2007年11月の毒まつたけ


11/01(木)【ブルース】
11/04()【スーパーマリオギャラクシー】
11/06(火)【Wii用手袋】
11/09(金)【ネクロノミコン】
11/10()【約25年ぶりにガンプラを買ったのであります】
11/11()【Cookie】
11/12(月)【ボーン・アルティメイタム】
11/14(水)【今朝みた夢】
11/15(木)【Fiona Apple :: Across The Universe】
11/16(金)【ぴあ11/29号】
11/18()【Hoplites】
11/21(水)【タバコやめる話】
11/26(月)【禁煙完成】
11/27(火)【ブレードランナー】


2007年11月1日(木)
 電気グルーヴ「N.O」(弾き語り)(YouToube)。Ak 2007年11月01日付)
 ブルース。
 違和感ねえな。
 カウボーイビバップでもスパイクが言ってんじゃん。「どっかのブルースマンがブルースの定義を聞かれてこう言ったそうだ。『ブルースってのは、どうにもならない困りごとをいうのさ』」って。

 あといちおうゆっとくけど「N.O」じゃなくて「N.O.」な。

 そんな感じで月初め+購入本メモのためムリヤリ更新。

【amazon購入本(2007年10月28日)】
 平山夢明『他人事』(集英社)

【amazon購入本(2007年11月1日)】
 一色伸幸『うつから帰って参りました』(アスコム)←俺が崇拝する天才脚本家の一色伸幸がまさかこんなことになってたとは……。
 須藤真澄『どんぐりくん』4巻(竹書房)
 須藤真澄『庭先案内』3巻(エンターブレイン)


2007年11月4日(日)
 2日にWiiの『スーパーマリオギャラクシー』買ったよ。
 俺、スーパーマリオのシリーズはあんましスキじゃないもんでDSのNewスーパーマリオブラザーズは買ってない。NINTENDO64が出たときだってスーパーマリオ64は買ったけど最後までやってないしおもしろいとも思わない。GCのマリオサンシャインは途中でやめてすぐ売り払った。もちろん初代スーパーマリオもダメ。
 でもこれは違う。
 めっさおもしろい。
 開発者対談でも書かれてた話、マリオの通常ライフゲージを3に設定したというのが凄い判断だと思う。満タン、ダメージ、瀕死。なんとシンプルな。
 マリオの命が安いのが最大のキモ。ばかすか1UPするからちょっと遊べばすぐ残機10人ぐらいまで増える。供給が多いので安くなる。そのことによりトライアンドエラーのストレスが大幅に軽減されてる。ゲームを終えると残機は持ち越されず最初に戻るところも良い。買うのも売るのも安い。
 そして、ゲーム中、唯一持ち越される財産として「スターピース」を設定するというコンセプト。このキラキラと美しく輝くコンペイトウのような物体は入手時に非常な快楽(たぶんこのゲーム中いちばんの快楽)をともない、意識して手に入れようとしたときだけではなく気づかずうっかりポインタが触れただけのときにも快楽が発生するようにしてある。素晴らしい。素晴らしいやりかただ。
 コンピュータゲームという装置を使って快楽を与える、ということへの情け容赦ない求道。たぶんこのひとら、じぶんらが知ってる科学的手法をのこらずぜんぶ動員してるよ。手加減無し。対象の脳を破壊してやる、ぐらいの意志で丹念に削りあげたのと違うか。

 この作品はスーパーマリオの革命です。


2007年11月6日(火)
 どんぐりくんて4巻で完結? だよね?

 以前Wiiのゼルダをプレイしてたときに100円ショップで買った運転用手袋がすこぶる具合良い。3本の指先が出るようになってるやつ。
 俺ふだんはそんなに汗かかないんすけどちょっと緊張するとてのひらにもっすごい汗かくんすよ。そりゃもうびっくりするぐらい。んでWiiのコントローラーは防水じゃないもんで1回ちょっと壊れかけてスピーカーの音が変になったことがあった。そんとき、こらあかんと思って買った。
 ゴムっぽいイボイボもついてるから滑らなくてとてもよいよ。

 ここ1週間ぐらい右手を酷使する作業をしてるもんでせっかく買ったスーパーマリオギャラクシーもまったく遊べない。遊ぶぐらいなら右腕の筋肉を休ませたい。

 ついでに言うとふたたびタバコを吸い始めた。それに加えておそろしいぐらいのストレスでほとんど食欲がない。

 良かったのは、体重が減ったこと(60キログラムを切った)と世界のヒミツについてまた考えるようになったこと。

 一色伸幸『うつから帰って参りました』がとてもおもしろくて先日一気読みした。わりと早い時期から薬物依存してたとは知らなかった。
 そういえば小説や漫画以外の本を買って読んだのはえらいひさしぶりだ。まあ一色伸幸だから。宇宙船サジタリウス、ほんとおもしろかったよな。

 幸運なきっかけがあって原一雄『のらみみ』1〜4巻を読み直した。最初読んだときにはまず第1巻のインパクトにびっくりしてボロボロ泣いた印象があまりにも強かったせいでその他の要素があまり頭に残っていなかったようだ。今読んだら3巻4巻あたりにはえらいやばい感じのする話もちょいちょいあることに気がついて以前にも増して評価が高まった。これはすごい作品だ。
「キャラ」という特殊な設定を使いながらそこで語られているのは人間について我々についてのことだ。「キャラ」というのは我々のことだ。そこがよい。


2007年11月9日(金)
 ちょと必要があって水木しげるサンの『悪魔くん』を探す。
 本棚を軽く漁ってみても見つからづ。確か復刻された貸本版だかなんだかを買ってたはずなのだけど。しょうがないので、はるか昔におとうとくんにあげたような気がする『悪魔くん(全)』(朝日ソノラマ)で状況を解決しようと思って即刻メールしてみても本の行方はわからづ。気力尽きる。んむー、どこかにあるはずなんだよ。しかし相当にテンション高くないとあの山を掘り起こすのはムリだ。俺も年とったもんだなー。
 いや、冒頭付近でファウスト博士が死霊秘法について触れるコマが確かあったはずだから(未確認)そこの画像が欲しかっただけなんすけどね。いかんせん結果的に未確認。ムネンアトヲタノム。
 まあ今ならフツーに文庫版で買えるわけではありますが。

 というわけで本日の画像は20数年前の高橋葉介『夢幻紳士』(朝日ソノラマ)より。力尽きた。

 録っといた『フラガール』を昨日観た。評判通りの良い作品だった。極めて重要と思われるキャラクターがわりと最初のほうで突然いなくなったときにはそれ作法的にはありえないやりかたなのでわけがわからなくなったんたけど、最後近くでそのようにした必然性がきっちり知らしめられる。そこにびっくりした。良い脚本です。点数つけるなら80〜85点ぐらい。


2007年11月10日(土)
 数年愛用してるブルゾンの袖の先等が少し破れてきたもんで新しいのを買いにユニクロまで出かけた。ここ2年の間、冬場はシゴト中に重ね着として中に着てたり、激しい使い方してきたからしかたがないとは言える。ガチの防寒着を二重にした上で使い捨てカイロまで使ってるのにブルブル寒くなる過酷な職場だった。やめてよかった。
 昨年の売れ残りぽくて限定品として安くなってるのんのうち表地が丈夫そうなのを買ってみた。俺の場合、服は破れて使えなくなるまでは同じジャンルのものを買わないことにしている。だから一生使うつもりで選んだ。長い付き合いになると思うのでよろしくね。3990円。
 ユニクロのエアテックは軽いのにとてもあたたかくて良いよ。初めて着たときにはえらい驚いたもんだ。安いし。お薦め。

 帰りにヤマダ電機でなんとなしにガンプラを買った。ポイントカードが2500円ぐらい貯まってたもんで。
 プラモデル買うの何年ぶりだ? 小学生か中学生以来だーね。
 買ったのはamazonで言うところのHG UNIVERSAL CENTURY 1/144 量産型ザク MS-06。
 今のガンプラて、接着剤要らないのね。うすうすは知ってたけど。ニッパーと爪切りとカッターナイフぐらいがあればふつうに組める。彩色する必要もない。
 とゆうわけで100円ショップでニッパーを買ってきつつ、約4時間かけて完成。時間経つのあっとゆうまだった。組む過程がおもしろいとかそおゆうことではなく、組み立て説明書と首っ引きで作業に没頭してるうちにふと気がつくとえらい時間が過ぎ去っている感じ。とても良い暇つぶしですね。
 コドモなんかにこれやらせるとけっこう集中力つくんじゃないだろうか。
 俺みたいなド素人が組んでも出来上がりは非常に綺麗になるようになってる。これでせいぜい800円ぐらいとはとても思えない。可動部分も多くていろんなポーズをつけて遊べる。バンダイすげえ。

 そしてザクの美しさを再確認してうっとりする俺36歳でありました。シンプルなものってエレガントだよね。ちょうお薦め。俺と同じぐらいの年齢で、今さらガンプラかよ、てひとにもお薦め。いや、ほんとに技術てのは日進月歩だね。プラモデル界がここまですごいことになってるとは思わなんだ。


2007年11月11日(日)
 今朝Webを巡回してたとき、少しヘンなものを目にする。
 もちろん、ブラウザ上にブログが表示されたんですよ。いつも読んでるやつ。
 んで、そこには、アドワーズみたいな、なんというか能動的な広告がブログの仕様として端っこに表示されてた。ここまでは同じ。
 問題はその広告の内容だ。
 普通、アドワーズ系の広告は、それが表示されるサイトに記述してある内容に合ったものが表示されることが多い。つまりそのサイトの読者に対して効果的と思われるものが提示される仕組みになってる。
 しかしそこに表示されている広告らは、そのブログにいつも書かれてることとはゼンゼン関係ないとゆうか180度違うもので、なおかつ閲覧者である俺が興味を持つ可能性が極めて高そうなものだった。やめといたけどクリックしてもまったくおかしくなかった。
 どうやったんだ?
 こちらから情報はほとんど出てないはずだ。
 偶然か?
 いや、状況を総合的にみると何か明確な意図を感じる。
 何らかの変わった仕掛けがしてあるとしか思えない。

 んで熟考して思った。もしかしてこれ閲覧者が他のサイトを訪問したときのCookieを見ているのではなかろうか、他のサイトのCookieの内容そのものを読み取ることは悪いことせんとできんかもしらんけど、特定のサイトのCookieがあるかないかを知るぐらいなら普通になんとかなるんじゃないだろうか、と。
 しかし調べてみたところどうもインターネットの仕組みというのはそういうことができるようにはなってないっぽい。(未確認)
本日追記:参考になるサイトたまさんがメールで教えてくれました。ちょうあざーっす! (*´Д`) ただ、これ逆に言うと広告サーバーが同一でないとやっぱ特定Cookieの有無は読み取れないてことですよね。んむー。

 わけがわからなくなったので、問題のブログサービスを提供してるとこのトップページに移動して、そこからサービス内の他のブログを試しにいくつか見てみた。それらに表示される広告はわりとフツーだった。

 そうするとあれはなんだったんだろう。ふつうの(゚д゚)シンクロニシチー

 つか、最近精神的に過酷な作業してるから分裂病モードに入りかけてるのかもしれん。

 さてそれとは別の話、この日記書いてるとき、「cookie」と表記するか「Cookie」と表記するか作法がよくわからなんだもんでちょとケンサクした結果えらいことに気づく。
 今まで、アルファベットで始まる名詞をこの日記に書いたとき、その頭を大文字にするか小文字にするかについてはほとんどなんも考えないでテキトーにやってた。そこらへん、英文だとわりとちゃんとルールあるんすね。とゆうか中学生か高校生のときに習うことと違うかこれ。俺ほんと英語ダメだな。今後は、固有名詞なら大文字で普通名詞なら小文字のまま、て感じにしようと思う。これからはamazonさんのことはAmazonさんと書くことにする。
 しかし例外もいろいろあってたとえば「e-mail」と「E-mail」のどっちがよいのなんてのは現状わりと五分五分っぽくて(違ってたらごめん)ややこしいす。「web」は「Web」のほうがたぶんいいな。
 そしてけっきょく「Cookie」の場合も、どっちがいいのよくわからないのでありました。まあどうも大文字のほうが優勢ぽいからそれでいいわ。
ヽ(`Д´)ノ サジナーゲ

 右上いちばん奥の歯の詰め物とれた。以前行ってた歯医者でやってもらったやつ。明日あたり時間とって歯医者行く予定。じぶんgrep用メモ。


2007年11月12日(月)
『ボーン・アルティメイタム』観てきたよ。月曜は御近所の映画館が男性1000円均一の日で、俺のほうも今日は状況的に特にやらねばならん作業も無かったもんで。
 記憶をなくしてしまっている殺人機械が己の記憶を取り戻そうとする話。
 事前にWebなどで目にしてきた毀誉褒貶通りの作品だった。
 俺は、おもしろかった。
 2作目よりは1作目に近いと思う。俺は1作目がいちばんおもしろかった。
 理詰めのアクション。連載中現時点でのHUNTER×HUNTERの如く。
 だから俺のツボずっぽし真ん中直撃。
 そりゃ、後から冷静に判断するとおかしいところはいろいろあるよ。
 でも、荒事の前にまず論理的な駆け引きがおこなわれる描写を淡々と積み重ねるというこのスタイルは、数あるハリウッド系アクション映画の中では第1作目から一貫して相変わらずuniqueだと思う。だからおもしろい。ドンパチが始まる局面以前の行動によって既に勝負の趨勢は決定してしまう。まさにArt of War。士郎正宗。
 個人的にベストのシーンは、ボーンがCIAの非合法工作員に一枚上手を取られるというまさかの場面でした。これにはびっくりした。後の先というか、裏の裏、というか。良い場面だった。このシーンを目にできたということだけでも1000円の価値は充分にある。
 1作目2作目がおもしろかったひとにはお薦め。(評価:80点

 上映時間までの暇つぶしに劇場階下のレンタルビデオ屋さんでレンタル落ちの中古ビデオソフトを物色した。3本200円の破格でけっこう良い作品が販売されてたから買ってきたよ。
 買ったのは『グラン・ブルー』『8 Mile』『es』の3本。後者ふたつは吹替版だけど。でも1本あたりわずか66円強だもの。おかいどくじゃん。
(*´Д`)


2007年11月14日(水)
 今朝みた夢メモふたつ。

 その1。
 昼、俺が自宅(アジアのどこか)から外出しようとしたとき昔スキスキだったおねえさんが訪ねてきたのに出くわした。30代ちょい前ぐらいのわりと若い男が一緒にいる。話を聞いてみると、付き合いはじめたのは何カ月か前で、これまた何カ月後かに結婚する予定らしい。しばらくぶりにドキドキした。
 近所の巨大風車小屋のようなものの中に3人で入り、階段を上った。だだっぴろい踊り場で3人組みぐらいの男に襲われた。イボイボのついた鉄球が先についている分銅鎖をぶんぶん振り回して攻撃してくる。必死で防戦した。
 そこをなんとか切り抜けて階段を上り、扉から外に出た。扉の向こうは地上だった。
 壁がなくて藁葺き屋根の大きな喫茶店みたいなものがあり、中に入った。ふたりはカウンターの席に座ったけど俺はどうも近寄りがたかく遠巻きに見ていた。店内にはWebで俺のことを知っているかんじのひとら(特定はできない)がいたので、ああ、あのひとがいわゆる「俺が昔スキスキだったおねえさん」です、と説明した。すごく悲しかった。
 そんな夢。

 その2。
 近所の大きな橋(じっさいにある橋。長さ300メートルぐらい)を歩いて渡って家に帰ろうとしていた。雨がふりそうな感じがしている。途中、上流のほうが豪雨にでもなったのか水かさがどんどん増して、あっという間に水位が橋の上まで達した。俺のスネぐらいまで水に浸かっている。橋は灰色の水の下に隠れてしまって、もはやどこが橋なのだかそうでないのだかわからない。踏み外したら流されて死ぬ。あまりにも状況がやばいので、少し前のほうを歩いている知らないおねえさんと相談した。おねえさんの意見としては、ここで対策を考えるより少しでも速く渡ったほうがよい、とのことだった。一緒に慌てて渡った。たしか無事渡り切ったと思う。女の人というのは頼りになるな、と思った。
 そんな夢。

 そう言えば「昔スキスキだったおねえさん」がだいぶ前の夢に出てきたときも場所はアジアだった。なぜだろう。とゆうか今回驚いたことに夢に出てこられるといまだにどうも胸が痛くなるらしいのでもう勘弁してほしい。
(´・ω・`)

 俺は他者がWebとか活字とかで自分語りをしているのを読むのが昔から大好きで、そういうものがあるとわりと積極的に見てしまう。バイアスを含めてそのひとがどんなひとなのだかよくわかるから。
 ほかにも、みた夢の話なんかは当然そんなにおもしろくはないけど(もちろん俺が書くそれも、そう)、そういうのって通常の自分語りよりももう少しそのひとの深い部分が出ているような気がして、やっぱり読んでしまう。

 録画を昨日観たNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の中で、作品というものには自分自身が出ていないと良いものにはならない、みたいなことを長崎尚志が言ってた。やっぱりそうだよな、と思った。

 映画とか小説とか漫画とか、作品として世の中に現れるものには、創作者の自分自身が少なからず出ている。俺の場合、作品を鑑賞しているときには、この監督や作家や漫画家はどういう人間なのか、と考えてしまうことがわりと多い。

 なんだろう。これ、俺がいちばん興味を持っているものは人間、ってことなのかな。作品そのものじゃなくて。

 あと、GBA『千年家族』で家族が千年到達。長い道のりだった。まー、あんましおもしろくはなかったーね。俺、千年ものあいだよく頑張った。
 次は中断してたカルチョビットやろうっと。
 DSのゼルダは海王の神殿で同じことを何回も何回もやらされるらしいことがわかり、嫌んなって中断中。クソめんどくさくて爽快感もないまったく同じ作業を寸分違わず何回も何回も何回もやらされるのを面白く感じる人間なんてそんなにおらんと思うんだけど。どういう判断だったんだろう。

 録っといた『椿山課長の七日間』を夕方なんとなしに観はじめてボッコボコのケチョンケチョンにやられた。コメディっぽい作品だと思ってたので完全に不意を打たれた。コメディじゃあなくてこれ俺大好物のセンチメンタル路線剛速球じゃねえか。気がついたときには既に涙腺が大惨事に。こんなもん、泣くに決まっとるわ! あほ!
ヽ(`Д´)ノ
 評価つけるなら80〜85点ぐらい。浅田次郎すげえ。


2007年11月15日(木)
 ファミスタDS関連の2chスレをざっと読んでみた。微妙っぽい。とりあえず購入は見送り。

 Fiona Apple :: Across The UniverseJust Thing 20071020Sat付)

 ポール・トーマス・アンダーソンの作品。全部で4分半ぐらいの映像です。お時間のあるかたはまずとりあえず観てください。

 最初これ目にしたとき、なんかヘンな感じがしたんだけどなんでだかよくわからなかった。こないだ突然その理由がわかった。
 48秒目ぐらいのところでブチ壊されるでっかい鏡は、鏡ではない。カメラが映り込んでいないし、役者の動きも微妙に違っている。つまり、同じシーンを別の角度から撮りなおして合成してるということ。だからヘンな感じがしたらしい。

 昔、笑聖・志村けんのコント(『志村けんのだいじょうぶだぁ』だったかな)で、モノクロの映像だと思いきやじつは役者とセット全部をモノクロっぽく塗っている、てのがあったのをなんとなく思い出した。要するに、ヘンなものをつくるにはそれなりの手間(時間)をかけないといかんとゆうことなのかもしれづ。

 30歳越えたあたりからだったか、何らかのサービスをうけるときには、直接対面してるときも電話のときも極力タメ口で話すようにしている。そうすると、つられてタメ口になる相手がたまにいる。こういう場合は気楽に要件を伝えることができてたいへん都合が良い。
 逆にこっちが引っ張られて丁寧語になってしまうこともある。そういうときには、俺まだまだ未熟だな、と思う。
 ミュージシャンや漫才師とかもステージ上ではこんな感じのことしてるのかな、とふと思った。


2007年11月16日(金)
 今発売中のぴあに載ってたトータス松本(ウルフルズ)の発言が琴線に触れたのでメモ。売れなくてもいい場所にいられる年齢になりつつあるんだけど、そんなんは嫌で、もっと売れたい、て感じの文脈の上での発言。

 でもね、いくら100万枚売れたと言っても人口って1億人以上いるわけですよ。そこに畳み掛けていくしかないからね。どっかであきらめてもいるけど、それをやる。みんなロックを勘違いしてるんやないかな。なんか高尚なものだと。ただの芸能やからね。でも歌を歌う、ギターを弾くことでお金をもらう、そんな素晴らしいことはないじゃないですか。(後略)


 ぴあの同じ号に忌野清志郎への長めのインタビューが載ってた。
 じぶんが罹ってる咽頭ガンについての話の中で、どうも手術も放射線治療もしていないっぽいことが書かれてた。治療法についてはそれ以上触れられていないところに何か引っ掛かるものを感じた。
 んじゃ、どういう治療法を選んだんだろう、と疑問に思ってちょっと調べてみたところなんか変な話が。これ本当だろうか。本当だとしても何らかの化学療法を併用してると思うんだけど。
 とはいえ、悪化したら放射線治療する、とも言っているらしいので、状況を総合的にみるとそれほど問題のある選択ではないのかもしれない。

 以下、栄光なき天才達の名前を書き込んでいくスレ:アルファルファモザイクより。Ak 2007年11月16日付)

92 世界@名無史さん :2005/07/31(日) 10:39:45 O
ジャック・マイヨールとエンヅォ・マイヨルカ

大ヒットしたベッソンの「グラン・ブルー」で有名な二人の天才ダイバーだが、映画の影響が大きすぎた為、実像と随分違って理解されている。
ジャックは素潜りで始めて初めて深度100mに達し、研究の対象にもなり、哲人的な発言で様々な講演もこなしたが、
実際の彼は無類の女好きで、拝金主義者であった事は意外に知られていない。浮気のスキャンダルでメディアと訴訟騒ぎを起こした事もある。
日本にも毎年のように訪れていたが、映画で得たピュアでクリーンな名声をいいことにナンパ三昧だったとか。
弟子の女性(もちろん愛人)を奪われた為、悲観して首釣り自殺した。

103 世界@名無史さん :2005/07/31(日) 21:06:38 O
>>92
俺の知り合いにダイビングのインスラクターの女がいて、彼女が存命の頃に千葉でジャック・マイヨールに会った事がある。
彼女も会う前までは聖人のようにジャックを崇めていたのだが、会ってみての感想を聞くと「ただのエロジジイだった…」と幻滅していたのを思い出した。

93 世界@名無史さん :2005/07/31(日) 10:50:45 O
一方のエンヅォ・マイヨルカだが、非運の天才の称号が合うのは彼の方だろう。
実際にジャックと親交があったのは事実だが、フランス人監督が徹底してフランス人を主役に据えた為、体のいい脇役のイメージが固定してしまった。
作中ではイタリア人のマザコン気質を揶諭するようなエピソードや、実際はジャックを上回る記録を出しながら、それもジャックの温情で勝利した事にされている描かれ方など、散々な扱いをされている。
一番の誤解は作中で彼が死んだ事になっているため、それをそのまま信じている人が少なくない事だろう。実際の彼は今でも健在である。
協力したのにもかかわらず、凡庸な監督に酷い描かれ方をした映画は「観た事がない」と今でも突っぱねている。

 ついこないだ中古ビデオソフトで『グラン・ブルー』を買ったばかりなのでとりあえず興味深かった。ウソがホントかはわからんよ。
 まあどっちにしろ、あれは映画だから。映画としてはよくできてたと思うよ。ベッソンはその後ゼンゼン駄目だったけど。あの作品があの監督のピーク。だから俺は買った。


2007年11月18日(日)
 1日中Hoplitesで遊んでた。ひさかたぶりに見てみたら映画『300』のモジュールとか追加されてて、いまだにやる気あんなあ、とおもた。300の勝利条件クソワロス。
 フリーの、カードゲームぽい作品です。英語です。ランダム要素あります。アバロンヒルのアップフロントなんかにちょと似てるかな? (似てないかも)

 つか、地球上でせいぜい50人ぐらいしか見ていないと思われる当サイトでアップフロントなんて固有名詞出して通じるひといるんだろか。ひとりぐらいはいるかな。今日の日記はそのひとのために。それでいいのです。それが俺の味です。頑固なラーメン屋同様、味を変えるつもりはないです。範囲を身の回り5メートル程度まで頑張って拡張した小乗仏教だと思ってください。

 どうも今月に入って荒行を続けてるからか、脳が活性化してる。日記も、もりもり更新できる。俺式脳トレーニング。間違いなくここんとこしばらく眠っていた脳の特定領域をふたたび使ってる。10歳ぐらいは若返ったのと違うか。


2007年11月21日(水)
 今月頭ぐらいからうっかりまたタバコ吸いはじめてしまってたわけだけど、諸事情により今月末までにはノンスモーカーになる必要が生じてるもんで昨晩からタバコやめてる。ニコチン中毒の状態では今の状況に対応しづらいと判断した。
 常時の俺の戦闘力を100としてみるに、タバコを吸った直後でニコチンがよく脳に回っている状態も同じく100ぐらいだろう。いや、正直言うと105ぐらいにはなってるかもしれん。しかしニコチン中毒下でのじゅうぶんにニコチンが脳に回っていない状態の俺を自己診断すると、戦闘力はせいぜい85ぐらいにしかなってないと推定されるのだ。これはまずい。
 チェーンスモーカーになるだけの体力も財力も持ちあわせていない俺としては、15%もパフォーマンスが落ちた状態で今の作業を続けるのはかなり危なっかしいのです。結果を天にまかせる前に、こちらがわでなんとかなる要素についてはひとつ残らず全て手を打っておきたい。

 今までの経験からして、おおむね23日金曜日の午後10時ぐらいにはふたたびノンスモーカーになっている予定。
 っつーか今回は俺が生死に関わるぐらい切羽詰まってるというのを身体のほうも理解してるのか、現時点で既にほとんど吸いたくなくなってる。俺の身体えらい。


2007年11月26日(月)
 11月24日、禁煙完成。こんでふたたびノンスモーカーになったど。
 家計簿をケンサクしてみたところ10月頭から今までたばこ代に5千円強使ってたのがわかった。意外に少なかった。
 今回は、意識無くす直前ぐらいまで飲酒するとうっかり吸ってしまいやすいとゆうことがわかった。とりあえずの対策として、度を越した飲酒はしないようにしようと思う(無理)。

 そしてこないだ歯医者行ったと思ったら今度は左下奥から2番目の歯の詰め物取れた。じぶんgrep用メモ。これも以前の歯医者でやってもらったやつだな。
 そういう時期なのか。
 我々はランダムに発生する事象に対して連続性を感じてしまいやすい生き物だ。総合的にみてそういうふうに仕上げられてるほうが何故か有利だったのだと思う。多くの科学技術上のブレイクスルーなんかはどうもこの特質から生じているような気がしてならない。そういうの含めての有利。
 しかし何故関係妄想に陥りやすいというのが有利なことなのであるのかというそもそもの理由は分からない。純粋数学的な何らかのルールがその根本にあるのではないだろうかということだけは予想できるけど。イミはわからん。
 わからんから、人生にイミなんてないのだ、と考えるひともおるね。
 俺は(今のところ)違うけど。

 うっかり買ってしまったファミスタDSがけっこうおもしろい。ガチャガチャみたいなギミックを使って選手を増やしてくのが楽しい。楽天とかヤクルトとか相手にほぼ20連敗ぐらいしたところでやっと選手が揃ってきて、普通に勝てるようになった。そしたらえらい楽しくなってきた。慣れてきたってのもあるんだろうけど。ふつうにお薦め。


2007年11月27日(火)
 WiiのMiiコンテストチャンネルで、第1回コンテストの結果が発表されてた。お題は、帽子を取ったマリオ。絵心のない身としてはまともに闘っても勝ち目ないと判断したもんで、ちょとアグレッシブなマリオを応募してみてた。
 結果的にはもちろんランキング外。具体的には「6合目」。参加記念にもらえる画像(本日の画像)の該当部分からお分かりのようにさすがにやや攻めすぎた感ありなのでいたしかたなし。
 たぶん、どストレートのものがちゃんと上に来るような極めて科学的な手順により集計がおこなわれてる。任天堂の統計屋をなめたらあかんね。

 以下、琴線を激しく掻き鳴らされた話メモ。先日公開されたブレードランナーファイナルカットを観にいったひとの話。

映画館から降りていくエレベーターのなかで、四十過ぎの男性が、連れの若い女性に微笑みかけながら、しかしどこかじれったそうに云っていたのが印象に残った。

「観たのは、高校二年のときだったなあ。薄暗くってずっと雨降ってて、バンバンって銃撃って、スモークがそこらへんで流れて、ああいかにもってかんじの演出だって思うだろう? いまどきの映画なんかじゃふつうだよな。でもなあ、あの映画が最初だったんだよ…」
雪泥狼爪 2007-11-27付)

 今のところ名古屋ではやる予定ないのね。最終版のDVD持ってるからとりあえずいいや。いいもん。いいんだもん。
(´;ω;`)

 俺はちっちゃい頃この映画の公開がきっかけでディックを知ったのです。生まれて初めて読んだディックは何故だかものすごい肌に合った。今思えばたぶんこのひと全裸でちんこ丸出しの創作スタイルだったからだと思う。その頃はまだ気が狂っているとかいないとかに関してはあまり興味を持っていなかったので、なんとおかしくて悲しい話なんだ、て程度のことしか感じなかったけどそれでも胸が打たれた。だからなのか現在の俺も何か書くときには基本的に裸族です。
 確かいっしょぐらいの時期に買ったスタージョンの『人間以上』はさっぱりわけがわからんかった。でもディックのアンドロイド〜のほうはふつうに内容がよく分かった。当時SF仲間だったトモダチは逆だったみたいだけど。


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