2007年6月の毒まつたけ


06/01(金)【10数年ぐらい前にインドで教えてもらったこと】
06/11(月)【読んだ本とか】
06/13(水)【電脳コイル観たよ】
06/19(火)【禁煙成功】
06/24()【じゃんけん】
06/25(月)【じゃんけんについて訂正】
06/30()【呪われた町】


2007年6月1日(金)




















 COCOさんのところで07/05/30付から話題になってる<SF者が初心者にオススメするSF作品は?>てのを見て思い出した話。
 学生のころ俺があんましSFSFゆうからか、んじゃ何か読んでみっか、っつーてSF一切読んだことないトモダチ(ホラー/ミステリ属性)がじぶんで買ってきたのがギブスンの『ニューロマンサー』だった。それはあかんだろー! 事前に話聞いてたら止めるとこだったけど時すでに遅し。さっぱりわけがわからん! てゆうてました。当時サイバーパンクが流行ってたからこのような惨事に。
 しばらくしてそいつが次に買ってきたのがK・W・ジーター『ドクター・アダー』。こらー! それもっとあかんだろ! 買う前にちょっとぐらい相談せいっちゅーの!
ヽ(`Д´)ノ
 それからだいぶ経って、これならだいじょうぶだろ! て120%の自信を持ってポール・アンダースン『タウ・ゼロ』を貸したんだけど手遅れですた。たぶん読んでない。とゆうか俺が再読したいぐらいだからいいかげん返してくで。

 なお当日記で「トモダチ」てゆったらたいがいシュートボクサーかデスメタルボーカルかのどっちかなんですが今回はシュートボクサーのほうの話です。しかし俺トモダチ少なすぎるな。まあいいや。

【今日買った本】
 スティーヴン・キング『呪われた町』上・下巻(集英社文庫)←ブクオフ2冊700円 (σ゚Д゚)σゲッツ!


2007年6月11日(月)
 6月2日、ニーヴンの『リングワールドふたたび』読みおわたよ。ぶっちゃけ、前作ほどの作品ではない。そんでも、ハミイー(〈スピーカー・トゥ・アニマルズ〉)とルイス・ウーとの関係が漫画『うしおととら』のとらと潮との関係にとても雰囲気が似てて、クジン人やっぱかわゆす、とゆうだけでごはん3杯はいけたので俺個人としては読んでよかたとおもいますた。

 そしてキングの『呪われた町』読み読み中。プロローグの寂寥感にいきなりヤラレた。キャメロンなんかはここから直接影響を受けてる(『ターミネーター』シリーズ)のと違うか。
 訳文はやや難あり。それとは別に意外にもおそらく原文の状態で視点キャラクターが定まってない箇所がけっこうあって、そのあたりは現在の常識的な小説作法からすると荒削りと言えるんだけど、これが長編第2作でしかも30年前の作品だってことを考えるとじゅうぶん大目に見れる範囲だと思う。だって当時20代後半の新人作家だよ?
 今、最初の犠牲者(たぶん)が出たあたり。こっから先どんだけえらいことになるんだろ。

 何カ月かのあいだ飛ばし読み状態でこれもう完全にダメだろと判断してた週刊少年ジャンプのワンピースが今週号で突然昔の調子に戻って俺36歳不覚にもコンビニで落涙。デスノートもとっくに終わっちまったしハンター×ハンターも長いこと中断してるし、ジャンプをチェックすんのいいかげんやめようかなと思ってたまさにそのときだったもんでギリギリセーフだった。
 このひとはセンチメンタルのツボをよく解ってんな。ちなみにこの作品の単行本はチョッパー登場編だけ買って持ってる。

【amazon購入本(2007年6月2日)】
 菅原雅雪『暁星記』7巻(講談社)←これ俺が注文した時点で既に「1〜3週間以内に発送」みたいな状態で、しばらくしたら「在庫切れ」どころかマーケットプレイス価格(1200円!)しか無い状態だったんだけど、今(6月2日)の時点では「3点在庫あり。ご注文はお早めに」状態になってた。危ないとこだった。
 山下和美『天才 柳沢教授の生活』25巻(講談社)←素晴らしい。

【買った本(2007年6月4日)】
 みずしな孝之『いい電子』7巻(エンターブレイン)

【買った本(2007年6月8日)】
 ジョー・ホールドマン『終わりなき戦い』(ハヤカワ文庫SF)←ブクオフ105円。2007年7月19日訂正:誤「『終わりなき戦い』」→正「『終りなき戦い』」


2007年6月13日(水)
 こないだ買った自転車は先日記述したとおり送料等込みで1万500円だったんだけどしばらくしたらナンバーズ4で1万500円当たったよ。
(゚д゚)シンクロニシチー

 気がついたら電脳コイルが初回含めて5回ぶんも貯まってた。年寄りは時間経つのはやいな。これ観てダメだったら、現状の日本で俺が本気で観てもいいTVアニメはもはや存在し得ないということがはっきりしてしまうような気がして躊躇してる。先延ばし。

 →とかなんとか言いつつ今日はシゴト休みで第1話観たよ。
 とてもおカネと時間をかけてとてもよく考えられてる。つまり質が高い。一般的な評判通り。
 確かに面白いんだけどそれは物語としての面白さじゃなくて世界設定に対する興味によるものが大きいんだよね。これは、監督がやりかたを間違えたわけじゃなくて、面白さの中心を意図的にそこらへんに設定して作品をつくってるということなんだと思う。主人公の女のコはこの奇妙な世界の知識をほとんど持たずにそこに放り込まれる。我々も、そう。視点が同じになるようにしてある。そこにある面白さのキモは、いったいここはどんなルールに則った世界なんだ、っていう好奇心によるものだ。
 その面白さとは対照的に、TVの30分シリーズアニメで通常は物語性と並んで面白さの中心となるはずのキャラクターそのものの魅力はあっさり薄口になってしまっている。とにかく薄い。薄口になってしまっているのかそうしてあるのかは今のところわからん。もしかするとこれはやむを得ない措置で作品としての必然性があるのかもしれんので現時点では何とも判断しかねる。今んとこ、人間のキャラクターより「デンスケ」とか「オヤジ」とかの電脳ペットたちのほうがずっと魅力的でしょ? そのあたりどういう意図なのか、とか。

 →さらに残り4回ぜんぶ観た。
 キャラクターは、薄い、というところをうしろからナナメにまわってむしろ不自然に。
 そんでもここ数年TVアニメをほとんど観てなかった俺に早送りもさせずに連続視聴させたのだからなかなかのものではある。6月16日(土)の午後3:00〜5:00にNHK教育で1〜5話を一挙に再放送するそうなので見逃してるかたはどうぞ。

 岡田斗司夫がブログで岡田自身のダイエット記録を紹介してる。以前から気になってはいた。
 けど、これダメだろ。
 体重100キログラムを超えてるひとがあの方法とペースでダイエットするのはほとんど不可能だとしか思えない。
 じゃあなんで岡田にはそれが可能だったのか。
 それは、彼が今後ダイエットの本を出すから。このひとの性格上、とても強いと思われる動機がそこにある。ダイエットの本を出す。そのために痩せる。
 しかし岡田のダイエット本は発売後の短期的にはともかくロングセラーにはなり得ない。なぜなら、どこからどうみてもあきらかなように、彼のような特殊な強い動機でもないかぎりこのカロリー制限の方法は無茶だから。俺、じぶんが半年ぐらい前にダイエット始めたとき70キログラムちょいだったんだけど、その程度の体重でも1日あたり1500キロカロリー以内にきっちりおさめろなんてのはたぶんムリだったもの。ムリなら2日で3000キロカロリー、3日で4500キロカロリーとして考えろ、てゆわれても同じ。ムリ。ムリだってば。本にうたわれている(と思われる)効能があまりにも絶大すぎて、それを期待して実践をこころみた肥満のひとは看板に偽りありを感じると思う。
 よって発売後1年以内で本には増刷がかからなくなり、それによりダイエットの必要性、つまり目的がなくなった岡田はかなり大きくリバウンドする。生命の危険もあるとみていい。
 という未来予測

 岡田斗司夫とか村上隆とか唐沢俊一とか宮台真司とか、そのあたりの人間の言動は信用せんほうがいいと俺は判断してる。みんな同じ穴のムジナにしか見えない。

 とか書いてるうちにじぶんのことが気になって、今、体重量ったら59.4キログラムで体脂肪率16.1%でした。60キログラム切ってた。ゆっくり落とす。無理なく落とす。とにかく脳梗塞だけはゼッタイにイヤ、というのが動機。

 あとノーマディックの新製品の財布買った。ちなみにこれ。送料込みで2940円。お店だと2300円ぐらいで買えるけど出向くのがめんどくさくて送料をフンパツしてもうた。


2007年6月19日(火)
 今日から4連休だお。(*´Д`)

 5月から再開した喫煙がどうしてもやめられづ。2回ぐらい禁煙失敗した。まだ10数本は残ってるタバコをバラバラにしてごみ箱に捨て、灰皿もキレイに洗って片づけて、よしゃー、これでおーけー、てのを2回。まさかの敗北。
 んだもんでやむを得ずアレン・カー『読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピー』を購入した。こないだやめたときはこの本についてwebで調べただけでやめられた。だからそん時は買わなかった。まともに読むのは今回が初めて。
 いやー、ホントに読むだけでびっくりするぐらい簡単にやめられたわ。どおゆうこっちゃ。さすが禁煙最終兵器。俺もう一生タバコ吸わねえ。
 ニコチンの禁断症状てのは肉体的なものというよりは精神的なものである、とか書いてあって、肉体も精神も含めての禁断症状じゃねえの、と不信の念をいだいた。ところが、じっさいにこの本を読んで考え方をスイッチしてみると確かにただそれだけで離脱期の禁断症状がほとんど消えたもんで驚く。不思議だ。
 ただ、強いタバコ吸ってるひとはまず弱いのに変えてからしばらくして試したほうがいいかもわからんね。ちなみに俺はピースのいちばん強いのからとりあえずマイルドセブンライトに変えて10本ぐらい吸ったところでやめますた。
 禁断症状もほとんどないし、まったくタバコ吸う気しねえ。すごい本だ。

 なお、著者のアレン・カーは昨年11月に肺癌で亡くなってます。72歳。タバコやめた1983年までは1日100本吸ってたらしいから。

 ねえ。この日記読んでるひとのうち、喫煙者でなおかつ俺36歳ぐらい以下の年齢のひとが何人いるかはしらんけど。もしいたとしたら、やめるなら今だよ。今ならじゅうぶん間に合うよ。

 押入れの中片づける。こおゆう作業は連休中でないと体力がもたない。ハードの空箱とか古いソフトとか全部捨てたった。ちびのときに買ってもらた顕微鏡が出てきて懐かしかったけどポイ。








 ボールペンの芯交換。前々回は寿命3カ月。前回は寿命5カ月ぐらい。今回は寿命4カ月。メモ。

 呪われた町ゆっくり読み読み中。30年前ならこれ吸血鬼モノとしてもっすごい新奇でモダーンだったと思う。現在はこれを模倣したようなのが既にボコボコと出現済みなものだから、本書に対してものすごい衝撃を受けるようなことはない(ちょうど上巻読み終わった今のところは)。けど、うおー、オリジナルはここだったのかー、て感慨はあるね。

【買った本(2007年6月16日)】
 アレン・カー『読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピー』(KKロングセラーズ)


2007年6月24日(日)
 Wiiの「みんなで投票チャンネル」が今とてもお気に入り。
 さっきおもしろかったのが「じゃんけんをする相手が「グーを出す」と言ってきた。どうする?」て質問に対する投票結果。

パーを出す」42.3%
パー以外を出す」57.7%

 つまり、あいこ以上の結果で良いのなら、グーを出すよとゆっておいてほんとうにグーを出しておけば良いのではなかろうかとゆうこと。
 ヒトの反応(考え方)なんて皆たいして変わらんだろうから、じゃんけんの場合、データから勝率を上げることは可能だと思う。

 んで思い出した。

 ずいぶん前、深夜だかなんだかのとにかくTV番組で、じゃんけんに絶対負けないスナックのママさんの話をやってた。細かいルールは忘れたけど、3本先取だか5本先取だかで勝負するの。スタジオの中、確か50人だか100人だか全員に連勝してた。無敗。これすごい。
 そのとき観察しててわかったのは、どうも、考慮時間ほとんどゼロのじゃんけんを連続しておこなう場合、その状況に対する訓練を積んでない人間は出す手に循環性が出てきてしまうらしい、てことなのね。たぶん人間の脳は無作為性を出すのが苦手っぽいとゆうことなんだと思う。
 これは、ヒトの反応なんて皆たいして変わらんてことを利用した必勝法と言っていい。

 んで俺思った。株式投資なんかもうまいひとはそこらへんを利用してるんじゃなかろうか、と。短期とか超短期の取引の場合。まあここらへん周辺についてはもし今後詳細を把握できたとしても一切口外しないだろうけど。


2007年6月25日(月)
 間違えた。間違えた。昨日の日記の内容。しごと中、突如気がついた。
 あいこ以上の結果で良いのならそもそも何も小細工しないでも無作為に手を出せば約66.6%の確率で目的達成できるじゃん。
 そうじゃなくて、投票チャンネルのこのデータから分かるのは、絶対に一発で勝ちたいとき、グーを出すよと言っておいてチョキを出す、という戦略は有効だと思われるとゆうこと。無作為に手を出した場合の勝率33.3%が42.3%に上昇する。と思われる。

【amazon購入本】
 平山夢明『ミサイルマン 平山夢明短編集』(光文社)←関係ないけど、amazon、黒田硫黄の新刊確保失敗しやがった。ガッデム。
 2007年7月5日追記:黒田硫黄『あたらしい朝』1巻はamazonが確保失敗したわけじゃなくて発売中止になっていた模様。amazon濡れ衣ゴメン。


2007年6月30日(土)
 スティーヴン・キング『呪われた町』読んだよ。
 ある日、田舎町に吸血鬼がやってきてえらいことになる話。
 荒木飛呂彦の『ジョジョの奇妙な冒険』の中にそのものずばり「呪われた町の巻」て回があり、そこでは「ウインドナイツ・ロット」という町(キングの『呪われた町』の原題は『Salem's Lot』)がえらいことになる。荒木のキング好きは良く知られた話だ。けど『バオー来訪者』での魔人ウォーケンの強烈に印象に残るあの台詞までもがこの作品から引いたものだったとは今まで知らなんだ(本日の画像)。よっぽど好きなんだな。
 下巻に入ってから予想以上にヒートアップ。
 吸血鬼の親玉の強いこと強いこと。ものすごい膂力に加えて、その目を見るだけで意思を操られるという誘引力。そんなもんを持ってる奴を倒さないといかん。立ち向かうのはごく普通の人間数名ですよ。まったく勝てる気がしない。でもやるしかない。一応、伝承にある通りに日の出てるうちに心臓に杭を打ちこめば倒せるだろう、みたいな作戦になるわけだけど、正直それすら信用できない感じがする。まさに絶望的。
 この絶望感というのはホラーの重要な要素のうちのひとつだと思う。
 誰もが知ってる古典的ホラー存在であるところの吸血鬼というものを、この作品が執筆された1975年付近当時の現在に放り込んだらどうなるか。結果、そこで濃く抽出されたのは、エイリアンとかジョーズとかジェイソンとかフレディとか、最近だと貞子なんかもそうだけど、こいつと闘っても勝てる気がしないという絶望感だ。舞台がどこだろうが未来だろうが過去だろうが関係ない。人間がわの圧倒的無力による絶望。そこに俺はホラーというものの根源を見た。

 読後、ところでキャラハン神父てあのままほったらかしなのけ、とゆう点がどうしても引っ掛かってケンサクしてみた。なるほど。

 面白かった。ただ、俺は「霧」のほうが好きかな。

【買った本(2007年6月26日)】
 永福一成松本大洋『竹光侍』2巻(小学館)←買い忘れ。


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