあと1000の1のところまで接近するも撃沈。と言っても全部で30枚買ったから、5000万円以上当選する確率がだいたい11万分の1ぐらいはあるわけで、雑に計算してみると「5000万円以上の当選まであと1000分の1だったヨ!」ってなるのは約166回に1回。毎回30枚買った場合の話ですが。たいして低い数字でもなし。年5回参加したら33年に1回ぐらいはここまで行く計算になる。回収率を無視すると総計で参加費150万円ぐらいかかるがな。計算違ってたらゴメンなのでそのときは誰か突っ込んでやってください。
 けっきょく今回はトータルで9000円突っ込んで3900円返ってくることになりました。
 ま、宝くじってのは真に低確率で一発逆転系のギャンブルってことですな。夢も希望もないダメ人間には魅力的だ。

 
メモ。もし当たったときにはさすがにこんなことをする度胸はない。

【今日買った本】
 荒俣宏『神秘学マニア』(集英社文庫)←古本屋。300円。
 A・J・クィネル『血の絆』(新潮文庫)←古本屋。100円。
 スティーヴン・ハンター『極大射程』上・下(新潮文庫)←古本屋。2冊で400円。


2002年6月13日(木)
 部屋の模様替えをすることに決めた。
 ここ十数年のあいだ、畳の上で胡座をかいてパソコンに向かうスタイルだった。若い頃はそれで問題なかったのだが、年齢とともに腰への負担が気になりだしてきた。ここはひとつちゃんと椅子に腰掛けるスタイルに変えよう、ということで大須に行ってラック等を物色してみる。
 とりあえずグッドウィルのパソコンラック展示コーナーに行ってみた。どれもこれも、引き出し状の板の上にキーボードを載せる型のものばかりでなんだか気に入らない。モニターとキーボードを一枚板の上に載せるカタチのものは人気がないようだ。奥行きの長さが場所をとるからだろうか。そんなこと気にするより、不安定な板の上にキーボード載せるほうがよっぽど嫌だがなあ。
 よく探してみたところ、わたくしが欲しているカタチのものをひとつだけ発見できた。椅子も買わないといけないので店員さんを呼んでみる。聞いてみると、このラックは椅子とセットで8000円弱のものだとのことだ。椅子を買うことも考慮に入れて他のラックと値段を比較してみるに、完全に他より頭ひとつぶん安い。迷わず購入決定。セットにしてでも安く売っているのは人気がないのが理由だろうか。後日、メーカーから直送される手配にしてもらった。
 次にウチの御近所のホームセンターでイグサ製の3畳の敷物を買う。1980円。今、部屋に敷いているイグサの敷物はだいたい10年ぐらい前のもので、一部ボロボロになり、色も枯れ草みたいになってしまっている。カーペットにしても良かったがなんかチクチクしそうなのでやめた。
 買った敷物は、今、畳んで置いてある。さわやかなクサのいい匂いに少しテンション上昇。

 明日は模様替えで重労働の予定。

【今日買った本】
 宮崎克(:TEXT)+高岩ヨシヒロ(:ART)『松田優作物語』6巻(秋田書店)←完結。特に優作ファンっていうわけじゃないけど、この漫画オモチロイよ。
 A・J・クィネル『イローナの四人の父親』(新潮文庫)←古本屋。400円。読んだことがあるようなないような。
 スティーヴン・ハンター『悪徳の都』上・下(扶桑社)←古本屋。各400円。
 スティーヴン・ハンター『さらば、カタロニア戦線』上・下(扶桑社)←古本屋。各300円。


2002年6月14日(金)
 朝9時から部屋の模様替えを始めて、だいたい終わったのが昼12時。と言ってもまだパソコンラックが届いていないので仮の状態だ。
 寝室兼書庫兼ねこ部屋に一時的に家財を移動したところ、すごいカオスになった。ねこ、しっぽ太くしまくり。


カオスになった寝床。片づけないと今日の寝る場所がないので必死。

 絶望的なまでにぐっちょんぐっちょんになっているコード類は、思い切って1回全部外してから繋ぎ直すと意外にすっきりするということを学習。

 ワールドカップ、日本×チュニジア、2-0で日本が快勝。すげー。これで決勝トーナメント進出じゃないか。日本ってこんなに強かったのか。大会が始まる前はシツレーなこと言ってすまなんだ。
 今回の試合は、ドキドキしてまともに観てられないというよりは、最初から何故かわりと安心してしまい、途中までFF10やってました。あとでスポーツニュース観ようっと。


2002年6月15日(土)
 午前中にパソコンラック到着。グッドウィルは仕事早いな。模様替え完了。


今までキーボードを置いてた机は未読本のウェイティングサークルにしてみた。サークルじゃないけど。

 日本のワールドカップ決勝トーナメント出場決定の報せに興奮した若者の集団が、神戸にてカーネルサンダース人形を胴上げしたり地面に叩きつけたりする愚行に走ったらしい。
 お前等、なんてことするんだ!
 今の若い連中はカーネルおじさんの呪いを知らんのか! 1985年に阪神が優勝したとき、カーネルおじさんと一緒に道頓堀にダイブした奴がいたんだよ。でな、それ以来、阪神さっぱり優勝に縁がなくなっちゃったんだぞ。確か翌年だか翌々年だかに引き上げたはずだが、それでも呪いはずっと消えずに今に至ってるんだぞ。お前等、それ知っててやってるのか!

 道頓堀に沈められたカーネルおじさんのその後については諸説ある。見つかっていない、とか、引き上げられてお寺に奉ってある、とか。当時、引き上げられている最中のカーネルおじさんの映像をニュースで目にした記憶があるので、行方不明ということはないような気がする。寺に奉られているかどうかは不明。記憶違いだったらスマン。
 今回カーネルサンダース人形にヒドイことした連中は、今からすぐに謝りにゆけ。ケンタッキーに謝るのではない。カーネルおじさんに詫びにゆけ。ついでにフライドチキンも沢山買ってDQN的行為を恥じよ。

2002年7月7日追記:フジ27時間テレビの企画によれば、カーネルおじさんはまだ引き上げられていない、との話。引き上げられたニュース映像を見た、というのはわたくしの記憶違いだったのだろうか。

 FF10、レベル上げがめんどくさくなってきたのでおとうとくんにもらったセーブデータでクリアすることにした。セーブポイントは同じ。おとうとくんのセーブデータは62時間ぐらい時間を突っ込んであり、わたくしのデータ(40時間ぐらい)よりカナリ強い。ソレ使ってクリア。昨日の話。
 どうもお口に合わないゲームでした。長い強制イベントはFFシリーズの味でもあるからまだいいとして、そのイベント時、身体は大人で頭の中はわんぱく小学生みたいな妙におかしなキャラクターどもにムービーでべらべら喋られるとさすがに萎えます。しおしおです。

 己の人格の消滅と引き換えに世界を破滅から救う能力を持っている女の子(男の子でもいいが)がいるとして、その子に対して、じゃ、死んでちょーだいネ、って言える世界っていうのはどんなもんかね。そんな世界は滅びてしまってもいいと思うのだが。

 実質的ラスボス戦のBGMだけはメロディック・デス調でちょっと面白かったかも。コンピュータゲームには何故かデスがよく合うような気がする。64版のエフゼロでもそんな感じのBGMがかかるステージがいちばん燃えた。

 MHKからまた一時リンクをいただいた。
 前回リンクを張っていただいたときの結果を考察してみるに、あるサイトが他のサイトに日記の文中リンクや一時リンクを張ったとき、張ったがわのサイトの1日のアクセス数の約10%に当たる数のひとが飛んできて、さらにそのうちの10〜30%、つまり張ったがわのサイトの1日のアクセス数の1〜3%に当たる数のひとが張られた先の新規読者として加わる、というような感じになっているような気がする。これは友好的リンクの場合の話。
 これが敵対的リンクだと逆に飛んでくるひとの数は上がると予想している(その理由は長くなりそうなのでここでは書かない)のだけど……そんなもん張られたくもなし張りたくもなし
 ただ単にアクセス数だけ欲しいのなら、2ちゃんねるあたりで自作自演するか敵対誘導するかすれば一発だ。しかしそこにあるのは虚無。だからアクセス数至上主義は廃れた。
 ただ単にでかいだけ(と表現すると語弊ありまくりだが)のサイトからリンク張られるより、小さくてもじぶん好みの内容を持つサイトからリンクされるほうがずっと楽しい。そりゃ大きくてなおかつスキなサイトから張られるともっとうれしいが。

 ついでに言っておくと、わたくし今までに2ちゃんねるに書き込みをしたことは1回もありませんので念のため。読んでるぶんには面白いのだけど。参加するとなるとなんだか果てしがなさそうで。
 あと、2ちゃんねるのあの書き込みってオマエじゃネーノ、とか万が一疑われたときに、堂々と「書き込みは1回もしたことネーヨ」ってお天道様に向かってはっきり言えるように。真っ直ぐで行こう。


2002年6月16日(日)
 12日の日記にちょっとはづかしい追記を加えました。イミのよく分かっていないカタカナ言葉を使うのはキケンってことだネ!

 ビデオに録っておいた『アルマゲドン』を観たよ。未公開シーンを加えた特別編だそうだ。
 人類がカミサマとケンカする話。
「ヘンな顔の男」スティーブ・ブシェーミのキレっぷりは面白かった。主人公とNASAの指揮官とのカラミは最後ちょっと不意打ちっぽくてナケタ。他の泣かせどころも、フツーによくできてる。でも、なんか引っ掛かるな。
 リアリティが云々という無粋なケチをつけたいわけじゃあない。だいたい、娯楽作品に対して過度のリアリティを求めるのはいかがなものかとわたくしは思っている。最初からハリウッド式のコテコテエンタテインメントとしてつくられてるんだから、これはこれでいいんじゃネーノ。吉本新喜劇みたいなもんじゃろ。(わたくし、吉本新喜劇は大好きなので誤解なきように。)
 だけど、最後はちょっとなあ。いや、エンタテインメントの文法からしてこの映画の最後をどうするかってのは究極の二択だったと思う。で、どっちでも良かったのだろうけど、こっちを選んだ。そこに至るまでの過程で、ネガティブなヒドイ偶然が連発して、なんかカミサマがムリヤリ追い込んでるみたいで、嫌な感じ。そんなカミサマは嫌だな。
 とは言いながらもけっこう面白い映画でした。クソミソに貶す気にはならない。フツーの娯楽映画。(評価:75点


2002年6月17日(月)
 漫画家伯林同級生を名誉毀損等で訴えていた裁判が本日で結審。判決は8月29日だとのこと。けっきょく被告は最初に答弁書を提出したきり3回とも裁判を欠席したわけだ。どういう判決が出るんじゃろうね。判決が出たら上告する腹なのかな。
 裁判のしくみってよく知らないので、2ちゃんねるの該当スレで経過を読んでるとけっこう勉強になるよ。

 日本経済新聞社のウェブアンケート「日本サッカー史上初のW杯決勝トーナメント進出。功労者は誰?」、現時点での1位は約15000票を獲得した「フローラン・ダバディ」。あの髭の通訳のおっさん。無論、2ちゃんねるの組織票効果だろう。これは冗談だから置いておくとして、「サポーター」が約10000票獲得して2位、ってのはいかがなもんかね。これもどこかで組織票仕込んでるんだろうか(※)。これに続くのは、トルシエ約2700票(3位)、中田英寿約1500票(4位)だ。
 千葉すずの「メダルきちがい」発言をなんだか思い出したよ。まあ、じぶんもにわかファンになって日本代表を応援してるからあまりキツイことは言えないがな。いくらなんでもサポーターが1番の功労者ってことはないだろう。ガチンコでそう思っているサポーターがいるとしたら相当イタイ奴だ。

 ※:さっき見たらまた1000票ぐらい伸びてた。たぶん組織票だと思う。ならいいんだけどね。

 愛用している財布のファスナー部分がブチ壊れた。ふと気づいたらその他あちこちもぼろぼろになっている。買ったのは確か1995年か1996年だったから、使い続けてだいたい6〜7年ぐらいだった。革製でファスナーがついてて二つ折りにするタイプの財布だ。尻ポケットに入れておく場合の寿命はだいたいこんなもんかもしれない。確かこのひとつ前の財布もこんな感じでブチ壊れた。メモ。
 時計と同じで財布も意外に消耗品だな。永久に、とは言わないけど100年ぐらいは持つヤツってないんだろうか。

【今日買った本】
 木多康昭『代表人』上之巻(講談社)←敢えなく打ち切りで次巻にて完結。今、心の底から笑えるギャグ漫画ってこれ一本だけだったのに……。


2002年6月18日(火)
 黒髭危機一髪っていうあのゲーム、発売当初のルールは「ナイフを刺して黒髭を飛ばしたひとが勝ち」ってなってたらしいぞ。昨日深夜にテレビ観てて知った豆知識。無論こんなことを知ってもそのあとの人生で役に立つというわけではない。と思う。

 ワールドカップ決勝トーナメント1回戦、日本はトルコに1-0で負けました。わたくし、現在無職で昼間は家に居ることができるのにもかかわらず、今回は観てませんでした。というか寝てました。正直、決勝トーナメントに出ることができただけでも、このひとたちすげえ頑張ったな、と感動してたので、負けてもいいと思ってました。ホントによくやったよ。
 サッカーっていうのは、体格的にアジア人に不利な競技だと思います。それをここまで詰めることができたのだからたいしたもんです。特に、トルシエ、いろいろ言われてるけどかなりよくやってくれたのだと思います。

 韓国は延長のすえ2-1でイタリアに勝利。試合前の日本のテレビ各局のトーナメント予想なんかつらつらみてたとき、当然イタリアが勝つんじゃネーノ、って予想が多くて、すごく冷たく言い放つその感じに、ああ、タテマエでは応援してます、ってしてあるけどホントはこのひとたち韓国のこと嫌いなんだな、とはっきり分かりました。韓国のひとはわりとストレートに感情を表現するので、そのあたり分かりやすいけど、日本人だって中身はそれとたいして変わらないってことだよね。

 通貨危機をクリアして以降、韓国ってなんかイキオイがあるな。

 何カ月か前、一度ここでちらりと書いたけど、ワールドカップ後、日本人の反韓感情を煽って韓国を外敵として設定するような微妙な操作が始まるとわたくしは読んでいます。日本が敗退して韓国が2回戦に進んだ、ってこの状況は、不穏なことを目論んでいるひとたちにとっては望ましい結果なのかもしれません。

 今日は推敲する時間が無かったので変な文章ですんません。


2002年6月19日(水)
 ずいぶん古い話だけど、奥田民生の「イージュー★ライダー」の「イージュー」っていうのは業界用語で「30」ってイミらしいぞ。今更知ったのでメモ。

 ムネヲ逮捕。
 物凄い勢いで彼のそばからみんなが去って行った様子がうかがえる。まあ、こうなるまでに資産はいっぱいつくれただろうからそれを心の拠り所にして今後生きてゆけばいいんじゃネーノ。

 今日発売のテレパルの小特集「イケメン特撮ヒーローは蜜の味」にてウルトラマンコスモスの杉浦太陽(未成年時に起こした恐喝と傷害の疑いで14日に逮捕された)が半ページにわたり露出。差し替えは間に合わなかったんだろうな。掲載の談話を読むといろんなイミで悲しくなってくる。たぶんこのひとは世界のヒミツについて考えたことのないひとなのだろう。誰かに見られてるわけでもなし、何をやってもヨイ、と思って無茶なことをしているとたいてい後でエライ目にあうものなのだ。誰も見てないだろう、っていう状況でもじぶん自身は間違いなくそれを見ているのだよ。そして中島らもが小説『水に似た感情』で言ったように、人間は島であり、海の底では繋がっているのだ。

 いけねえ。ムネヲも杉浦太陽も、まだ容疑者の段階だった。もし冤罪だったら、スマン。

2002年7月9日追記:杉浦太陽、どうやら冤罪(というのとも少し違うが)だったようです。ごめん。

 7月1日(月)夜10時からの新番組『私立探偵 濱マイク』はフィルムを使って撮影されているそうだ。BLANKEY JET CITYドラムスの中村達也もレギュラーで出るらしいぞ。期待してもよさそうな予感。

【今日買った本】
 雑誌「テレパル」6月22日号(小学館)


2002年6月20日(木)
 夜、ふとテレビをつけたら1988年に中日ドラゴンズが優勝したときの模様が放送されていた。中日×ヤクルト戦の中継が早く終わってしまい、余った時間を埋めるためにストックされていたプラグラムが放送されたようだ。

 観ていたら、キューッっといろんなことを思い出した。1988年夏、わたくしは高校3年生だった。

 どうしてそうなったのかキッカケはさっぱり憶えていないが、剣道部の主将と何故か仲良しだった。毎週土曜、奴がウチにポテチを持ってきて、前日深夜に放送されていたウルトラQとウルトラマンの再放送を一緒にビデオ鑑賞するのが習慣だった。
 当時、奴に訊いたことがある。
「バットを持った落合(博満)と木刀を持ったキミとが殺し合いをしたら、どうなるかね」
 奴は真顔で答えた。
「互角じゃねえかな」
 剣道の有段者と喧嘩をするのだけは絶対にやめよう、と心に刻んだのはこの時だ。

 当時、わたくしの周囲ではちょっとした田中富生ブームが起こっていた。
 トミオは、中日の敗戦処理投手だ。まあこの試合は負けだろう、という局面でマウンドに上がるのが彼の仕事だ。データについてはこのあたりを参照していただきたい。
 たまにこの日記に出てきてわたくしをキャバクラに連行するSも、わたくしのおとうとくんも、わたくしも、みんなこのトミオの大ファンだった。これがプロフェッショナルだ、と痺れながら応援した。
 負け試合でトミオが登板した翌日の朝には、
「トミオ、きっちり仕事したな」
「うむ」
 という会話をSと交わすのが定番だった。

 今、トミオは何をやっているのだろう、とケンサクしてみた。
 現在の年齢は41歳。一応、マスターズリーグにも登録されているようだ。落合博満野球記念館で職員として働いている、という未確認情報もあった。

 今でも、1988年の中日優勝はトミオ抜きでは有りえなかったと信じている。今までに目にしてきたプロ野球選手のなかでいちばん好きなのは誰ですか、と聞かれたら、わたくしは迷わず「トミオ」と即答するだろう。

 とりとめのない話で申し訳ないのですがだいたい思い出というのはとりとめのないものなのです。(←やや昔の小田嶋隆風にまとめてみました。)


2002年6月21日(金)
 財布を買いに行った。
 大須のかばん屋さんをとりあえず物色してみる。前の財布もその前の財布もこのお店で買った。どれもこれも高いなー。こっちが要求している機能を備えている財布だと5000円ぐらいする。ちょっと見送りだ。3000円ぐらいまでなら出してもいいのだが。
 米兵にも行ってみた。980円の財布がいっぱいあったが、大きさが中途半端で使えなさそうなものばかり。
 けっきょくナディアパークのアウトドア用品売り場でモンベルの財布を買った。1300円。安いなー。必要な機能も充分に備わっており、良し。

 家に帰ったら庭先でねこの赤ちゃんが死んでいた。おかあさんとはぐれたのか、昨晩ニーニー泣いていた子だろう。まだねずみぐらいの大きさしかない。
 うちはもう5匹飼っているからこれ以上は無理だ。こればっかりはなんともならん。

 虹の橋。有名どころかもしれないけどリンク。

【今日買った本】
 井上雄彦『バガボンド』14巻(講談社)
 熊倉隆敏『もっけ』1巻(講談社)←妖怪漫画。ぱっと見、いいオーラが出てたので試しに購入。
 佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』1巻・2巻(講談社)
 沙村広明『竹易てあし漫画全集 おひっこし』(講談社)←やっと出た。
 山下和美『不思議な少年』2巻(講談社)←このひと、どれだけ描いてもホントにパワーダウンしないネ。
 私屋カヲル『ちびとぼく』1巻(竹書房)←4コマねこ漫画。2巻は7月6日発売。

 財布に5000円出すのは嫌でも漫画に5000円出すのは平気なことに今更気づいてちょっとハッとした。習慣って怖いなー。あと、キャバクラで2万円ぐらい使うのもわりと平気。オトナなんだかコドモなんだか微妙なライフスタイル。


2002年6月22日(土)
 ワールドカップ、韓国×スペイン、0-0のままPK戦で韓国勝利。さすがにこれには驚いた。ただ、ジャッジメントがかなり香ばしかったという意見も有り。観てなかったから何とも言えないが。
 準決勝である25日は公休日とする可能性があるとか。他にも、名を「ヒディング」に変えるホテルが出てきたり。そのホテル、今回の韓国代表メンバーは生涯宿泊無料とするそうだ。
 日本とは入れ込みかたが違うよね。もし日本が準決勝に進んでいたとして、じゃあ公休日にしてみんなで応援しましょう、なんて有り得ないもんな。

 熊倉隆敏『もっけ』第1巻を読んだよ。多田克己が帯で言うに本格妖怪漫画だそうな。
 こりゃすげえや。
 帯に偽り無しの本格妖怪漫画。
 淡々と、あくまで淡々と怪異のある日常を描くこのスタイル。扱われる出来事も、そう言われなきゃ誰も気づかないようなもの。コイツらをなんとかせねば世界の終わりが云々、なんて大袈裟な話は一切ナシ。ああ、コレだよ。俺が読みたかったのはこういうリアルな、淡い妖怪話なんだよ。
 主役は、霊能力を持つ家系に生まれた姉妹。妹が憑かれる体質で姉が見える体質。舞台はやや田舎。都会だと妖怪は死んでたりクルッタ新種が現れてたりしてて面白くないからな。
 彼女らのおじーちゃんは賢者として配置されている。このじーちゃんの描写がこれまたリアル。じっさいの霊能のひとってこんな感じだよね。何よりも自然に対して敬意を抱いている様子、つまり人間の能力じゃあ太刀打ちできないんだよ、ってところをさりげなく描写しているのがイイ。専門家もホントはそんなに強くないんだよ。メディアに堂々と露出するような霊能者は、言っちゃ悪いけどインチキだ。
 日本人に生まれて良かったとひっさしぶりに思ったよ。日本妖怪独特のこの感じ。西洋なんかだと怪異や怪物は完全にエネミー扱いだからな。この漫画の世界は理解できんじゃろ。表紙にはこの作品のスタンスが極めて明確に表現されている。お薦め!

 井上雄彦『バガボンド』第14巻も読む。佐々木小次郎登場。ガチガチ闘っている描写よりじつはこおゆう話のほうが好き。歳とってきたからだろうか。

 佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』1巻・2巻。大声で患者を恫喝する医者ってじっさいに居そうでイヤンな感じ。夜中に救急病院にかつぎこまれるのだけは絶対に避けろ、というのは勉強になった。
 しかしこれ読むと、日本の医者っていうのはろくでもない人間ばかりなのかと思えてくるのがちょっと危ないな。

 沙村広明『竹易てあし漫画全集 おひっこし』。超一流のバカ漫画。意外に木多康昭スタイル。かなり笑える。
 主人公の男がひとりのおねえさんに惚れていて、でもそのおねえさんはいっこうに仲良くしてくれなくて、じつはそれとは別のおねえさんが主人公のことを好いている、って話。だいたい、この系統の話を読んでると、「そんな女は放っておいてキミのことをスキと言ってくれるおねえさんを大事にしといたほうがいいんじゃネーノ」と思ってしまう。めぞん一刻とかBバージンなんかも読んでてそう思った。こういう人物配置のラブコメってけっこう多いような気もするけど、何故なんじゃろ。狙った異性ひとりだけに拘泥する主人公の姿が滑稽なのかもな。
 沙村広明がギャグ漫画の才能を持っていたという事実に感動した。なんでもできるひとって居るんだなあ。

 昨日の日記、例えば「14巻」を「14」とだけ表記してみたけど見栄えが悪いので修正。


2002年6月23日(日)
 2ちゃんねるで飯島愛祭り開催中の模様。規模としては小祭。
 どうやらこのおねえさん、ワールドカップの韓国の試合はオカシイ、という主旨の発言を地上波の生放送中に堂々としたらしい。このパンキッシュな行動が、嫌韓派が多い2ちゃんねる参加者のハートをジャストミート。またたくまに飯島愛万歳祭りに。
 まあ、このような意見もマスメディアに少しは露出するほうが自然なわけで、この件に関して2ちゃんねるで祭りが発生したのは、何かしら不自然なものを今回のワールドカップ報道に対して感じているひとが多い、ってことなのだろう。
 わたくし自身は、正直な話、オカシイかどうかについてはよく分からない。球技のジャッジメントなんてだいたいこんなもんじゃないかなあ、とも思うし、もし今後、韓国に対して含むところがまったくない国のひとたちまでオカシイと言い出したら、やっぱりオカシかったのかなあ、とも思うだろう。その程度だ。
 フランス人に聞いたら、オカシイけどアリだよ、と言うかもしれない。インチキで勝つのを潔しとしない文化って、もしかすると少数派かもな。
 ただ、ディアブロ2で遇った韓国のひとに、韓国戦のジャッジメントってどう思う、と聞いてみたい気分ではある。


2002年6月24日(月)
 いろんなイミでクールな日記サイト・無風地帯CalmzoneAntennaを拝見して、じぶんのとこのアンテナのスタイルシートを少しだけいじくってみる。ついでに、いい感じのサイトを何個かピックアップしてじぶんのブックマークとアンテナにちゃっかり追加しちった。
 今回、ほかのひとのアンテナを上から順番にチェックする作業をしてみたわけだけど、新しいサイトを目にしたとき、そのサイトを今後継続して読むかどうかを判断するのに費やす時間はせいぜい10秒、ということに気づいた。たったの10秒。たまたま目にした部分がたまたまじぶんの琴線に触れなかったら、そこで終わり。これ、作業をするひとのそのときの体調なんかにも左右されそうで、人とサイトとの関係っていうのはやっぱエンなのかな、と思った。というか人と人との関係もそうか。オモチロイね。


2002年6月25日(火)
 雨が降るんだか降らないんだかよくわからない空模様のなか、ちょっと遠くの本屋さんに自転車で行った。一応、傘を持ってゆくことにした。
 本を買って店から出ると案の定小雨がぱらつきはじめ、下校途中の夏服女子高生もスケスケ星人に変身。あやうく視線が一期一会になりかけたのはおっさんになった証拠だと思った。死ぬまでにあと何回スケスケ星人に遭うことができるのだろうかとぼんやり考えつつ自転車を漕いで帰宅。

 夜8時からワールドカップ準決勝、韓国×ドイツ。今回は最初からきっちり観てみる。韓国戦は審判の判定がオカシイのではないかとか言われてるけど、前半が0-0のまま終了した段階ではどっちかっちゅうと韓国に厳しい判定じゃねえの、って感じだった。ミス等でパスを切られた回数はドイツのほうが多いし、じっさい、韓国ってかなり強いんじゃないかなあ。シロート目に見た話ですが。
 カーン、かっちょええなあ。ちょっとでもキケンだと感じたら大きな手ではたき返して仕切り直しちゃう。無理にキャッチしない。よーし、パパ何度でも弾き返しちゃうぞー、ってのが凄いな。キャラクターとしてはノイビルも好き。タランティーノの映画に出てきそうな小柄な猫背のおっちゃん。でもイエローカード累積2枚で決勝戦には出場できないヨ。残念。
 試合は結局1-0でドイツが勝ち。判定は最後までフツーだったし、それでいてこんな互角の試合してたんだから韓国はやっぱ強いですよ。

 今回はドイツを応援してました。明石家さんまは老害の域に達してしまったような。
 決勝はトルコ×ドイツがいいなー。

【今日買った本】
 桜玉吉『幽玄漫玉日記』6巻(エンターブレイン)←完結。面白かった。
 鈴木みそ『オールナイトライブ』6巻(エンターブレイン)←完結。違反すると物凄い刑事罰が下るような残業禁止法をつくれば景気は簡単に回復するんじゃなかろうか。
 ニール・スティーヴンスン『クリプトノミコン3』(ハヤカワ文庫)


2002年6月26日(水)
 トルコ、負けちった。

 どうやらノイビルの米国戦でのイエローカードが取り消された模様。これで決勝戦にも出ることができるみたいです。わーい。

 2ちゃんねるvs.例の動物病院の裁判第一回戦、ひろゆきは400万円の支払いと書き込みの削除をせよ、との判決。こりゃアカンかもしれん。2ちゃんねるが無くなってから10年ぐらい経った後、あの頃は面白かったなあ、と懐古することになるのだろうか。

 昨日、「ワールドカップ Public Viewing in 国立競技場」という催しがあったらしい。国立競技場のスクリーンを使ってみんなで韓国×ドイツ戦の観戦をしよう、という主旨のイベント。
 当日はドイツサイドに500〜1000人ぐらい集まったとの話が有り。韓国サイドの人数は、情報から想像してみるに1000〜5000人ぐらい、ってところか。ずいぶん幅があるが。
 カメラは韓国サイドの前に集中し、ドイツサイドの前にはほとんど無し。赤一色を期待していた報道は困ってしまい、中継も入らず黙殺。このイベントは無かったことになるのかな。何か深遠なことを考えているという部分もあろうが、やっぱり日本のマスコミってちょっと変だよね。
 でもね。このとき国立競技場で試合後に発生した、

451 :どきどき名無しさん :02/06/25 22:51 ID:cl3tjd2R
やりますた!勝ちますた!今中央線から書いてます!
勝利の後のドイツ陣営からの「テーハミング」コール。
それに呼応して、韓国陣営から「ドイツランド」コール。
スポーツって素晴らしい!目頭が熱くなりますた!


 ってのをどう思うよ。これも無かったことにするのかな。

2002年6月27日追記:この件については、試合後のドイツサイドのテーハミングコールを韓国サイドは無視した、とのレポートもあった。どちらが事実なのかは分からない。

 たまたまちょっとしたキッカケ(どんなキッカケかはヒミツ)から、日本語って新語をでっち上げにくい言語だよな、と思った。英語なんかだと造語する際には接辞でゆるいニュアンスを自然に加えることができる。日本語でもできないこともないがぎこちなくなってしまう。はるか昔っから思想界でカタカナ表記の外国語が流行っているのは、概念の表現云々というよりじつはこのあたりに根っこがあったりして。クジャクの羽根みたいなもんだ。女子高生は意外に頑張っているのかもしれん。みうらじゅんもな。

 そう言えばクジャクって羽根は綺麗だけど眼は不気味だよな、と思った梅雨の日の午後でした。(←この文末けっこうありがち。)


2002年6月27日(木)
 昨日の日記に追記を挿入。

 ビデオに録画しておいた『パピヨン』を観たよ。1973年の映画。監督は猿の惑星のフランクリン・J・シャフナー。
 こりゃ面白いわ。
 今回は深夜放映につき字幕スーパー。ハンセン病者のエピソードもノーカット。
 1930年代、無実の罪(かどうかは分からんが)で投獄された男・パピヨンの脱獄物語。スティーブ・マックィーンの体当たり演技に驚く。最後のほうはドリフのコントみたいだったけどまあしょうがねえや。相棒役のダスティン・ホフマンもいい感じ。
 舞台となる南米フランス領ギアナの陽射しと風景とがとてつもなく綺麗だった。インディオの若い女の子の健康的な丸出しおっぱいにはおじさんも思わず勃起。
 お前ら、ぬるま湯で安穏としていていいのか。いいのんか。という映画だった。脚本はドルトン・トランボ。このひとの『ジョニーは戦場へ行った』は私的トラウマ映画ベスト5に入る作品だ。
 あまりにも面白かったのでケンサクしてみたところ驚くことがいっぱいあった。これ、実話だったのかヨ。最後、ダイバーが思いっきり映り込んでいるそうだけど、ちっとも気づかなかった。巻き戻してそこだけもう1回よく観たらけっこう間抜けに映ってた。
 セオドア・ローザックの傑作ミステリ『フリッカー、あるいは映画の魔』(上下巻。文春文庫)ってこの映画にちょっとだけ影響受けてないか。どこがどう、とか言うとマズイから言わないけど。(評価:85点

 ドライブをFAT32からNTFSにコンバートしてみた。なんとなく。起動前に一瞬画面が黒くなるプロセスが加わった以外は特に変わらない感じ。当たり前か。


2002年6月28日(金)
 全日本妹選手権とやらいう漫画を巡ってナニヤラ議論があった(過去形)模様。何じゃろな、これ。問題の作品を読んでいないから謎の部分は多いが、関係サイトの該当部分ををつらつら眺めたところ妙な脱力感有り。
 つまんない、っていうのと、気に入らない、っていうのとでは憎悪の度合いが全然違うよね。この漫画キニイラネーってのをいつのまにかツマンネーってのにすり替えてプレイを続行し始めたあたりであほらしくなって読むのやめました。なんでそうなっちゃうの?
 全日本妹選手権という漫画はギャグとは言え同人女性の姿を滑稽な方向にゆがめて描き、現実の同人女性を間接的に小馬鹿にしている。だから気に入らん。やおい作品に出てくるホモ男性像も現実に反するが、対象を貶めるような方向へゆがめられてはいないぞ。馬鹿にすんな! ……ってはっきり言うのがフツーだと思うのだが。俺なら、素直にそうやって怒るよ。馬鹿にされたと感じたら、怒るだろう、フツー。

 ウルトラマンコスモス冤罪説浮上。なんじゃこの展開は。加害者も被害者も警察も、イキオイだけで事を進めるとろくなことにならない、ってことなのか。どういう結末になるのかいまいちはっきりしないので続報が待たれる。


2002年6月29日(土)
 北朝鮮と韓国が双方の艦艇で海上にて交戦。韓国がわ乗組員が4人死亡。韓国がワールドカップでうまいこといってるのが気に入らなかったのだろうか。韓国のベスト4進出については北朝鮮も好意的に報じていたはずなのだが。不気味だ。

 ワールドカップ、トルコ×韓国の3位決定戦は3-2でトルコ勝利。始まる前は、この試合はトルコにとって「罰ゲーム」なんじゃねえの、という意見もあったが、いざ始まってみたらそんなことはなく。わりとサワヤカに終わった感じ。試合後には韓国の国旗同様の巨大なトルコ国旗がスタンドに出現。これを仕込んだ奴は相当な策士だ。日本はこういうコマカイこと、できるかな。「そんなものに予算を使うのはもったいないよ、チミ」で終わりそうだ。

 昼間、6月23日のPRIDE21がテレビで放送されていたのでちょっとだけ観た。ドン・フライ×高山善廣の試合を目にして、プロレスラーってのはまったく凄い連中だな、と思った。バーリトゥード系ルールでは理論上有り得ない殴り合い。ここまでの試合がどれもこれもわりとしょっぱめだったので、しょうがねえから俺らでちょいと面白いもん見せてやろうか、というものもあったのかもしれない。ここがプロレスラーが普通の格闘家と大きく違うところだ。
 顔面がボコボコになった高山に対して、フライは意外にダメージを受けていなかった。たぶんフツーに闘ってもフライのほうが強かっただろう。敢えて高山に付き合ってやるフライの姿に、ううむ、と唸った。

 バカってのは大事なんだよ。馬と書いて鹿と書く、そんな絶妙のコンビネーションが人の心を癒すんじゃねえか。(切込隊長:談)

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