2006年9月の毒まつたけ
09/03(日)【ストリート・キッズ】
09/05(火)【約束 ラ・プロミッセ】
09/09(土)【生放送】
09/13(水)【仏陀の鏡への道】
09/14(木)【ウォルター少年と、夏の休日】
09/19(火)【小咄】
09/21(木)【策謀のイェンディ(2006年9月22日追記:訂正:×「策謀のイェンディ」→○「勇猛なるジャレグ」)】
09/27(水)【上々颱風】
09/29(金)【独白するユニバーサル横メルカトル/大西洋漂流76日間/火星縦断】
2006年9月3日(日)
楽天はなんだかんだでだいじょうぶだと思うんだけど、ソフトバンクってかなりやばくね? 俺の想像力の範囲に無い秘策とか用意してあんのかな。ここがコケたらライブドアどころの騒ぎじゃないよね。
ドン・ウィンズロウ『ストリート・キッズ』読んだよ。さいきん知ったんだけどこのシリーズyama-gatさんも読んでるんすね。
(*´Д`)
こらおもろかった。
読む前は、ユーモアミステリかな、みたいになんとなく思ってた。ところが予想に反してガチのハードボイルド。いや、確かにタッチは軽妙だけど。
主人公は23歳にして探偵のプロ中のプロ。最後のほうでニールがアリーと距離を置いてるとことかすごいよ。ここで手を出してしまうのが二流。潜入捜査って、潜入先でトモダチとかできてもそれ絶対に裏切ることになるんだよね。そゆひどいことを必要悪として我慢できるところがプロ。俺あムリだ。
んで、そんなプロとしてふるまうじぶんと葛藤する描写があるのね。ここらへんが新しいと思った。
ときおり示唆に富む言葉が入ってるのも良いね。「何もかも忘れて、今だけを生きるってのが、パンクの精神だ。どうせ未来なんかありゃしねえんだから、先のことを考えたってしょうがねえだろ」とか。
あと、ヘロインはやっちゃダメ。ゼッタイ。俺わりとドラッグ肯定派なんだけどヘロインと覚醒剤だけはゼッタイやっちゃだめだよ。
次作の『仏陀の鏡への道』読もうと思ってちょっと開いてみたら、最初のページに
「'97 このミス No.11
ガッカリ」
て鉛筆書きが。
本に書き込みするよなお前にガッカリじゃい! ヽ(`Д´)ノ
まあ、ペンじゃなかったから勘弁してやる。
自動ニュース作成Fの2006年9月02日付の記事より「時空を超える加治佐功の発明」。「5.ユング式統合失調症治療装置」「10.多世界未来情報過去送受信やり取り装置」。ユングとか分裂病とか多世界解釈とかタイムトラベルとか、このひとがジャックインした世界がじぶんのと似てたのでメモしてみた。科学とかSFとかが好きなひとなのかな。おだいじに。
まあ、きちがいと言われようがなんだろうが、世界の秘密がそのあたりにあるのは間違いないんだけどな。
2006年9月5日(火)
録っといた『約束 ラ・プロミッセ』て映画観たよ。小児ガンに罹ってるクソガキと寝たきりで身体も動かせないアルツハイマーの頑固じいさんが仲良しになる話。ほとんどおもしろくもない作品ばっかの深夜映画を俺が黙々と録りだめてチェックしてるのは、たまーにこういう作品に会えるから。こんなん、そういう作業してなけりゃたぶん一生観ることもない映画だよ。とりあえずCinemaScapeの該当ページにリンク張っとくす。点数つけるなら85〜90点ぐらい。なお冒頭付近に叙述トリック風のちょっとした仕掛けがあるもんで未見のかたはあんまし他のひとの感想は読まないほうがいいす。そんなに重要なことでもないけど。
【amazon購入本(2006年9月4日)】
新井英樹『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』1巻(エンターブレイン)←無論、小学館のやつは初版で全部買ってるーよ。
奥瀬サキ+志水アキ『夜刀の神つかい』9巻(幻冬舎)←買いのがしてたやつ。昨年12月発売。
【買った本(2006年9月4日)】
新井英樹『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』2巻(エンターブレイン)←amazonが2巻の在庫切らしよったもんで近所で買って注文キャンセルしたった。団地ともおの8巻も切れてるみたいだけど御近所では見つからなかったからそれはそのまんま。
2006年9月9日(土)
昨日のお昼ごろ、しごと中になんとなくFM愛知聴いてた。番組のゲストにaikoが出てて番組DJのおねえやんと一緒に他愛もない雑談してた。
そしたらなんかよくわからんが突然aikoに電話がかかってきた。生放送中に何かのドッキリ企画かね。ところが、ラジオから聴こえるのは「ええ、……はい。……はい……わかりました」みたいなaikoの声だけで、相手の声は電波にのらない。うへー、これディレクターが機器のセッティングしくじったな、と思ってドキドキした。始末書ぐらい書かされるだろこれは。
しばらくそんな感じで放送続けてたんだけど、最後ちょっと吹いたよ。
「……ええ……はい。あっ、どうもー。……お世話になりました……はい。はい。……いいとも!」
アンガールズから回ってきたんだって。無論FM愛知がわのディレクターは最初から納得ずみなんだろうけど、わりと珍しい放送だとおもた。TVでもラジオでも、生放送はこおゆうでたらめな感じがおもちろいよね。
そ言えば、むかーし、生放送のTV番組に出てる最中の上岡龍太郎を生放送のラジオ番組から板東英二がいじってたことあったの思い出した(逆だったかも)。TV番組を指定して(映画とか)リアルタイムでインターネットラジオなんぞやるとけっこうおもろいかもね。
(なお、カギ括弧の中は正確な引用ではないので念のため)
ボールペンのインク切れそう。あと5ミリぐらい。つまり寿命わずか3カ月だった。太字で書くのが好きなんで太さ1.0ミリのにしてるからかな。メモメモ。
団地ともお8巻は今月29日に延期らしい。
【amazon購入本(2006年9月8日)】
ケン・マクラウド『ニュートンズ・ウェイク』(ハヤカワ文庫SF)
大石まさる『水惑星年代記』(少年画報社)←んー、話題の本だけどあんまし琴線に触れなかった。アルファケンタウリ行きの宇宙船にねこがいっぱい乗ってる話は良かった。
2006年9月13日(水)
ドン・ウィンズロウ『仏陀の鏡への道』読んだよ。
これ、ええわー。
ニールくん、中国四千年の権謀術数に一方的にヤラレまくり。死なないようにするだけで精一杯。
そんでね、クライマックスで延々と続く登攀場面がけっこうすごいんよね。そしてそこのあたりがタイトルにもなってる。
でもこの話、ニールが余計なことせんかったらふつうにうまくまとまってたよね。やっぱあれだ、いつものことだけど「ドアをあけるべきではなかった」んだよな。でもあけちゃう。それが人間。それが冒険。そういうことだよね?
「おはよう、いかれぽこちん」伍が言った。
「おはよう、くされちんこ」
ここらへんではゲラゲラ笑えるのに、
「さよなら、ニール・ケアリー」
「どこかでまた会おう」
「決まり金玉」
「決まり金玉」
ではほろっとくるんよ。これすごい。決まり金玉なんて文字列で涙腺ゆるむかふつう? これぞマジック。シーユーレイター・アリゲーター。
Ak(2006年09月13日付)より。ウィキペディアのシモ・ヘイヘの項目。ガチなのこれ? じつは軍事関係それほど詳しくないんでこのひとのことは知らんかった。怪物。近代戦でも怪物がひとりいれば100倍程度の人数の相手なら対等に闘えるてことなのかな。第二次大戦でのことなのにまるで三国志の世界みたいだ。
2006年9月14日(木)
録っといた『ウォルター少年と、夏の休日』観たよ。奇妙なじいさんふたりのところに甥っ子があずけられて仲良しになる話。木曜洋画劇場でやってたやつ。アイアンジャイアントの脚本家の劇場初監督作品になるのかな?
じいさんたちはどうも莫大な資産を隠し持ってるらしい。みんなそれを狙ってる。主人公の母親もそれ狙ってる。親類もセールスマンたちもそれ狙ってる。まー、ほんとどうしようもないヤツばっかし。
じいさんたちが男のコに聞かすエキゾチックな武勇伝がムチャクチャでこれホントなのかホラなのかわからんのね。マフィアの殺し屋だったって噂とか、銀行強盗で何人も人を殺したって噂とかもある。で最後そこらへんはっきりして、ああこれは歳をとったライオンについての話(原題は『Secondhand
Lions』)なんだ、てわかるの。もう号泣すよ。
最初のうちは、オスメントて歳とったらえらい顔長くなったなぐらいしか思ってなかったんだけど、途中で目が離せなくなった。いい映画だった。評価つけるなら85〜90点ぐらい。
2006年9月19日(火)
どうもこの冬にT&T第7版の日本語版が出るらしい。買う気ないけど。
『高く孤独な道を行け』読んだよ。ネバダ州の田舎に要塞を築いているカルト教団vs.ニール。中国の秘境で伏虎拳を3年も修行してたわりにはニール激ヨワス。そしてレヴァイン激強。相変わらずの潜入捜査特有の過酷さを目にして胸が痛みつつも今回は最後わりとすっきりしたのが良かった。
ひろゆきのブログに紹介されてたコピペが琴線に触れたのでメモ。小咄。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、
漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
2006年9月21日(木)
スティーヴン・ブルースト『策謀のイェンディ』(2006年9月22日追記:訂正:×「策謀のイェンディ」→○「勇猛なるジャレグ」)を読もうとしたんだけどあまりにもおもんなくて半分ぐらいでやめた。俺、こんなもんに消費する時間は持ち合わせてねえよ。うへー、続編2冊もうっかり買っちゃってる。
そゆわけでじぶんのうかつさに腹が立ってブクオフで3冊とも売ってきた。130円。ブクオフの買取価格、文庫新刊は50円でまあまあ新しい文庫が30円みたいだね。
シリーズ物は次の買う前にとりあえず最初の1冊だけは読んどかんといかんということを学習。
これ、剣と魔法の世界でハードボイルド、っていう発想が面白そうで買ったんだよね。
そしたらまあ発想はともかくその他の部分がどうもお口に合わなさすぎて大ガッカリ。
何がいかんかって、暗殺者の話なのに蘇生魔法がフツーに一般化しとるもんで暗殺という行為に重みが全然無いんよ。なんじゃそりゃ。
んで出てくる魔法なんかも取ってつけた感があってげんなり。どういうことかと言うと、たとえば行方をくらませてる暗殺対象の居所をつかむ必要がでてきたときに、じゃあ魔法を使いましょうみたいになるのね。ストーリー上の必要から魔法をでっちあげるわけ。そんなもんありならなんでもありじゃん。
まー、ひどいもんを読んだ。けどブクオフで収穫があったもんでまあよい。呪われた町は相変わらず無かったけど。
【今日買った本】
コードウェイナー・スミス『シェイヨルという名の星』(ハヤカワ文庫SF)←ブクオフ105円。
スティーヴン・キャラハン『大西洋漂流76日間』(ハヤカワ文庫NF)←ブクオフ105円。
スティーヴン・ハンター『真夜中のデッド・リミット』上巻(新潮文庫)←ブクオフ105円。下巻は置いてなかった。
フィリップ・K・ディック『虚空の眼』(創元SF文庫)←ブクオフ450円。
マイク・レズニック『アイヴォリー』(ハヤカワ文庫SF)←ブクオフ400円。
【amazon購入本】
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)
2006年9月27日(水)
ブクオフで上々颱風のアルバム2枚買った。『上々颱風』(1枚目のやつ)と『八十日間亜州一周』。両方とも1350円。CD買うのえらいひさしぶり。このバンドは学生の頃よく聴いてた。当時は安っすいCDラジカセしか持ってなくてしかもテープに落としたやつを聴いてたもんでもっかい買いなおしてみたよ。アルバムいっぱい出てるからゆっくり揃えてこうと思う。
んで今聴いてみた。まー、なんと美しい歌声。あらためてこのボーカルすげえなとおもた。2枚目に出したアルバムがいいんだよなー。どっか中古で安く売ってないかな。
『独白するユニバーサル横メルカトル』と『大西洋漂流76日間』と『火星縦断』がたいへんおもしろかった。感想はたぶん明後日書くよ。
【買った本(2006年9月23日)】
奥瀬サキ+目黒三吉『低俗霊DAYDREAM』9巻(角川書店)
【amazon購入本(2006年9月25日)】
小田空『中国の骨は1本すくない』(集英社)←これキッカケに調べてみたら小田空のこゆ感じの本は知らんまにたくさん出てるとわかって大ショック。
園田健一『GUNSMITH CATS BURST』3巻(講談社)
【amazon購入本(2006年9月27日)】
新井英樹『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』3巻・4巻(エンターブレイン)
【買った本(2006年9月27日)】
東山彰良『逃亡作法』(宝島社)←ブクオフ105円。なんとなく目についたもんでとりあえず買ってみた。105円だとこおゆう気楽な買いかたできるからええね。
2006年9月29日(金)
こないだのとは別のブクオフで『上々颱風2』ゲッツ。1000円。(*´Д`)
以下さいきん読んでおもろかった本3冊。
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)。短編集。3年ぐらい前に本人のweb日記を目にしておもしろそうなひとだとは思いつつも、どうも実話系怪談を殴り書きしてるような印象があって敬遠してた。いや、読んだことないのにですよ。いかんですね。
じっさい読んでみるとどの話もとてもきっちりしてて、ていねい。うはー。
一見、どれもこれもげろんげろんな話に見えるけど、どこか美しいのね。「無垢の祈り」なんか最後えらい感動して、うえーん、てなっちった。この世界がろくでもないものならばそれを破壊する者は善である、という仕掛け。「ひどいいじめを受けてる女の子が連続殺人鬼に惹かれる話」でほろっとさせるのがすごい。
なお「オペラントの肖像」という作品に「スキナー省」とゆうのが出てくるんだけど、スキナーとゆうのは実在する(した)心理学者で、「スキナー箱」とゆう実験装置を考案した有名なひとだよ。実験心理学やった人間なら誰でも知ってる。だから最後のほうに出てくる身分証明書についてるのは「箱型紋章」なのな。微妙に笑いどころ?
スティーヴン・キャラハン『大西洋漂流76日間』(ハヤカワ文庫NF)。ノンフィクション。ヨット転覆後の救命ボートでのサバイバル。
俺は極限サバイバル物のノンフィクションが大好物で、見かけたら即買いすることにしてる。アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』、佐野三治『たった一人の生還』、須川邦彦『無人島に生きる十六人』、P・P・リード『生存者』等々、どれもマジ名著だった。
いくつか並べたけど、これ、もっすごいラッキーだったひとたちの話だと思うのね。生き延びてこうして手記を出せたひとの背後にはそれこそ何倍何十倍何百倍もの生還できなかったひとらがいる。そのひとらは幸運が足りないという理由だけで死んでる。たとえば今回読んだ『大西洋漂流76日間』なんかでも、たまたま水中銃を緊急バッグの中に用意してなかったら、さらにそのバッグを船から持ち出せてなかったら、たぶんあっさり死んでるはずなんだよね。生き延びるか死ぬかってのはすっごい偶然に左右されるんだよ。俺に言わせればカミサマの本質は偶然というものの中にある。だからサバイバーというのはたいがいみんなカミサマの存在を感じるんだ。
そして76日ものあいだボートに付き添ってきたシイラたち。時に食料となって筆者の命を支えてきたこいつらが最後どうなるか。その様子に俺は荘厳なものを覚えて胸が震えたよ。まるでひとつの物語に不可欠な何かが完結したかのような。
超お薦め。
G・A・ランディス『火星縦断』(ハヤカワ文庫SF)。
火星調査隊が火星到着早々えらいことになってサバイバルのために火星を縦断しなくてはならなくなる話。
予想以上に面白くてびくーり。クラークをもっとリーダビリティ高くした感じ。ストロングスタイルのSF。作者はガチでNASAの現役のひとだからクラーク臭するんだろね。
物語としてのキモは、調査隊員5人のうちせいぜいふたりしか地球に帰還できないであろうことが確定してるってところ。火星の北極にブラジルの調査隊が遺した宇宙船があって、それ使って帰ろうとゆうけつろんになるんだけど、その宇宙船てふたり乗りなのね。
時折挟み込まれる隊員の過去については不要と思われるものもいくつかはありつつも、まー、ほんとに最初から最後までガッツリつかまれっぱなし。特に、こいつは死なないだろうと思ってたキャラクターがあっさり死んで以降はこれほんとどうなるかわからなくなってドキドキですよ。こいつを殺すぐらいなんだからこの作者は何しでかすかわからんな、と。
ただ、『大西洋漂流76日間』読んだ直後だったもんで、いかに鋼の精神を持つ超人である宇宙飛行士たちでも1日水1リットルで歩き続けるのはムリなんでねえかなあ、とはおもた。
【今日買った本】
井浦秀夫『AV烈伝』6巻(小学館)←完結。林由美香追悼特別編あり。
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