2002年9月の毒まつたけ


09/01()【1回休み】
09/02(月)【ワッキーの地名しりとり】
09/03(火)【ひみつシリーズ】
09/04(水)【DS9】
09/05(木)【埼玉から友人来る】
09/06(金)【二日酔いの日】
09/07(
)【1回休み】
09/08(
)【ウォーターボーイズ】
09/09(月)【蜂再来で1回休み】
09/10(火)【チャンコ的なもの】
09/11(水)【昨年のテロの映像/テレパル休刊】
09/12(木)【PSO1&2】
09/13(金)【PSOで1回休み】
09/14(
)【スリーピー・ホロウ】
09/15(
)【強盗】
09/16(
)【刹那的とは】
09/17(火)【GC版PSOのDUPE問題】
09/18(水)【SEGAの公式見解】
09/19(木)【カフェイン】
09/20(金)【カネコアツシ】
09/21(
)【PSOプレイ再開】
09/22(
)【1回休み】
09/23(
)【もう1回休み】
09/24(火)【サイン】
09/25(水)【TV Taroにしますた】
09/26(木)【体験】
09/27(金)【池澤春菜】
09/28(
)【スターバックスで1回休み】
09/29(
)【右と左】
09/30(月)【カルドセプトセカンド】

←先月 翌月→


2002年9月1日(日)
 昼近く、寝床の中で寝起き状態でうつらうつらしていたら、ものすごく面白いイメージがむくむくと頭の中に沸き上がってきた。こういうのはどうせハッキリ目覚めて思い出したら、たいして面白くもねえな、となるのでそのままぼけーっと楽しんでいた。一応、エライ事を思いついたときのために枕元にはメモ用紙とペンが置いてあるのだが、イザとなるとたいていメンドクサクなるので使ったためしはない。
 今回も案の定、起きてしばらくしたらさっぱり忘れてしまった。
「クロロ島訪問記」って単語だけは記憶に残ってたのでメモして1回休み。


2002年9月2日(月)
 ビデオに録っておいたワッキーの地名しりとり朝まで4時間スペシャルを観る。
 地名しりとりというのは名古屋のCBC制作の深夜番組『ノブナガ』内の人気コーナー。お笑い芸人のワッキーがしりとりで全国を引きずり回される企画。
 ルールは、

・今居る場所の地名を使って見ず知らずのひととしりとりをする
・答えるひとは、今まで自分が行ったことがある地名で答える
・ワッキーは言われた場所に行ってまたしりとりをする
・言われた地名の最後が「ん」で終わるものだと分かったときには1ツ前の場所に戻る
・愛知・岐阜・三重の3県全てにゆくことができればクリアで企画終了
・飛行機は移動手段が他にない場合にしか使っちゃダメ
・相手のほうから声をかけられたときにはしりとりしちゃダメ

 というもの。
 名古屋市内からスタートして、最初のほうでは、まあ3日もあれば終わるだろうという空気だったのが、三重県内の地名だけがどうしても出ずに、もう何百日も全国(と海外)を放浪中。さほどヤラセくさくないところがいい感じだ。最初のほうを観ると、ディレクターは特に現在のように全国を延々と放浪するカタチを想定していたわけではなく、「いろいろ制覇する企画」(今回は愛知・岐阜・三重をしりとりで制覇)の最初のシリーズとして撮り始めていたことが分かる。見込み違いが幸いして人気シリーズに。不思議なもんじゃの。
 これ、普通にこの企画だけずーっとやってるのならまだいいかもしれないけど、ワッキーはペナルティという名のお笑いコンビとしての仕事が入ったらちょくちょくそれもこなしているようで、そういうのって逆にツライんじゃないかなー、と思った。
 今回放送の総集編では、ワッキーの相方が合流した回が丸ごとカットされてたのにはワラタ。


2002年9月3日(火)
 学研まんがひみつシリーズの漫画家内山安二が2日に死去。67歳。ひみつシリーズを描いてるひとの中でいちばん好きだった漫画家だ。究極のネガティブシンキング野郎・デキッコナイスのキャラクターとしての素晴らしさが理解できたのはオトナになってからのこと。
 マリオサンシャインの「○○のヒミツ」ステージってのはコレから取られたんじゃろうか。それともウルトラセブン第3話の「湖のひみつ」あたりからかな。
 わたくし、何故か「ヒミツ」って言葉の響きだけでわくわくしてしまうんですけど、これもよく考えてみればこのシリーズによる条件反射なのかもしれん。

 小学生の頃、これ買ってもらって読んだひとはほぼ例外なくボロボロにしちゃってると思いますが、もしかすると製本上の問題点があったんじゃなかろうかとも思います。確かにウチでもおとうとくんともども繰り返し繰り返し猿みたいに読んだのだけど、ああまで激しくボロボロになっちゃったのは不思議だ。耐久性に難があったのではなかろうか。

 愛蔵版みたいな感じで初版当時そのままの内容で復刻してくれんもんじゃろか。何冊かまとめたぶっとい本で。買うぞ。とゆうか出せばかなり売れると思うぞ。2ちゃんねるの追悼スレなんかあっというまに1000まで行ったし。


2002年9月4日(水)


アゲハチョウ ハケーン。


おとなしい子だネ。


 おとついのワッキーの地名しりとり御紹介文がshakaさんスズキトモユさん両氏にリンクいただく。ありがたし。うまくセツメーできてたでしょうか。ワッキーと撮ってるディレクター以外は全員たまたまそこで遇ったシロートのひと、ってのもキモです。オモチロイですよ。

 中京テレビでディープスペース9が新番組として始まったのでちょいと観てみた。
 なんじゃこりゃーっ!
 シスコが髭面ハゲに! ダックスねえさんがウォーフとデキてる! ドクターが遺伝子操作で天才に! キラ様がおばはんフェイスに!
 カナリ驚きつつ調べてみたところ今回は第6シーズンからの放送だと判明。名古屋では何年か前に第2シーズンで突然打ち切られて以来の放送なわけで、キャラクターの変貌っぷりにかなりびびりました。シスコの息子もすっかりオトナに。うわー、なんか感慨深いなコレ。

 ケンサクの過程で見つけたスゴイサイト。Star Trek -U.S.S. Kyushu- [スタートレック総合サイト]。エピソードガイド満載。ヴォイジャーも、つまんねーとか言わずに観ておけば良かったな、と思った。

 明日はさいたまから友人が来るので当日中の更新はできないっす。さいたまさいたま。


銀行に行ったらATM開けて調整してた。なんとなく撮ってみた。


2002年9月5日(木)
 埼玉から来た大学の頃の友人に会う。臨床心理学会が名古屋でやってるのでソレのついでにこっちに顔見せることになった。何年ぶりじゃろか。あんまり変わってなかった。
 精神病院でのカウンセラーってのはシゴトとしてどんなもんかの、といろいろ聞いてみたが、やはりそれなりに強烈な部分もあるらしい。クレームで怒鳴り込んでくるオヤジに対応したりとか。担当患者にちょくちょく自殺されたりとか。

 焼鳥屋で3人で酔っぱらって話している最中に急に周囲の現実感が薄くなって冷や汗が出た。書割の中に居るみたいな感じ。会話の内容でスイッチが入ったのかもしれず。

 深夜、友人の家で例のキャバねえさん19歳を見つつ、そうこうしているうちに記憶ケツラク。

2002年9月7日:記


2002年9月6日(金)
 ヒドイ二日酔い。
 朝、友人を近所の駅まで頑張って案内する。歩いて30分ぐらい。エライ大雨だった。帰宅後、濡れた服を着替えてから布団に倒れこみ、そのまま夜まで寝床から出られづ。

 闇のイージスの新刊をトモダチのクルマに置き忘れたのでその旨メール。彼のケータイのアドレスはなぜかこないだやっと聞いたのだがこおゆうときは便利だなと思った。

 宇多田ヒカル19歳が34歳のカメラマンと入籍。
 さいきんはこのぐらいの歳の差が流行りなのか! ヽ(`Д´)ノ
 20歳ぐらいの若い女の子ってのは意外にオトナで、30歳ぐらいのおっさんってのは意外にコドモなのかもしれづ。そおゆうことなら釣り合いが取れてると思う。

 部屋の中に小さい蛾みたいなのが迷い込んでる。先日のアゲハチョウといい、もしかしてどこかで誰か知り合いが死んでそのタマシイが会いにきたのかもな、と少し妙な考えになった。

2002年9月7日:記


2002年9月7日(土)
 二日酔い(要するに急性アルコール中毒)の状態からなかなか快復しない。お歳を召されましたな。
 あまり食欲も無くキャベジンとビタミン剤など飲みつつ。ふと気づいたらここのところやや出っ張り気味だったハラが一気にへこんでいた。体重3キロぐらいは減ったんじゃなかろうか。
 夕方、部屋に掃除機かけて風呂に入ったら少しだけ元気になったのでコンビニで漫画雑誌立ち読み。
 ロト6が低額当選しててちょっとラッキー。

 録っておいた『ヴァンパイア 最期の聖戦』を観た。早送り。

 そんな感じで1回休み。


2002年9月8日(日)
 録っておいた『ウォーターボーイズ』を観たよ。
 イキオイでシンクロナイズドスイミングをやらねばならなくなったダメ高校生男子5人の話。
 ヨイね、コレ。
 年に1本ぐらいはこんな感じの和風馬鹿青春映画を観てもいいナ、と思った。高校生活のあの無駄にバカっぽい空気が誇張されつつうまく表現されてた。
 文化祭での発表というクライマックスに向けていろいろなことがありながら話が進んでゆき、直前でちょっとしたアクシデントがひとヒネリあってエライ事になるのだけれども、そりゃ最後は男だらけのシンクロ大会で大団円サ。
 男の子ってのは総じてバカで、女の子ってのは、そういうバカどもがエライ事になったときにそっとなんとかしてくれるしっかりさん。お隣の女子校という存在はそんな雰囲気をうまーく表していたように思う。じつはこういう世界観は嫌いではない。(評価:80点

【こないだ買った本】
 七月鏡一(:原作)+藤原芳秀(:作画)『闇のイージス』8巻(小学館)←こないだトモダチのクルマに置き忘れたやつ。わざわざスマン。


2002年9月9日(月)


またかよ。


 またアシナガバチが巣をつくってた。先月駆除した奴らの生き残りかもしれづ。弱ってるのか、近くに寄っても向こうにヤル気がまったく無い。じつはこっちもテンション低いのでヤル気無し。
 調べてみたところ、放っておくと越冬するそうだ。
 どうしよう。

 明日決めよう。

【今日買った本】
 夢枕獏(:原作)+板垣恵介(:漫画)『餓狼伝』12巻(講談社)←あのアゴにとてつもないヒミツが!


2002年9月10日(火)
「調べてみたところ、放っておくと越冬するそうだ。」なんてオカシナ文章を書いてしまうほどテンション低し。

 こないだのマネーの虎にファミ通編集者のチャンコ増田が出演してたらしい。この番組、嫌いだから観てないけど。
 彼が今回持ってきたビジネスはアニメ絵の女性キャラクターがプリントされた(等身大? グラビアアイドルの印刷も考えているとか)「抱き枕」の製造・販売。そのプレゼンはちょっとここでは具体的に書きたくない類の強烈パフォーマンスだったようだ。
 巡回しているいくつかのサイトから積極的に触手を伸ばしてこの件に関する各所の反応をつらつらと眺めてみた。チャンコ増田に対してはどこもおおむね否定的だった。そりゃそうだ。これは、地上波テレビ番組のディレクターというプロ中のプロで高スキルの煽り屋が確信的な意図を持って制作した映像なのだから。オタクを自負するひとたちは、チャンコ個人を指弾するより、この番組が全てのチャンコ的なものに向けて放った悪意に対して怒るべきだと思う。じぶんは、はっきり言うとオタク嫌いなのでこういう番組は本来歓迎するべきなのだろうが、ここまで一方的に力で踏み潰されているのを見ると、これは一種の虐殺と言ってもいいんじゃないだろうかとカナリ嫌な気分になった。やりすぎだ。

 藤子・F・不二雄の作品には、異なる世界の間での価値の相違というモチーフがちょくちょく出てくる。地球では価値があるダイヤモンドが他の星ではちっとも価値が無いものだったりする。
 藤子F作品では異文化同士の接触部分で発生するのは面白おかしい事件だけど、現実世界のソコで起きるのはたいていあまり平和的でないモノゴトだよな。なんか嫌な感じ。


2002年9月11日(水)
 本日で米国の同時多発テロから1年。今日は、それにちなんだ番組がいくつか放送されている。
 ビル崩壊前、1階ロビーにわらわらと集まっている消防士たちのホンモノの映像とか。飛び降りた人間が地面に激突するときの恐ろしい音とか。比較的安全だと思われた状況が一瞬でひるがえる様子とか。祈りのためにヘルメットを脱いだそのときに隣のビルが崩壊し、落下物に直撃されて死ぬ神父(カミサマは何考えてたんだろう)とか。
 強く覚えておこうと思ったのは、一見まだまだ安全そうに見える状況であっても、ほんの少しでもヤバイと感じたらすぐにそこから逃げろ、ってこと。雰囲気に呑まれてトロトロしないように。

 先週から始まったディープスペース9がオモチロイ。3シーズンぶん間をトばされて、ドミニオンだの何だのさっぱり知らないモノが出てきてるのだけど、1回ざっと観ただけでなんとなくの設定は分かるようにしてあった。シリーズの途中から観たひとのことをさりげなく配慮しているように思う。一流。

 テレビ雑誌「テレパル」が休刊するらしい。今号が休刊号なのかな。
 後はどーすんだヨ、ってことだけれども、「テレパル エフ」(女性向け)と「テレビ サライ」の2誌を9月24日に創刊する模様。両方とも月刊誌。当面は東版/西版だけで、中部版はナイみたいだし、こりゃ買えねえな。
 テレビブロスとかザ・テレビジョンとかってまだあるのかなあ。どっちかいい感じのほうに乗り換えて、どっちもダメだったらしょうがねえからぴあでも買っとくか。
 テレパルは映画の解説欄が充実してて良かったんだけどなあ。他のテレビ雑誌は深夜映画の監督名が一覧できるページとかちゃんとあるんだろうか。ソレ無いとむちゃくちゃ困るのだが。

 オンリーユーとリメンバーマイラヴは放映されるのにビューティフルドリーマーが放映されない屈辱。なんかマズイ描写とかあるの? ……とか思って調べてみたところ、9月21日にビューティフルドリーマーのDVD版が発売されるのでどうやら今回放送の2本はソレに合わせた宣伝なのであろうと判明する。
 20年近く前に劇場で観たきりだからこのあたりでもう1回ぐらい観ておきたいんじゃが。

 さっき思いついた新しい格言。

 靴を買う時に妥協はするな。

 いや、なんか格言っぽいかなあと思って。

【今日買った本】
 雑誌「テレパル」9月14日号(小学館)←今までアリガトウ。さよなら。


2002年9月12日(木)
 ゲームキューブの『ファンタシースターオンライン エピソード1&2』を買った。ネットに接続しないオフラインプレイでとりあえず遊んでみた。それでもけっこう面白い。そうか、こんな感じのゲームだったのか。オンラインで遊ぶと楽しそうだ。月額600円(3か月だと少々お徳になって1500円)だそうだから、その程度なら出しても良さそうな感じ。
 ヤルならルーター買わないといかんのでオンラインはしばらく保留。セキュリティアップのために買っちゃってもいいか。キーボードも買わないとダメかな。

 このゲーム、キャラクターの職業は、剣で殴るヤツ、テッポ撃つヤツ、超能力で攻撃するヤツ、の3種に分かれている。それぞれの職業が種族と性別によってまた4種に細分化され、同じ職業でも微妙に違う特性が与えられている。外見も細かくカスタマイズできる。
 セツメー書に「初心者向け」と書いてあった肉弾系キャラクターを使って最初のクエストを遊んでみたが、どうも気に入らづ。新たにテッポ撃つヤツでやり直した。種族はアンドロイド。照準がうまく合わないことがあるのがアレだけど性には合ってる。敵の攻撃レンジ外からライフルでチクチク。

 原田眞人監督のウェブ日記にあった「病的な愛国者はどこの国にいても醜い」という言葉に深く頷く。
 学生の頃、一般教養の西洋史の講義がオモシロくて毎回楽しみにしていた。そのときのノートは今でも捨てずに取ってある。そのセンセが講義の中で〈何かを信じるというのはけっして悪いことではありませんが狂信だけは絶対にいけません〉と力説していたのを思い出した。

 3週間ぐらい前あたりからナイナイのオールナイトニッポンを聴きはじめた。微妙に毒入った岡村のボソボソっとしたトークがえらく面白い。テレビでの岡村はたいして好きでもないどころかむしろ嫌いなのだが。

2002年9月13日:記


2002年9月13日(金)
 掲示板でレスを書いてたらまた新しい格言を思いついた。

靴は壊れる前に買え。

 靴以外のモノゴトに当てはめると深いような深くないような。

 昨日からPSOに総プレイ時間11時間突っ込んで1回休み。


2002年9月14日(土)
 昨晩テレビでやってたG.I.ジェーンがフツーに面白かったので驚いた。べつに目くじら立てるような映画でもないと思う。

 録っておいた『スリーピー・ホロウ』を観たよ。
 18世紀末、ニューヨーク郊外の村で起きたクビキリ連続殺人事件の調査に赴いた捜査官が首無しユーレイ騎士の謎を解く話。
 じつはエドウッド以降のティム・バートンにはあまりキョーミ無し。このひとはバットマンリターンズで終了したと思う。打ち止め。
 美術はスゴイ。寒々しい村の描写と、夢のように美しい回想映像とのコントラストには圧倒された。クライマックスでの風車小屋の中のアクションはまるでカリオストロの城みたいだったネ。
 軽くミステリ風味にしてあるのだけど、何でもありのファンタジー世界でミステリやるのはムリだな、と思った。世界のルールを極限まで厳密にしたファンタジーなら別だが。曖昧な部分が少しでもあるとどうもダメくさい。
 主人公が科学にとり憑かれているのにはあまりヨクない理由があって(理由となる事件が起きた際に刻印までされている)、それが村での体験によってよりヨイ方向に変化するのかと思いきや、最後には再び科学文明に帰還してしまう。このあたりの主人公のヘタレっぷりは最初から一貫してた。
 演技中のジョニー・デップってマイケル・アイアンサイドに表情が似てねえか、とか思いつつ。クリストファー・ウォーケンにはビクーリ。首無し騎士のスタントやってたのはスターウォーズエピソード1のダース・モール役のひとらしいぞ。(評価:75点


2002年9月15日(日)
 夜、某知り合いから電話。
「○○さん? ひさしぶり」
「おう、ひさしぶり。何かあったの?」
「いや、俺さあ、強盗しちゃってさ」
(゚Д゚)ハァ?
「知らんかった? 新聞にも載ったヨ。裁判も2回やったし」
 どうも今年の5月ぐらいに睡眠薬+アルコールを入れた状態で近所のコンビニを襲ってしまったらしい。カッターナイフを突きつけて一万何千円強盗して、直後にそのカネで行きつけの飲み屋に行って(すでにこの行動がオカシイ)そこでその話をしたところ、飲み屋の店長に「アホか!」とビンタ張られてそのままクルマで犯行現場のコンビニまで連れてゆかれたとの話。その場で逮捕されて計2か月の拘束。前科が無かったのと相手に怪我させなかったのとが幸いして、けっきょく執行猶予と保護観察がつく有罪判決が出たそうな。執行猶予がついた判決なので、刑が決まった時点ですぐに家には帰れたとか言ってた。
 後でケンサクしたら某新聞社のウェブ版のグーグルキャッシュにその事件が載ってるのを見つけたけど敢えてリンクはしない。

 とりあえず、複数の薬物を一緒に使っちゃダメ、ということを学習。妙に話に現実味が無いんですけど、日常とそうでない世界とはホントに紙一重なんだな、と思った。


2002年9月16日(月)
 他人が観た夢の話ほど面白くないものはナイ、ということは十分に分かっているんですけど、ちょっとメモのために今回は書いておくですよ。今日、昼寝しているときに観た夢。

 松本零士の漫画に出てくるみたいなメカメカの暗い部屋で、独りでアニメを観ているんですよ。エヴァンゲリオンの続編みたいな感じのアニメ。メカのデザインや美術もほとんどあんな感じ。
 そのアニメ、何百年か先の未来から2体か3体ぐらいの巨大ロボットが攻めてくるんですよ。あんな感じの人型の。夜。市街戦になるんですよ。
 どうして未来人が現代に攻めてくるかって言うと、作中における現代のとあるエネルギー施設でエライ事故が起きて、そのせいで未来がエライ事になったのだから、そうなる前にその問題の施設を破壊しておく、と。これはガンダムみたいに交戦中の会話であきらかになるんですよ。
 で、激戦のすえに、シンジ君みたいなこっちがわのエースパイロットが頑張って闘って、未来人を全て撃破するんですよ。死に際、未来人パイロット(コドモ)が言うんですよ。
「俺たちはヤラレタけど、後からいくらでも攻撃は続くぞ」
 未来から特定の時代を狙って部隊を送り込んでいるわけだから、次々と増援が来るわけですね。
 でもシンジ君(モドキ)は慌てないんですよ。
「うん。でももう対策は打ってある」
 その次のカットでラストシーンになるわけですよ。
 何百年か先の未来のこれまたとある重要で巨大なエネルギー施設が破壊されて、その膨大なエネルギーで地球が滅びてしまうんですよ。やったのは、未来にタイムスリップした現代人部隊。これでもうこれ以上敵はやってこないから現代は安心だネ、と。
 凄い結末だな、とびっくりしたところで目が覚めました。

 よく考えてみたら、今の日本人ってこんな感じなのかな、と。じぶんが死んじゃった後のことなんかシラネーよね、って。そんな感じ。
 俺はそんなの嫌だけどな。


2002年9月17日(火)
 そう言えばこないだ行方不明になって後日富士の樹海で見つかった女学生ってけっきょくどーなったの?

 GC版PSOがエライ事に。オフラインモードで比較的簡単にアイテムをDUPE(複製)する手順が発見されたとか。
 とは言ってもまずは複製元のアイテムを入手しないといけないので別にたいした問題でもないんじゃネーノ、とフツーのゲームならなるのだが、オンラインゲームではそうもゆかなくなってくる。アイテムをいくらでも複製できていくらでもネットに供給することができる、ってことは、レアアイテム(確率その他の理由で入手しにくいアイテム)の価値がフツーのアイテムとたいして変わらなくなるってことで、じゃあレアアイテムなんて設定上のイミなくなっちゃうじゃん、となるのだ。
 攻略サイトのデータなんぞ覗いてみると、アイテムの出現確率については相当に微妙なバランス調整をしていたことがうかがえるのだけど、その努力もこれでパーになっちゃったね。
 例えば千時間突っ込んだときの出現確率が1%のアイテムがあったとして(ここまで極端なのはナイと思うが)、そりゃ個人ではそんなキチガイみたいな入手確率のアイテムは手に入れづらいだろうけど、千時間突っ込むプレイヤーが100人居たとしたら、まあそのうちのひとりぐらいは持ってるだろう、ってことだよね。プレイヤー数が増えれば増えるほど各アイテムの出現確率は限りなく1に近づくわけで。それが複製されて市場にガンガン入ってくると自力で入手してもうれしくもなんともなくなるわけで。脳内麻薬も出ないわけで。

 けっこう面白いゲームだっただけに、残念。サーバーが監視していないオフラインのデータでオンラインも遊べるようにしてある以上、多かれ少なかれこおゆう問題は確実に発生する(けっきょくはメモリーカード上のデジタルな情報なのだから、書き換え専用のハードとソフトを作成すれば理論的には間違いなくインチキできる。いくらカネかかるかは知らないが)わけだけど、ここまで手軽な手順でDUPEできる、ってのは相当に重篤な事態だと思わざるをえませんな。

 日朝首脳会談開催。
 あんな共同宣言書に平気でサインした小泉は今すぐ首吊って死ね。

 俺、外交については専門家じゃないからよく分からないんだけど、もし今後北朝鮮に対して国交を正常化したり経済上の援助を行ったりするとして、それによって日本にどんな国益があるの? 敵対国としての脅威が軽減されて軍事費が節約できる、ってことなのかな。コドモみたいな幼稚なウソばっかりつく体質の国に対して安全保障上の条約を締結したところで信頼もクソもないと思うのだが。

 明日以降、朝鮮総連系の団体や施設に対して法から逸脱した何らかの抗議行動が何件か発生すると読んだのだが、いかがか。


2002年9月18日(水)
 漫画の新刊が何冊か出ているはずだけど外出する気力無し。近所の自販機までタバコ買いにゆくのすらめんどくさい。季節の変わり目だからかな。昨晩あたりから急に涼しくなってきた。
 こないだ買った『10歳からの量子論』を読んでみたら意外にダメでさらにテンション下がる。

 身体が疲れるようなことは何ひとつしていないのになんだか重たーい感じ。日記つけるのもめんどくさくて1回休み。

 とかなんとか書いてたらGC版PSOの致命的バグについて公式見解が出てたので以下引用。長いけど。

2002年9月18日
株式会社 セガ
株式会社 ソニックチーム
『ファンタシースターオンライン エピソード1&2』をご購入いただいたみなさまへ

いつもSEGA製品ならびに『ファンタシースターオンライン』シリーズをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
さて、一部の皆さまは既にご存知のことと思いますが、このたび先日発売したNINTENDO GAME CUBE版『ファンタシースターオンラインエピソード1&2』に不具合が発見されました。

SEGAグループ全体として、大変残念なことであると同時に重大なこととして認識しています。

この不具合は、アイテムの増殖ができるというもので、通常通りプレイしていただく上では特に問題がないものの、その運用の仕方によっては快適なネットワークコミュニティの妨げとなりうる恐れがあるものです。

われわれSEGAとしては"ユーザーの皆さまにとって何が一番有益か"が最も重要であるとの認識のもと、この問題に対して真摯に、かつ速やかな対応を図ってまいります。

対応にあたり、あらゆる角度から対応策ならびにそれによって起こりうる事態を想定し検証を重ねました。その結果、以下のような結論に至りました。

1.当面は、"ユーザーの皆さまの快適なネットワークコミュニティの維持"に主眼を置き、これまで以上にネットワーク環境の運用面を強化し、事態の推移を注意深く見守ることとします。

2.但し、それでもなお誰の目から見ても明らかにネットワークコミュニティが非常に荒れた状態に陥った場合には、修正バージョンの制作および専用サーバーの敷設、ならびに修正バージョンへの交換対応等を含めた新サーバーへのスムーズな移行に向けてSEGAグループが全力を挙げて対応を図ります。

※上記対応策を選択した理由

当初、修正バージョンを一早く制作し速やかに全数交換を促進するといった抜本的対応も検討いたしましたが、
現行ユーザーの皆さんへの性急な交換の強要は、今回の不具合の存在自体をご存知ない方、また、今回のNINTENDO GAME CUBE版で初めて『ファンタシースターオンライン』或いはネットワークRPGをプレイされようとしている方の排除行為に繋がりかねないと判断し、二段階に分けた対応を採らせていただくこととしました。

※お願い

オンラインゲームは、従来のオフラインゲームと比べ、その自由度の高さと裏腹に、プレイヤーの皆さんのプレイスタイル次第で快適なプレイ環境が大きく左右されます。
また、今回の作品はプラットフォームを新たに移したこともあり、従来のシリーズにはいなかった新たなユーザーの皆さん(お子さん等)もネットワーク上に多数いらっしゃる可能性があります。今回の不具合を悪用することで、そうした新たな仲間達やまたは大多数の善良なユーザーの皆さんの快適なプレイ環境を奪ってしまいかねません。

皆さんが、今回の不具合を悪用されないよう、私たちSEGAグループは強く願っています。

明らかに悪質行為とみなされるものについては、サーバー利用規約に基づいた措置を考えています。同時に、二度とこのような不具合を生むようなことがないよう、今一度制作ならびにチェック体制の強化を図ってまいります。

SEGAとオンラインユーザーの皆さまで、きれいなネットワークコミュニティを構築していきましょう。

日頃『ファンタシースターオンライン』シリーズを楽しんでくださっているユーザーの皆さまには大変なご迷惑およびご心配をおかけすることになり誠に申し訳ありません。

今後ともSEGAならびに『ファンタシースターオンライン』をよろしくお願い申し上げます。
以上


 公式サイトから引用。特にイミの分からない部分を一部こちらでエンジ色にしてみました。何を言ってるのかさっぱりわからん。
 なんか政治家の答弁並みにじぶんらに都合のイイことだけ並べ立ててますけど。要するに、みんながDUPEしてゲームバランスがむちゃくちゃになったらその時点で具体的な対策を講じましょう、ってことですな。もう少し分かりやすい言葉で言うと、手遅れになるまで我々はコストかけるつもりはナイですよ、と。たぶん、SEGAのひとたちは危機管理って言葉なんか聞いたこともないのだろう。(←この一文は皮肉ですので念のため)
 新サーバーに移行する事態になったとして、キャラクターデータは引き継げるのか、引き継げるとしてもソレってDUPEされた強力アイテムを使いながらレベルアップしたキャラクターデータである可能性があるのではないか、じゃあみんな新サーバーでレベル1の状態から始めるのか、等々考えると、とてもあほらしくて遊べません。今、何十時間か突っ込んでいっしょうけんめいレベル上げしたとして、場合によってはソレ全部無駄になる可能性もありますよ、ってことじゃないの、これ。

 なんかクサイ会社だな。
 というかどうしてSEGAが落ち目なのか、理由がよく分かった。たぶん、ユーザーの視点で物事を考える能力が欠けてるのだろう。今後の状況によっては無かったことになってしまうかもしれないキャラクターを育てる気になんか、なる? ドラクエ遊んでてレベル40になったあたりで、じゃあそのキャラクター消して最初からネ、って言われたらフツーはもうヤル気にならないんじゃねえの。

 というわけで文面の白々しさしか印象に残らない発表でした。残念。

 むかっ腹立てたら一時的にテンション上がりました。でもあんまりうれしくない。


2002年9月19日(木)
 拉致事件の結末のせいで先日から機嫌悪し。人類共通の漠然とした善の概念というものは確かに存在すると思うのだが、自己と環境との境界が明確な生命体である以上はその完全なる実践は不可能なのかもしれず。じぶんだって他者に平気で死ねとか言うしな。イキモノ食うしな。
 イーガンの『順列都市』はモノスゴイ思想を秘めた小説なんじゃなかろうか。

 珍しく早起きできた。
 生活リズムを通常に戻そうと、今日一日昼寝を禁ずることにした。
 こんなチャンスもあろうかとカフェインの錠剤を用意しておいたのだ。よく聞くエスタロンモカは売ってなかったのでカーフェソフト錠とやらいうやつを。1錠あたりカフェイン93ミリグラム。だいたい1錠でコーヒー1杯ぶんだそうだ。
 じつはコーヒーが苦手だ。
 飲むと、必ず胃がむかむかしてくる。場合によっては、吐くこともある。
 眠気覚ましが錠剤で済むのならコーヒーよりはソレ飲んだほうが楽だろう、と今回初めて試してみることにした。
 注意書きに、空腹時に飲んじゃダメ、と書いてあるので、とりあえず空きっ腹を満たすためにインスタントラーメンを食べてみた。そのあと、まず2錠入れてみる。
 5分ぐらいで効き目が現れてきた。左半身がソワソワする。ものすごく不快だ。骨の髄のあたりがキーッとする感じ。目が覚めると言うよりは単純にキモチワルイ。
 30分ぐらい経ったところでどうにも耐えきれなくなり、食ったラーメンをトイレで全ゲロ。あまりにも気分が悪いので、なんとかならんものかと風呂に入ってみたが、どうにもならづ、断続的に胃液ゲロ。
 今まで、コーヒーの苦みがダメなのだと思いこんでいたのだが、どうもカフェインがダメな体質だったらしい。とゆうかこれがいわゆる胃酸過多?

 吐きまくって疲れたので本の買い出し後夕方2時間ぐらい昼寝した。だめ。まだ少しキモチワルイ。

【今日買った本】
 井上雄彦『リアル』2巻(集英社)
 奥浩哉『GANTZ』7巻(集英社)
 加藤元浩『Q.E.D.』13巻(講談社)
 加藤元浩『ロケットマン』3巻(講談社)
 カネコアツシ『ODD JOBS』(エンターブレイン)←予想してたよりずっと読みごたえがある。画集だそうだから買うのどうしようかなあ、と迷っているカネコアツシファンのひとは買っておいたほうがいいですよ。
 坂本タクマ『屈辱er大河原上』1巻(新潮社)←オビが既に屈辱。
 野中英次『魁!! クロマティ高校』5巻(講談社)


2002年9月20日(金)
 風呂場のドアの角にぶつけて左足親指の生爪剥がした。血がドクドク出た。

 加藤元浩『ロケットマン』3巻のカバー折り返しに書いてあった「なんだかわからない物」という芸術作品についての話を読んで、それって誰の作品だったっけ、と急に気になり、小一時間ケンサクした。
 けっこう頑張ったのに判明せず。
 確か中学生のときに美術の授業か何かで聞いた記憶があるのは、友人を部屋に招待した芸術家が「今からわたしは席を外すから、そのあいだにこの部屋の中にあるものを何でもいいからひとつその箱の中に入れて封をして欲しい。何を入れたかはわたしを含めて誰にも言わないように」っていう話だった。誰だっけ?
 なんとなくダリだったような気がしてケンサクしてみてもそれらしい話が見つからづ。気になってしょうがない。

 カネコアツシのイラスト集『ODD JOBS』(訳:片手間仕事)は内容的にお買い得だった。
 数年前、『BAMBi』の第1巻を読んでメロメロのヨレヨレになってしまって以来、このひとの単行本は可能な限り買っているのだが、いったいどういうひとなのかというのはゼンゼン知らづ。今回の本を読んで驚いた。ファッションから発言から、いちいちカッコイイ。左上腕にじぶんのイラストのでっかいタトゥーが入れてあるんですよ。どんな絵を描いているんですか、って言われた時には、こんな感じです、って見せることができるから便利でしょ、って。
 収録の対談では何気なく語ってはいるが、かなりハッキリした理論派のひとだな、と思った。自分の物語作成理論について、後付けでもいいからコトバでセツメーできるひと。それだ! というような理論も書いてあったが敢えて引用はしない。買って読んでちょ。

 PSOを再開することにした。
 考えてみれば、ディアブロ2だってけっきょくは何人もキャラクターを作ったし、ソレ考えるとまあレベル1からやり直しってことになってもたいしたことでもねえか、と。
 はやいとこハッキリしてほしいがな。

【今日買った本】
 遠藤浩輝『遠藤浩輝短編集』2巻(講談社)←問題の描写は描き直したらしい。
 布浦翼『柴王』3巻(講談社)
 山田芳裕『ジャイアント』1巻(講談社)


2002年9月21日(土)
 掲示板で、昨日の箱の作者はマルセル・デュシャンではなかろうか、と草の日々、藁の日々のはやし@不科研さんに教えていただいたです。ありがたいっす。
 わたしの記憶にある話とはディテールが少し違っているようで、箱の中じゃなくて、巻いたタコ糸か荷造り紐かのまん中にできてる空洞にナニカを入れてもらったとの話。

 修正版が出たらパーになるとは知りつつもPSOをオフラインプレイ中。ノーマルの遺跡に入ったぐらいのところ。レベルが足りないのか、敵がいちどにいっぱい出てくると取り囲まれてボコボコに。ダメージ的に歯が立たない敵も居る。いい感じのアイテムとか出てくるのはハードあたりからなのかなあ。
 2ちゃんねるで該当スレとかいろいろ読んでると、このゲームの真髄はネットに繋いでのチャットにあるんじゃなかろうかと思えてきた。外見を細かくカスタマイズ(体型もアナログに近い感覚で決めることができる)可能な己の3D分身を使ってチャット、っていうのがキモなのだろう。ゲーム風味のコミュニケーションツール? 方向性としては間違っているというわけでもないと思う。


2002年9月22日(日)
 先週録っておいた『ラストサマー2』を早送りで観た。早送りしたときにごちゃごちゃしていて内容がよく分からない映画は、フツーに観てもダメ作品であることが多い。これホント。アダルトビデオのドラマ部分を早送りすると分かるヨ。というか最初それで気づいたのだが。
 あとはずっとPSOで1回休み。


2002年9月23日(月)
▼うまく言えないけど、人間がふたり以上集まって行動するときには、多かれ少なかれ必ず軋轢が生じて、それは澱のように沈殿してゆくのだと思う。ウェブを巡回した後にディスプレイをぼんやりながめながら1時間ぐらいそんなことを考えていたら気分が落ち込んだ。▼スティーヴン・ハンター『さらば、カタロニア戦線』を昨晩読んだ。ちっとも面白くなくて途中から秒速2Pのペラペラ読みになった。▼フラワーカンパニーズの「冬のにおい」(1996年)は名曲だ。▼そんな感じで今日も1回休み。


2002年9月24日(火)
『サイン』を観てきたよ。
 宇宙人が来襲する話。
 あんまり評判よろしくないのでさほど期待もしていなかったのだけど、観てみたら面白かったよ。主人公の弟がアルミ箔のヘルメットをショボーンと被ってる画なんか、めちゃめちゃ笑えた。早めに観たひとの評判が悪いのは、配給会社の宣伝のしかたがおかしいからなんじゃねえの。オーソン・ウェルズの火星人来襲をちょっと変わった視点と風味でリメイクした感じの映画だヨ、って最初から言っておけばみんな素直に楽しめたかもしれないのに。それだと客呼べないのかな。
 けっきょくさあ、これ、何かイミのある偶然が起きたときに、そこにカミサマを感じる人間かどうかで評価が分かれる部分もあるんじゃないかな。俺、わりとカミサマ派だから、観終えてもべつにオカシイとは思わなかったよ。作中でメル・ギブソンが、人間にはふたつのタイプがある、って話するよね。あそこで主人公の弟がじぶんが以前カミサマを感じたときのトホホ話をするけど、その話聞いて「そうそう、そんな感じだよね!」って共感できるかどうかが分かれ目なんじゃないかな。
 カミサマのサインは偶然を利用して顕される、って持論のひとなら余計に楽しめる映画。シャマランよ、よくぞハッキリ言ってくれた、って感じで俺は感動した。(評価:80点

 何年か前にPC-VANのSIGだった頃のAWCでした話だけど。
 インドに行ったとき、案の定大下痢したんですよ。
 ちょうどその日は夜にお祭を見物にゆく予定で、具合は悪かったけど年に1度(だったかな)のお祭だから無理して観にゆくことにしたんですよ。バスに乗って小一時間。夕方、現地の寺院に到着した瞬間に猛烈な便意が。
 その寺院はけっこうな田舎にあって、周りにはトイレなんか無く。こっちは紙も持っておらづ。しょうがねえから森の中に駆け込んで、外からは見えないぐらい奥まで物凄い勢いで走りました。今にも汁が出そうだったから。ケツは樹の葉っぱか何かで拭けばいいや、と。ズボン履いたままうんこ漏らしたほうがよっぽど大惨事になるし。
 じゅうぶん奥に分け入ったところで、慌ててズボンおろしてぶりぶりひりだしたとき、目の前にあるものを見て、たぶん生まれて初めてカミサマを感じました。
 新聞紙が落ちていたんですよ。こんな森の中に入ってくる奴なんかフツーいねえだろう、という場所で。まだ新しい状態の綺麗な新聞紙が。あっ、カミサマだ、ってその瞬間に感じました。いや、冗談じゃなくてホントの話。
 今まで、さすがにこんなくだらないことでカミサマを感じたのは俺ぐらいだろう、と思っていたんですけど、今回、映画の中で語られていたエピソードを聞いて、ああ、やっぱりそういうもんなんじゃん、と安心しました。たぶん、アレってシャマランか誰かの実体験だよね。そんなもんなんだなあ、と。

 翻訳SFファン度調査、前に投票した時間帯のデータは無効になっていたようなのでもういちどやってみました。コピペ忘れてたのでちょうど良かった。

既読は250作品中 48 作品です(平均は 52.61 作品)。
154 人中 65 位でした。

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『愛はさだめ、さだめは死』(87) ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
『カウント・ゼロ』(87) ウィリアム・ギブスン
『たったひとつの冴えたやりかた』(87) ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
『スキズマトリックス』(87) ブルース・スターリング
『ミラーシェード』(88) ブルース・スターリング編
『死者の書』(88) ジョナサン・キャロル
『竜の歌い手』(88) アン・マキャフリイ
『マイクロチップの魔術師』(89) ヴァーナー・ヴィンジ
『モナリザ・オーヴァドライヴ』(89) ウィリアム・ギブスン
『ハードワイヤード』(89) ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
『重力が衰えるとき』(89) ジョージ・A・エフィンジャー
『スローバード』(90) イアン・ワトスン
『リプレイ』(90) ケン・グリムウッド
『ドクター・アダー』(90) K・W・ジーター
『故郷から10000光年』(91) ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
『ディファレンス・エンジン』(91) ギブスン&スターリング
『タウ・ゼロ』(92) ポール・アンダースン
『ホワイト・ライト』(92) ルーディ・ラッカー
『ゴールデン・フリース』(92) ロバート・J・ソウヤー
『どろぼう熊の惑星』(93) R・A・ラファティ
『世界の果てまで何マイル』(93) テリー・ビッスン
『タンジェント』(93) グレッグ・ベア
『マンハッタン強奪』(94) ジョン・E・スティス
『ヴァーチャル・ライト』(94) ウィリアム・ギブスン
『ハイペリオン』(94) ダン・シモンズ
『ハイペリオンの没落』(95) ダン・シモンズ
『さよならダイノサウルス』(96) ロバート・J・ソウヤー
『つぎの岩につづく』(96) R・A・ラファティ
『ミッドナイト・ブルー』(97) ナンシー・A・コリンズ
『ターミナル・エクスペリメント』(97) ロバート・J・ソウヤー
『あいどる』(97) ウィリアム・ギブスン
『時間旅行者は緑の海に漂う』(97) パトリック・オリアリー
『ジャンパー』(97) スティーヴン・グールド
『グリンプス』(97) ルイス・シャイナー
『極微機械ボーア・メイカー』(98) リンダ・ナガタ
『スノウ・クラッシュ』(98) ニール・スティーヴンスン
『スタープレックス』(99) ロバート・J・ソウヤー
『エンディミオン』(99) ダン・シモンズ
『星ぼしの荒野から』(99) ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
『キリンヤガ』(99) マイク・レズニック
『宇宙消失』(99) グレッグ・イーガン
『順列都市』(99) グレッグ・イーガン
『エンディミオンの覚醒』(99) ダン・シモンズ
『フレームシフト』(00) ロバート・J・ソウヤー
『フューチャーマチック』(00) ウィリアム・ギブスン
『祈りの海』(00) グレッグ・イーガン
『タクラマカン』(01) ブルース・スターリング
『フラッシュフォワード』(01) ロバート・J・ソウヤー

 こんな感じ。
 途中で速読になった作品は外しました。ラッカーの諸作品とかゾッド・ワロップとかアヌビスの門とかトマス・モアの大冒険とか。あと、買ったけどまだ読んでないのも除外。ソウヤーのアフサンとかクリプトノミコンとか。
 じぶんの既読の中からベスト5を挙げるなら、

1)『リプレイ』(90) ケン・グリムウッド
2)『死者の書』(88) ジョナサン・キャロル
3)『宇宙消失』(99) グレッグ・イーガン
4)『順列都市』(99) グレッグ・イーガン
5)『ゴールデン・フリース』(92) ロバート・J・ソウヤー

 って感じかなあ。ジョナサン・キャロルがSFかどうかは別として。
 候補リスト中、読んだことがある作品はなんだかんだでたいてい面白いヤツだったってことは、候補となった250作品のチョイスがナイスなのでしょうな。

 ついでに例のお薦めアニメ判定(英語のヤツ)も試してみたらよりによって『天使のたまご』って言われてマジ鬱。英語よくわかんないんで選択項目のイミ間違えたんだろうか。


2002年9月25日(水)
 休刊したテレパルの後釜にはけっきょく「TV Taro」中部版を選んだ。ほとんど全てのテレビ雑誌をチェックしてみたけど、深夜映画の監督の名が全部取りこぼしなく記されている(ような気がする)のはコレだけだった。よって選択の余地無し。月刊誌ってのがちょっとだけ不安だが。

 コンビニにワールドタンクミュージアム02が置いてあったので5個買ってみた。塗装違いはともかくカタチぐらいは全種類揃えたいなあ、と思って。結果、ヤクトパンターだけ出づ。


こんな感じ。左にカケラだけ写ってるのはKV-1A。

【今日買った本】
 小池桂一『ウルトラヘヴン』1巻(エンターブレイン)←今年の春ぐらいに出てたやつ。
 田中圭一『田中圭一最低漫画全集 神罰』(イースト・プレス)
 細野不二彦『ジャッジ』(双葉社)←これって前出てた単行本と収録作同じなのかな、とぺらぺらめくってみたところ、どっちにしろ内容をほとんど忘れてるみたいなのでとりあえず買ってみた。
 雑誌「TV Taro」11月号(東京ニュース通信社)


2002年9月26日(木)
 こないだ放送分のDS9をつらつら観た。
 いろいろなカタチに変身できるスライムみたいな可変種のオドーが、同じ可変種のおばはんと一時融合する。この行為は「繋がり」と言うらしい。バルカン人の精神感応みたいな感じ。
 可変種の母星にはオドーみたいなのがいっぱいいて、どうも通常はみんなで融合した状態(「偉大なる繋がり」)でいるらしい。ホントはオドーもその集合体の一部で、この可変種のおばはんは彼を「偉大なる繋がり」の元へ帰したがっている。
 オドーはキラとの約束を破って再びおばはんと融合し、その間に重要な抵抗組織のミッションをすっぽかす。そのせいでレジスタンスの重要な一員がとっつかまってしまう。
 激怒して部屋に怒鳴り込んできたキラに対してオドーは冷やかに言う。
「少佐も『繋がり』を体験すれば、ほかは些細なことだとわかるんですが」
 大勢が死ぬことになったとしても、それは小さいことであってどうでもいい、と言い切るオドーの急激な変貌ぶりにキラは絶望する。

 臨死体験者のなかには、じぶんが大きなナニモノカの中に還ってゆくような感じの体験をするひとがよくいるらしい。その際、圧倒的な安らぎを感じるそうだ。オドーほど極端ではないにしろ、臨死体験を境に世界観が変わってしまう人間が多いというのもよく知られた事実だ。

 なんだか深い話ではある。

 小池桂一『ウルトラヘヴン』1巻を読んでみた。ドラッグを題材とした漫画。まさかタイトルはウルトラセブンとかけた駄洒落だとは思ってもおらなんだ。余談だが今日の夕方ザッピングしたときにたまたまチャンネルが合ったNHKの海外ドラマのサブタイトルが「湖の秘密」だったのでちょっとヘンな感じになった。
 この漫画に出てくるようなカンジのは経験したことがないから想像するだけだけど、もしじぶんが視覚からまずクルような薬物を試したら自殺しかねんな、と思った。くわばら。
 

2002年9月27日:記


2002年9月27日(金)
 コイツか!
 いや、MHKから池澤春菜というタレントのサイトに跳んで写真を目にした瞬間、そうだったのか! と思いましたよ。
 ウチ、ラジオはたいていNHK-FMつけっぱなしなんですけど、土曜の午後に5時間ぐらいやってるサタデーHOTリクエストの時間帯だけは途中で我慢できなくなってZIP-FMあたりにチャンネル変えることが多いんですよ。レギュラー出演者は何人かいるんですが、そのうちのひとりのおねえさんのトークがどうにもカンに触って。このひと、喋りが声優っぽいけど何者なんだ、と、つい先日ケンサクしてみたときに目にした写真が今回跳んだ先にも。なるほど。
 じつはSF者なのだと言われたとたんに逆に興味がわいてきた屈辱。

 そろそろ貯金も無くなりかけてるのにPS2のカルドセプトセカンドを衝動買い。詳しくは後日。

【今日買った本】
 カネコアツシ『BAMBi 零 alternative』(エンターブレイン)
 杉作『クロ號』4巻(講談社)
 山口貴由『蛮勇引力』2巻・3巻(白泉社)←2巻を買いのがしていたようなので一緒に購入。


2002年9月28日(土)
 NHK-FMのサタデーHOTリクエストを聴いてたら、例の池澤春菜がコーヒーの話をしていた。苦いから苦手だのなんだの、そんな感じの話。
「ホラ、あの星の背中とか星の後ろとか」
「???」
 洒落たこと言うネ。NHKの生放送はこおゆうのが楽しい。ピンと来なかったかたは本日の日記もくじをドゾ。

 そんなこんなで最後まで聴いてみたところ、このひと今日の放送で降板だった。最後のほうで大泣きする様子を聴いたらこっちまで(´・ω・`)ショボーンとなって1回休み。

 カルドセプトセカンドを猿の如くプレイ。これは面白い。ただ、カードのグラフィックスだけは前作のほうが良かったような気がしないでもない。リリスの絵がグロ気味になってたのにはやや萎えた。


2002年9月29日(日)
 映画やアニメを観てると、そのシーンが持つチカラに逆らわないような行動をキャラクターがとらされるときには→方向の動きが発生することが多いように思う。例えば、逃走するときとか。
 逆に、そのシーンが持つチカラに抗う行動をキャラクターがとるときには←方向の動きが発生する。何かと対決するときとか。ゲームのファイナルファンタジーなんかでも戦闘時にはモンスターが左でキャラクターが右に配置されており、結果、←方向の抗う動きが生じている。
 どうしてかというと、

・何かを見るとき、人間の眼は左から右にスキャンする。
・横書きの文字は(アラビア語等を除いて)たいてい左から右へと書かれる。

 と、このあたりのことが関係しているのではなかろうかと妄想してみた。

 もしそうだとして、眼という感覚器に→方向にスキャンするクセがあるから横書き文字もそれに準じているのか、横書き文字が→方向に書かれるから眼のスキャン方向もそうなったのか、どっちなんだろう。アラビア語圏のひとが絵を見るときにどちらの方向からスキャンするのか分かれば解決するのだが、さすがに調べようがなし。

 日本語や中国語・韓国語等の漢字文化圏では、横書きのときは→方向なのに縦書きのときは←方向になる。これは不思議だ。文字を連ねる方向は原則として統一されそうなものだが、と思い、ケンサクしてみた。どうもその言語の文字が成立したときにどちらの利き腕を持つ人間が多かったのか、ということが影響しているらしい。東アジアでは8〜9世紀まで左利きが主流で、書いた部分をこすってしまわないように←方向に文字を連ねるようになったとか。漢字文化圏での横書きは比較的新しい書き方なので、成立時には既に右利きのひとのほうが多くなっていて、→方向になったんじゃなかろうかという説がある。
 んじゃ、←方向に文字を書くアラビア語圏のひとは左利きが多かったのか、というとそうでもなく、この言語は文字が成立した当初は木や石などに彫るやりかたで書かれることが多くて、書かれた字の上を手がこすることにより、切口を滑らかにする効果があったのだ、とか。
 ま、真実はどうだったのかってのは知りようがないわけではありますが。

 その理由は何にせよ、ドラマチックな葛藤場面では、観ているひとは向かって右側に配置されているモノに感情移入しやすくなっているんじゃなかろうかとなんとなく思ってみた。いや、お笑いコンビでも右側のひとはフツーに一般受けして支持を集め、結果ゆくゆくはピンでもやってゆけることが多いような気がして。気のせいかな。


2002年9月30日(月)
 明け方、2ツ前に勤めていた会社のことが急に気になってケンサク。勤めていた当時ひとつ格上だったライバル会社が先日倒産したので、じゃああの会社はどうなってるんだろう、と。
 サイトは持ってないみたいだったけど、PDFのビジネス文書に名を発見した。どうも今年の春、業務の大半が別の会社に譲渡されていたようだ。少し驚いた。実質的には無くなっちゃったのかな。

 ずーっとカルドセプトセカンド遊びっぱなし。
 風一色で後半にガルーダを出してくる相手がいるステージで詰まる。放っておくと190/190ぐらいのガルーダがどんどん侵略してきて、防ぎようがなし。今のカード蒐集状況では勝てぬ。負けてもカードは何枚かもらえるのでたらたら遊ぶ。
 しょうがないからダミーキャラクターを使ってカードをもっと揃えることにした。別メモリーカードに3人つくって、対戦する。ターン制限は最小の30ターンに。城通過による魔力入手を回避できるマップで、そのまま4キャラクターとも一切何もしない。そうすると30ターンが終了したときには4人全部が1位扱いになって、全員が規定枚数のカードを貰える。あとは、じぶんが持っていないカードを交換でダミーからいただく。
 やってみたところ15分ぐらいで終わったのだが、一切何もしちゃダメってのにかなりの神経を使うわりには見返りが少なく、連続で何回もこなすのはツライ。30(ターン)×4(人)の120回も似たような操作を延々とするわけで、これならフツーにプレイを進めたほうが楽しい。

 カードの絵は、どうも前作のほうがイイような気がする。全般におとなしくなって、無難なかわりにインパクトがない。音楽と戦闘時の背景もちょっとアレだなあ。GC版PSOの一件からSEGAにはあまりいい印象を持っていないので、まああの会社ならこんなもんかな、と妙な納得はした。

 とは言っても、トータルで見ると、かなり面白いゲームだ。お薦め。

 今日、昼寝してるとき、髪の毛を三つ編みにした夢を見た。夜、ヘイヘイヘイを観たら、ゲームに負けた布袋寅泰がお下げ髪のヅラを被せられていた。ほていさんだけにちょっとヘンな感じ。


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