2006年1月の毒まつたけ


01/02()【『ブロウ』】
01/05(木)【歯医者行ってきた】
01/08()【ゴジラファイナルウォーズ】
01/11(水)【アウトプット】
01/16(月)【いそがしいはなし】
01/18(水)【鍋】
01/23(月)【ノロウイルス】
01/29()【ストレイト・ストーリー】


2006年1月2日(月)
 正月だけど淡々としごとなので淡々と更新するよ。

 録っといた『ブロウ』観たよ。
 実話に基づくアメリカ人麻薬卸売業バカ一代の話。ジョニー・デップ主演。
 1980年台初頭のアメリカのコカインは85%(だったかな?)このひとが卸してたんだって。大量に安く買って大量に高く売る。これで商売うまくゆかんわけがない。基本中の基本だからな。
 1970年頃、300ドル持ってトモダチひとりとカリフォルニアに乗り込んでってた彼はキラッキラ輝いてた。ビーチでの大麻の小売から初めてったあたり。ものすごく楽しそうだった。
 だけどねー、コカインを扱い始めたあたりからどうも不穏な気配がしはじめるんだよね。
 んで最後はとても寂しいことになる。パクられて、出所は2015年の予定。

 世の中いろいろな小遣い稼ぎがあるけれど、ガチのビジネスとして利益ばっか追求するのはあんましよくないな、とおもた。作中、主人公の父親の言葉で、カネなんてのは幻だ、ってのが出てきた。ほんとにその通り。最後のほうで主人公が復唱してたからたぶんここんとここの映画のテーマのひとつでもあるんだろうな。(評価:75点


2006年1月5日(木)
 昨日しごと中にラジオでハイロウズの「日曜よりの使者」フルコーラス聴いた。普通にドラッグソングだった。へー、とおもた。
2007年11月18日追記:誤「日曜よりの使者」→正「日曜日よりの使者」

 歯医者行って詰め物はめてもらた。1070円。つくりなおしてもらおうと思ってたんだけどそうするともいっかい行かないといかんもんでやめといた。

 あとはしごとづかれでいちにちじゅうねてた。録画しといた番組が全然消化できねー。

 先月ぶんの給料いくらぐらいになるのんか少し計算してみた。俺的にはけっこうなギャラになってたよ。っつっても20数万程度だけど。俺ひょっとして月にこれだけの金額もらったこと今までなかったんじゃないかな? まー、先月は忙しかったからなー。
 300万ぐらいたまったらデイトレでもやってみっかな。

【amazon購入本】
 ウィスット・ポンニミット『everybodyeverything』(マガジン・ファイブ)←保留してたのにうっかりメモるの忘れてたのを思い出した。
 富沢ひとし『特務咆哮艦ユミハリ』1巻(幻冬舎)←これも保留しといたやつ。


2006年1月8日(日)
 録っといたゴジラファイナルウォーズ観たよ。殺陣が下手な監督が何故か殺陣をウリにして撮ってる不思議。あまりにもひどかったもんで他には特に言うことも無いよ。

【amazon購入本(2006年1月7日)】
 デイヴィッド・マレル『廃墟ホテル』(ランダムハウス講談社)←まだ読んでない。バックパッカー的にはパラゴン・ホテルってゆったらあの迷宮しかないけどな。
 原一雄『原一雄よみきり短編集 麦わらドリル』(小学館)←のらみみの原一雄による短編集。パラッとめくってみただけで小田扉並みに素晴らしい香りがした。保留しててごめん。もったいないから調子のいいときにゆっくり読む。


2006年1月11日(水)
 麦わらドリル読んだよ。予想通りおもろい。「タンドリー」「奇遇」「サンシャイン」あたり。そして最後の「青空フック」の見開きはアートだとおもた。
 ただ、本人による各作品の覚え書きが最後に置いてあるのはちょっと萎える感じする。俺、どんなメディアの作品でもそうだけどそれが造られた経緯とかにはあんまし興味ないもんで。

 ずいぶん前、TVで陶芸家だか人間国宝だかのおじいちゃんが皿に絵付してる場面を目にした。筆先にたっぷりつけた絵の具をたらすようにして素早く模様を描いてた。とても美しい動作だった。一皿数秒ぐらい。曰く〈わたしは今ほんの何秒かでこの皿の絵付をしたように見えますがそれは違います。この一皿の画を描くのについやされた時間は数秒ではなく60数年と数秒なのです〉と。細かいところは違うかもしらんけどだいたいそんな感じのことを言ってた。
 うまいこと言うね、とは思う。
 けど俺は基本的に皿そのもの以外には興味ない。

【買った本(2006年1月10日)】
 豊田徹也『アンダーカレント』(講談社)


2006年1月16日(月)
 しごといそがしいいそがしいっつってだいたいどんな程度なのんかはっきり書いてなかったもんで書いとく。
 うんとね、さいきんは、朝4時ぐらいに起きて、帰ってくるのが夜8時ぐらい。帰ってきたら風呂入ってごはん食べて夜10時には寝る。
 たまに朝4時ぐらいに起きて翌朝8時ぐらいに帰ってくることもある。
 サイトの更新なんてとてもできねーよ。
 休みは今だと月に5日ぐらいかな? ほとんどTV番組録画の消化に費やしてる。それとは別に夜勤明けの日はたいがい翌朝まで休みにはなるわけだけど、ずっとふとんの中でうとうとしてたりたまに銀行行ったりするぐらいでとても自由時間にはならんね。
 まあ文化的営みをする時間はほとんど無いと言っていい。

 んでもそんな生活がたいして苦にもならんくなってきたもんで人間ってすげーなーとおもた。

 録っといたアメリこないだ観たよ。
 4年ぐらい前に劇場で観た映画。正月の深夜にやっとったから録っといてもいちど観た。
 俺、当時より涙もろくなってて、えらい泣いてもうた。スーパーハイテンション状態のアメリが盲人の手を引っ張ってゆくシーンとか。素晴らしい。美しい。あー、ここ4年前にもけっこう胸がキューってきたな、っての思い出した。
 4年前は90点つけたけど今なら100点つける。

【今日買った本】
 須藤真澄『長い長いさんぽ』(エンターブレイン)←感想書きたいけど時間がない。


2006年1月18日(水)
 そろそろふところにゆとりが出てきたと判断して山田工業所の中華鍋をついに注文したった。楽天のどっかしらの店で送料込み5千円弱。木製の柄がついてる30センチのやつね。家庭用だと火力の都合上大きさ27〜28センチぐらいのんのほうがいいという説があってどうしようかかなり迷ったんだけどけっきょく大は小を兼ねるの言葉に従っとくことにした。今使ってるのも30センチで慣れてるしな。
 あといつか買っておかないといかんキッチンギアは、ビタクラフト鍋(片手鍋3.0リットルぐらいの)とダマスカス鋼系の包丁だーね。両方ともけっこうなおねだんなのでここはひとつ慎重に。

 ビタクラフトの多層構造鍋でお米炊くと洒落にならんぐらいおいしいらしいよ。これでカレーつくってみたい。でも2万5千円ぐらいするからなー。


2006年1月23日(月)
 20日の夜勤前に起床したところものすごい身体がだるくてまともに動けづ。とりあえずコンビニで500円ぐらいのゼナ買って飲んでしごとした。朝方になるともうダメで3回ぐらいゲー吐いた。しごとがあと30分長かったらたぶん倒れとった。
 明けにすぐ病院に行った。インフルエンザは陰性で、んじゃノロウイルスじゃねーの、ってことになった。
 んでしごと休み中。

 ちょっと具合よくなったもんで録画しといた映画を少し消化する。ファム・ファタール早送り。サイバーネット早送り。おもんなし。ただ、両方とも作中に「それから7年後」ってのが出てきたのは俺的におもろかった。年数まで同じだよ。
(゚д゚)シンクロニシチー

 古畑ファイナルの最初のやつ観た。たいしたことなかったんだけど最後ちょっと良かったね。犯人が古畑に例のことがらをもういちど口にしてゆってくれ、っていうところ。
 このシリーズ、今泉等の表層的なところだけじゃなくて芯のところにじつは喜劇的なものがあると思う。論破されたときの犯人の潔さなんかもあれちょっと可笑しいよね。そこがいいんだけど。
 考えてみれば人生上の重要なポイントなんてのは喜劇っぽくなるものなのかもしらん。

 堀江逮捕。ライブドア終了っぽい。一昨年の俺予想では終了は昨年中だった。そこをなんとかクリアしたもんで峠は越えたと思ってただけにびっくりだ。

ついでに言うと、こないだライブドアの株価5年チャートを見てみたんだけど、何かのトリックによる現象にしか見えなくて、うひゃー、と思った。だってここってメガヒット製品を生産したり何か画期的なサービスを独占提供したりしてるわけじゃないっしょ。どうやってお金集めて会社回してるんだかさっぱりわからん。数字上のイリュージョンとちがうのこれ? 株式分割で株数を増やし、その株使って標的の会社と株式交換してるところが非常にクサイと思うんだが。これ、幻影を使って実体のあるものを買ってる、ってことと違うのかなあ。俺、素人だからそう見えるだけなのかもしれんけど。

ライブドアって今年一杯ぐらいで終了だと思うけどなあ。だってさあ、いろんなトリッキーなやりかたで軍資金調達するのはいいけど、それって単純に考えていつかオトシマエつけないといかんカネと違うの? いくら金融工学を駆使したところで空中から資金を捻出する方法なんてあるわけねえもん。そんなもんあったとしたら際限なくインフレ起こして経済成り立たんだろ。

オラ、80年代を体験してるから今のライブドアの状態のことあらわす言葉知ってるだよ。カタカナ3文字で表現できるだよ。違うだかね?

けっきょく、ライブドアが無くなる前にリーマンが手持ちのライブドア株をうまいこと売っぱらって、よくわからんままライブドアに投資してた(してる)一般投資家のお金を外資がごっそりもってゆきました、ってことで終わるんじゃねえの。

 当日記での初出順。
 それでも未来予測というものは微妙に難しい。どうしても必要な大バクチ打つときにはドーピングもするべきだろう。

 あとついにビタクラフト鍋注文したった。

【今日買った本】
 東和広『ユキポンのお仕事』10巻(講談社)←買い忘れ。昨年11月の。
 熊倉隆敏『もっけ』5巻(講談社)


2006年1月29日(日)
 録っといた『ストレイト・ストーリー』観たよ。
 73歳のおじいちゃんがおんぼろトラクターに乗って500キロ離れた町に住んでる兄に会いにゆく話。ほんとそれだけの話。
 リンチがフツーの映画撮ったってゆうんで当時話題になってた。それでもところどころリンチ汁出てたけどな。
 冷静に考えてみれば「73歳のおじいちゃんがおんぼろトラクターに乗って500キロ離れた町に住んでる兄に会いにゆく話」だけで約2時間まったく飽きさせないのがちょうすごい。こんなベテラン監督なのに全シーン常に手抜き無しの本気汁。映画でも漫画でも小説でも、手クセで造るようになったらもうそのひとおしまいだよね。
 それにしてもこのおじいちゃんの演技すごかった。これアカデミー賞とったっけ、と思って調べてみた。主演男優賞にノミネートされながら惜しくも逃してた(このときとったのはアメリカンビューティでのケビン・スペイシー)。
 なお主役のリチャード・ファーンズワースは2000年に末期癌を苦に短銃自殺したそうです。知らなかった。

 終わりかたはパーフェクト。これ以外考えられない。素晴らしい映画だった。(評価:85点

 ねんがんのビタクラフト鍋をてにいれてこないだカレーつくった。タマネギ炒めるときにつきっきりでかきまぜてなくていいのがちょうべんり。少し炒めて温まったらフタ閉めてとろ火でほったらかし。もっすごい焦げつきにくいので煮込んでるときもほったらかし。こら楽だわ。もっと早く買っとけばよかった。
 心理的に圧力鍋が苦手なひとにもお薦め。一生使えるから標準グレードの片手鍋2.8〜3.0リットルぐらいのやついっこ買っておいても損はないよ。2万4千円ぐらいかな?

 そういえばこないだ買った山田工業所の中華鍋も火のまわりとか扱いやすさとか普通のとゼンゼン違うもんでびっくらこいた。

 超一流のシナモノって、値段高いけどよく選べばお買い得なものけっこうあるよね。少なくとも俺はビタクラフト鍋と山田工業所の中華鍋はお薦め。確かにお値段なりの価値はあるよ。

【amazon購入本】
 漆原友紀『蟲師』6巻(講談社)←保留しといたやつ。
 奥瀬サキ目黒三吉『低俗霊DAYDREAM』8巻(角川書店)
 田中圭一『ヤング田中K一』(日本文芸社)←保留しといたやつ。ちょっとめくってみたらめちゃめちゃおもろそうだったよ。


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