2006年11月の毒まつたけ


11/03()【ひまわり】
11/05()【ポケモンエメラルド】
11/07(火)【自殺予告】
11/10(金)【グンペイりば〜す】
11/19()【アイヴォリー】
11/22(水)【FinePix V10買ったよ】
11/27(月)【クィネル】


2006年11月3日(金)
 んーと、リングワールド読み終わた。でけえ世界だな! むかーし、この世界設定を使ったTRPGがあって(日本では未訳)、俺、当時はリングワールドってのはせいぜいスペースコロニー程度の規模だと思ってたもんで、そんな狭い世界でTRPGなんて成立すんのかどうか疑問に感じてたんだけど、この大きさならどうにでもなるわ。でかいから変な生き物とかもわりとなんでもありなんだろな。サンフラワーテラコワス

 サンフラワー(ひまわり)で思い出したんだけど、こないだの朝、しごと中にNHK-FM聴いてたのね。私の名盤コレクションの再放送に水木一郎が出てて『ひまわり』て映画の曲を紹介してた。
 その晩、夜中にどこか忘れたけどAMの放送局で同じく『ひまわり』の曲を流してた。
 今まで35年間知らんかったし聴いたことも(たぶん)なかった曲をほぼ1日のうちに2回もラジオで耳にしたことになる。発端はリングワールド。
(゚д゚)シンクロニシチー

【amazon購入本(2006年10月30日)】
 kashmir『○本の住人』(芳文社)←kashmirさんは一枚絵は天才的にうまいけど、うーん、漫画はわりとフツー。
 新井英樹『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』5巻(エンターブレイン)
 西原理恵子『パーマネント野ばら』(新潮社)


2006年11月5日(日)
 カレーつくった。今回はかなりぜいたくして地鶏のもも肉使ってみた。激ウマ。ぜいたくっつっても500グラムせいぜい700円弱だ。その程度でこんなに旨くなるんなら断然こっちのほうがいい。
 それにしてもビタクラフト鍋って、フタしとくとトロトロの火でもグツグツになるからすごいね。

 初めて文庫OFFに本を注文してみますた。合計1000円以上になると送料無料。(*´Д`)
 以前ちょっと覗いてみたときよりも品揃えが良くなってるような気がする。けっこう便利かも。

 ポケモンエメラルド終わった。とゆうかいちおう殿堂入りはした。ジュカインがレベル65ぐらいで後のはレベル47とか48とか。最後の5連戦が異様にシビアで、それまで貯めといたごっつい回復系のクスリ(「ひんし」から回復するような貴重なやつ)を全部持ってってみごとに全部きっちり使い切った。手持ちポケモンが最後の1匹になって回復のクスリも切れてなおかつ体力半分切ったあたりのところでギリギリ勝てたよ。
 んで、殿堂入りした後はバトルフロンティアとゆう施設で修羅の道をゆくことになるんだけどどうも最後まではやりこめそうにないのでこのあたりでヤメ。ポケモンて、仕様上、戦闘があんましサクサク進まないからこのバトルフロンティアをまともに最後までやろうとするとたぶん年単位のえらい時間がかかると思う。そりはちょっとねー。
 おもしろいとゆうかよくできたゲームではあった。
 ただ、いつものポケモン同様、とりかえしのつかない2択か3択が何度か出てくるのには辟易した。つまり最初に選ぶモンスターからしていきなり3択で、そこで選ばれなかった2匹のモンスターはもう2度と手に入らないのね。よって「ずかん」をすべて埋めようとするとトモダチとかと通信交換するしかなくなるの。しかも最初の3匹は3匹とも3段階に進化するポケモンだから最低でもふたりのトモダチと相当な打ち合わせをしてからでないと(まず進化前に3者間で該当ポケモンをローテーションして、あとは2度の進化ごとにそれを繰り返す)「ずかん」は埋まらない。ゲームを嗜むトモダチのおらん俺みたいなおっさんには絶対無理。
 とりかえしのつかない2択とかうっかりスルーしちゃったら2度と手に入らないモンスターとかってのはゲームとしてどうよ? と思う。たとえば「わざマシン」なんか1回使っちゃったらもう2度と手に入らないやつが50種類ぐらい出てくる。そんなもんもったいなくて使えねえって。ダメな使い方してもういちど欲しくなったときには別カートリッジ買って最初からやり直すしかない。うへー。
 でもそれがポケットモンスターという作品のスタイルなんだよね。ポケモンたちはベルアップで新しい「わざ」を覚えたら今持ってる「わざ」をどんどん忘れてく。新しい「わざ」を追加で覚えて持ち技を増やしていったりはしない。「わざ」は4ツまでしか覚えておけない。古い「わざ」は忘れるしかない。そうしてこいつらは別のものに変化する。「しんか」にしたって、進化後は以前の姿には戻れない。ものごとは、うつろいゆき、とりかえしがつかない。このシリーズの根幹にはあきらかにそういう思想がある。俺はゲームとしてはこおゆうの嫌いだけどな。

 デイヴィッド・マレル『トーテム[完全版]』上巻・下巻(創元推理文庫)読んだよ。旧版とあまりにも違いすぎてびくーり。特にクライマックスがえらい違うとゆうか別物。全体的に俺は今回の完全版のほうが好き。さすがに前の版はキャラクターの掘り下げが浅すぎてほとんど印象に残っとらん。
 マレル師匠の作品の中ではそんなにおもろくもないほうだけどそれでもそこそこ楽しめた。
 下巻P107にたぶん誤記あり。「確立」→「確率」でねえの?

 ポケモンエメラルド終わって鞄からトーテム出して読み出したら「ポロック」て名のチョイ役が出てきてちょっとドキッってした。(「ポロック」はポケモンに与えるお菓子)
(゚д゚)プチシンクロニシチー


2006年11月7日(火)
 突如露わになった高校必修科目の履修漏れ問題といい今回の自殺予告といい、安部総理はえらい幸運に恵まれておるようで。それともこれふつうに仕込みなんすかね。ここらへん足掛かりにして教員免許更新制を実施してウツクシイクニをつくるための教育には必要ない先生たちはどんどん免許剥奪されることになるんだろね。
 つか、このひと、小泉みたいに目先しか見えてないのとは違ってこういう長期的な視野を持ってるってことは、世評よりずっと有能な政治家なんじゃなかろうかと思えてきた。目指せディストピア。

 いじめによる自殺予告文書が文部科学大臣宛てに届いた件について。
 こんなもん公表して何かいいことあんの? 一国の大臣がコドモに踊らされる国ってどうよ。
 それにしてもこの文書を発送した子、賢いかどうかは別として機をみるに敏ではある。情勢を睨んだ上での必殺の一手なんだろな。
 俺の経験上、大声で死ぬ死ぬ言ってる奴は、基本的に死なない。
 それより、これをきっかけに11日に学校で自殺する子がもしも複数出た場合どうすんの。マスコミのかたがたはどんな顔してそのニュースを報道するんだろね。

 さっき文庫OFFから届いた『ブルー・リング』の裏表紙をたまたまちょっと読んだんだけどこんなことが書いてあったよ。

だが、クィネルはクリーシィの口をかりてこういう。「最悪なのはサディズムだ。それを育む要因は権力であり、そこには人種、信条、文化、性別の壁はない」と。

 シンプル。

【文庫OFF購入本】
 A・J・クィネル『サン・カルロの対決』(新潮文庫)←400円。
 A・J・クィネル『ブルー・リング』(集英社文庫)←500円。これが今までどうしても見つからなくて手持ちのクリーシィシリーズ続巻が読めなんだ。
 スティーヴン・ハンター『真夜中のデッド・リミット』下巻←300円。


2006年11月9日(木)
 会社でやった健康診断の結果を昨日もらた。前回(半年前)とくらべて、γ-GTPが+13の125脂肪肝高脂血症て診断されたよ!
(≧∀≦)メタボリーク
 ところが、総コレステロール値は下がっていちおう基準値内に。高かった中性脂肪値も309→195(これは基準値外)に。
 コレステロール値や中性脂肪値が劇的に下がった理由は、コレステロール値を下げるとゆう触れ込みのいわゆる特保油を使ってるからだと思う。たぶん。半年前と比較して運動量が増えたりとかカロリー摂取量が減ったりとかはしてないはずだから他に理由が見当たらない。
 トクホ食品て意外に効くのね。(´ω`)

 耳鼻科行ったついでにヤマダ電機に寄った。DSで何か新しいゲームが欲しくて、そ言えば俺グンペイで遊んだことないな、とゆうことでグンペイりば〜すを買ってみた。ポイントカード500円ぐらい使って総計3000円弱。
 ダメじゃねえのこれ。
 一定時間タッチペンが使えなくなる技を相手が発動したとき、十字ボタン操作に切り換えるために慌ててDSを持ち直さないといけない。なんだかなあ。何かDS独特の新要素入れてやれみたいに思ったのかもしらんが、こんなもんストレスでしかない。タッチペン使えないペナルティ時間が終わったのか終わってないのかもわかりにくい。とゆうかわからん。
 ヒップホップ系テイストのキャラクターグラフィックスはまあいいとしてそいつらがどんな奴らなのかゲーム中にまったく説明がされとらんもんだからみんな同じキャラクターにしか感じない。ゲームの中から敢えてテキストを排した結果こんなんなっちゃったわけだ。
 おかしな要素は、あかんと思ったらざっくり取り除いとかんと。音楽っつーものをクローズアップしてチューンアップしてるからテキストは無いほうがかっこよくね? これ名案じゃね? イエーイ。みたいなアホな考え方(をしたんだろうたぶん)も、途中でどうもうまくゆかないと感じたらいさぎよく軌道修正しとくべきだ。
 人生初めてのグンペイなのに残念。ほんとはもっとおもろいゲームなのかな?


2006年11月19日(日)
 しごとがいそがしすぎて更新できねす。休みくれ、休み。(´・ω・`)

 PS2の『ゴッド・オブ・ウォー』を御近所のゲーム屋さんで買った。2680円。いや、たとえ260円でも値引きしてあるのわりと珍しかったもんで衝動的に。
 確かにおもろいけど期待してたほどでもないよ。細い足場をそろーりそろーり渡る場面とかわりとストレスあり。落ちたら即死。また、敵がすべて(だよね?)固定してあることによる閉塞感がある。つまりリソースが有限ぽく見えるということ。ポケモンなんかもそうだけど。ここらへんは好き嫌いあるね。俺はゼルダぐらいゆるいかんじなのがスキ。ステージの中で何カ所か後戻りできなくなるポイントを設定してあるのもなんか好かん。とりかえしのつかなくなるのはあんまし好みじゃあない。
 ま、たぶん2680円ぶんの価値はあると思うけど。

 マイク・レズニック『アイヴォリー』(ハヤカワ文庫SF)が思ってたよりおもろかった。いっけん長編に見えながらもじつは連作短編集。三千年(!)のあいだ行方不明になってる一対の伝説の象牙をめぐる12の短編。その合間に、銀河歴6303年現在の象牙の在り処をコンピュータデータベースを駆使して探るミステリ仕立ての物語が分割して挿入されてる。依頼主のマサイ族のおっちゃんは何故法外な資金をつぎ込んでそのキリマンジャロ・エレファントの牙を探しているのか? 犯罪も厭わずあらゆる手段を使ってその象牙を手に入れようとする動機とは? そおゆうミステリ。
 まあ最終的にあきらかになる真相はわりと微妙なんすけど。それでもトータルでみるとえらいおもろかった。お薦め。
 マイク・レズニック、おもろいね。『第二の接触』と『キリンヤガ』しか読んでないけど、どちらも一流のエンタテインメント(キリンヤガのほうはちょっと違うかな?)だった。さっそく文庫OFFをケンサクして『一角獣をさがせ!』を注文したよ。
(´ω`)

 井上雄彦『リアル』6巻読んだ。単行本発売のインターバルが長すぎるもんで前の巻までの内容はほとんど忘れてる。それでもこの作家は超一流だ、と強く思う。野宮の引っ越し屋のパートなんかもう最高すよ。絵からコマ割りからすべてすばらしい。ドラマというものの本質はすなわち変化の瞬間を描くというところにあるのだ。

 あとクィネルの『サン・カルロの対決』を読んだ。で今はブルーリング読み読み中。おもちろーい。
(*´Д`)

【買った本(2006年11月16日)】
 井上雄彦『リアル』6巻(集英社)


2006年11月22日(水)
 ヤマダ電機でデジカメ買うたよ。FUJIFILMのFinePix V10。本体1万9900円+256MBのXDカード2980円で合計2万2880円。それに2080円ぶんのポイントがつくから実質2万800円。価格.comでの現在の最安値は2万1280円(たぶん本体のみ。この機種は本体にメモリーカードが同梱されてないもんで、使うには別売のXDカードを買わないかんのです)。ふつうの店舗にしては意外にお買い得な価格だったよ。

 今まで使ってたFinePix50iを買ったのはだいたい5年前この日付。ちなみにTV画面に映ってるのは俺が生まれて初めて買ったDVDソフト(ディレクターズカット版))。デジカメはこの5年で性能的にも価格的にもえらい進歩してるみたいだ。液晶画面上の反応速度も速くなってるし、何よりメモリーカードが安っすくなってるのがいいね。今まで使ってたのなんてわずか16MBだもの。
 ちょっと使ってみたところ、このサイト上で使うちっこい画像をつくる程度なら、画素数に関しては512万画素も要らん感じはした。200万画素も512万画素も、ちっちゃくリサイズすればたいした違いはない。とゆうかFinePix50iのほうが何故か味がある画像になるような気もする。
 いろいろいじくってる最中、付属ソフトに画像サイズ変更機能があるのに気づいて試してみた。案の定あんまし良くない。画像縮小ならフリーウェアのResizeが今のところ最強だーね。プロのひとが使うようなソフトは別かもしらんけど。

【文庫OFF購入本(2006年11月21日)】
 フィリップ・K・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』(ハヤカワ文庫SF)←450円。
 フィリップ・K・ディック『ユービック』(ハヤカワ文庫SF)←450円。
 マイク・レズニック『一角獣をさがせ!』(ハヤカワ文庫FT)←400円。

【今日買った本】
 夢枕獏板垣恵介『餓狼伝』19巻(講談社)
 熊倉隆敏『もっけ』6巻(講談社)
 柳沼行『ふたつのスピカ』11巻(メディアファクトリー)


2006年11月27日(月)
 クィネルのクリーシィシリーズを最後の3冊読み終わた。ほんっとにこのシリーズはスタイルが一貫してる。とゆうかクィネルの作品はだいたいそう。最終目的に至るまでの過程はすごくていねいに描かれるんだけど、クライマックスはもっすごいあっさりしてるの。分量的にも。なんだろう、孫子の兵法で言うところの、勝敗は戦う前からすでに決まっている、的な感じ。ハリウッド映画みたいなひとひねりふたひねりとかはほとんどない。でもトータルでみるとおもろいんだよなあ。たぶん物語てのはクライマックスそのものよりもそこに至るまでの過程が重要なんだと思う。人間の一生だとか一晩のセックスだとか、始まりがあって終わりがあるもの全般にじつはそういうもんなんじゃなかろうかと俺は思ってる。
 これでまだ読んでないクィネルは『トレイル・オブ・ティアズ』だけになっちった。

 あとハンターの『真夜中のデッド・リミット』読んだよ。おもろいわー。アメリカの核サイロが乗っ取られて、まもなく全面核戦争になると思われる状況の中、それを阻止しようとみんなが頑張る話。たとえばアール・スワガーみたいな超人が頑張るんじゃなくて、フツーのどこか欠点のあるおっさんたちがすごい頑張るの。そしてたいがいは死んでゆく。『クルドの暗殺者』に出てきたヒヨっ子工作員は頑張って頑張って死んじゃったけどそんな感じ。特にロシアのアル中工作員よく頑張った。

 市販のミートソースて、じぶんでつくるよりあきらかに安くつくもんで、どこのがいちばんええんやろとふと思ってしばらく食べ比べてみますた。結果報告。

 マ・マー(日進)>オーマイ>カゴメ>ハゴロモ

 ハゴロモ激ヒドス。ゲロ甘。オーマイとカゴメはおなじぐらい。オーマイのほうがちょっと酸っぱい感じでスキ。マ・マーのんはあんまし悩むこともなく一馬身ぐらい差をつけておいしかったす。
 どれも身体には悪そうだけどな。

【amazon購入本】
 ドン・ウインズロウ『ウォータースライドをのぼれ』(創元推理文庫)
 ドン・ウインズロウ『砂漠で溺れるわけにはいかない』(創元推理文庫)
 カネコアツシ『SOIL』5巻(エンターブレイン)
 富沢ひとし『特務咆哮艦ユミハリ』3巻(幻冬舎)


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