2006年3月の毒まつたけ
03/06(月)【ペイ・フォワード 可能の王国】
03/11(土)【ディスプレイ】
03/19(日)【測量】
03/27(月)【驚異の百科事典男】
03/30(木)【成分解析】
2006年3月6日(月)
録っといた『ペイ・フォワード 可能の王国』観たよ。ひとりのかしこい子(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が考案した、世界をしあわせにする素敵なアイデアの話。余談だけど俺これ観るまでタイトルは可能の王国じゃなくて可能性の王国だとずっと思ってた。
説教臭い映画かと思ってたらそうでもなく。途中まではえらいおもろかった。特に冒頭でのシモネット先生(ケビン・スペイシー)の授業シーンなんか素晴らしかった。
それが、スペイシーが騙されてオスメントの家を訪れるあたりからおかしくなる。超然としてるところがいかすキャラクターだったのにそこらへん以降男女関係に苦悶するふつうのおっさんに。
そして極めつけがあのラストだ。ひどいねこれ。フィールドオブドリームスのラストシーンをパクりたいがために無理矢理アレしたようにしか見えづ。
「世界はそんなにクソじゃない」って台詞にちょっと泣けたのでプラス10点。解せないのは、それまで世界はクソだクソだって言ってた少年が世界はそんなにクソじゃないって信じたとたんにアレしてしまったところ。おかしいだろそれ。(評価:70点)
2006年3月11日(土)
amazonで17インチの液晶ディスプレイ買ったった。BUFFALOのFTD-G722AS。25800円で2000円のギフト券つくから実質23800円。安いよね。
今まで使ってたのは確か7年ぐらい前に買ったLG電子の15インチのやつ。そん時の印象が強く残ってて、液晶ディスプレイってけっこう高いんだなあ、と思ってた。10万ぐらいはする感じ。そうすると買いたいものリストのなかでもずっと下のほうになっちゃう。
それが、ふと気になって調べてみたところ今はもう安いのなら2万円台で17インチのが買えるみたいなんよね。そんなに安いんなら、これほぼ毎日使うもんだから軽くアップグレードしとくのもいいかな、と。
ドット運の悪さは普通のひとに絶対負けない自信がある(携帯電話とかビデオカメラとかの液晶も欠けてたぐらいだからハンパじゃないよ)んで案の定今回もひとつ抜けがあったけどこの安さならべつにいいんでねえの、ってかんじ。さすがに7年も前の機器と比較すると綺麗だわ。
画質云々よりも1024×768だったのが1280×1024になったのがえらいでかい。とにかく画面が広い。テンション上がるねこれは。
2006年3月19日(日)
ちょっと油断してるあいだに更新間隔がえらい空いてもうた。(;´д⊂)
その間なにをしてたかとゆうと、今月は休みが少し多いので黙々と録画番組の消化をしてますた。だいぶかたづいた。きらきらアフロは3回ぐらい続けて観るとけっこうな荒行だーね。
あとだいぶ前録っといたマイノリティリポート観た。原作の内容は忘れちった。こんなんだったっけ? 違うよね。話がえらい大味でツッコミどころいっぱい。作中のディスプレイや記録媒体がほぼ全てスケスケなのに対してプリコグの神託はウッドボール上に刻まれるとゆうところにはスピルのアートを感じたけど。ほかはとくにみるべきところもなく。期待外れだったなー、とあくびしてたところで、終盤、ありうるもうひとつの世界についてプリコグが語りだす場面に不意打ちされて少し泣いた。でもまあ総合的にみるとおもんない映画だったよ。だいたい65点ぐらい。
どぶもりで「かんきょう」がいつまでたっても「いい感じ」にならんもんでやむをえず測量をすることにした。木を植えて植えて植えまくっても「緑が少ない」とかゆわれる。これはきっちり測らないとどうもダメっぽい。村は64×64の大きさとなっていて、それを16×16で区切って16区画に分ける。「かんきょう」を良くするには木の本数を各区画9本前後にしとかないといかんらしい。多くても少なくてもダメ。
まず地面に目印として貼るためのデザイン作成から。黄金の80年代をしのんでここはひとつスペシャルフラッグで。これならシンプルだからすぐできそうだ。そしてすぐできた。
しかしスペシャルフラッグのサイズってわずか16×16だったのか。当時はもっとすごい綺麗だった印象があるし今でもじっさいかなり綺麗に見える。なにか造るときって、制限が多いほうがいいものできるよね。
測量の結果、村役場前の石畳が意外に面積広くてそのおかげでそこの区画に木が充分に植わってなかったことが判明したよ。これで「いい感じ」にはなったもんであとは花を植えてくだけ。
夜勤明けでメシ食いながらなんとなくTVつけたら仮面ライダーカブトやってた。初めて観た。画づくりがえらい凝っててイッパツで目が離せなくなった。いいねこれ。
ずいぶん昔、ウルトラマンなんとかだったかが撮影にフィルムじゃなくてビデオを採用して以来、特撮系の番組はほとんど観なくなってた。CGによる特撮がどうしてもちゃちく感じてしまってとても堪えきれんかったのよ。ところがふと気づいてみたら今のCG技術ってのはさすがに当時よりえらい進歩してるようで。普通に観れた。
昔のライダーだと敵の怪人のキャラクターとかけっこう重要だったじゃんね。そんなんじゃないのね。敵はまるで災害の一種みたいに描かれてる。少なくとも敵であるワームをみどころにはしていない。じゃあ何を見せてるかというと、ライダーたちの人間関係を見せてるの。中心となるコンフリクトはライダー×ワームではなくてライダー同士に設定してある。もちろんワームはそれはそれで対立すべき敵なので全体としての葛藤の構造がいい感じに複雑になってる。確かさいきんのライダーってのは複数ライダーが基本だったように思うんだけどやっぱこういう構造を狙ってやってたのかな。知らんかった。
殺陣にも手抜きがなくて、キャストオフ→クロックアップというアイデアもさることながら、今回は迫り来る電車を前にしてクロックアップした状態で淡々と闘うあたり、うわー、こんな画みたことねえよー、と思った。
来週も観るよ。(´ω`)
こないだの13日からわりと頻繁にまぶたがピクピクして少し困り中。最初は左だけだったのが右にもときおり来るようになった。ストレス?
2006年3月27日(月)
A・J・ジェイコブズ『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』(文春文庫)読んだよ。35歳のおにいやんがブリタニカ百科事典を読破しようとする話。ブリタニカ記載の各単語から適当なものを抜き出し、それにからんだエッセイを2ページぐらい書いては次の単語へ、みたいな形になってる。
面白いのは、筆者の日常もそこに描かれてるところ。少し不妊症っぽい奥さんにコドモができるかどうか、ってストーリーがバックグラウンドとしてうっすらと流れてる。その物語がハッピーエンドになるかどうかは今ここでは言わないよ。
終盤でクイズ・ミリオネアに出演するところも見どころ。どうも本家アメリカだと賞金はタイトル通り100万ドルらしいね。あと、放送時間は昼なんだとか。
全体に著者の人柄がにじみ出てていい感じだった。なんかいいヤツっぽい。ドジっ子っぷりはあんまし好きじゃないけど。
そして読後感さわやか。最後の約1ページがとても良かった。不覚にも水濡れしちゃったもんで読後に捨てようと思ってたんだがこのラスト付近の名文に心打たれてとっとくことにした。お薦め。
こないだの秋に買ったジロンカ社のシュースメルキラー、ちょっと問題がありそうなので該当の日付に追記。ケンサクから情報を求めて来たひとにはなるべく正しい情報が渡るようにしとかないといかん。
まぶたぴくぴく病、治た。よかた。
音楽大学における調査では、天才的奏者は1万時間の練習を経ているが、平凡な奏者は4千時間程度だったそうだ。そして大抵は、天才たちは好き好んで一人で練習している。
メモ。納得。つまりどれだけのリソースを突っ込んだのか、ということ。
【amazon購入本(2006年3月24日)】
ジョージ・ジョナス『標的は11人 ―モサド暗殺チームの記録─』(新潮文庫)←映画『ミュンヘン』のアレ。
【amazon購入本】
デイヴィッド・マレル『トーテム[完全版]』上巻・下巻(創元推理文庫)
芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』13巻(講談社)←去年の夏発売。保留しといたやつ。
2006年3月30日(木)
単語を入力するとその成分を解析してくれる冗談ソフト・成分解析 Ver0.1。(焚書官の日常 (5) 060329(Wed)付より)
えびすの成分解析結果 :
えびすの52%は知識で出来ています。
えびすの36%は毒電波で出来ています。
えびすの8%は世の無常さで出来ています。
えびすの3%は気合で出来ています。
えびすの1%は根性で出来ています。
Σ( ̄ロ ̄lll)
カバラ数秘術か何か使ってるんだろか。
【amazon購入本(2006年3月28日)】
ジョージ・R・Rマーティン『タフの方舟』1巻・2巻(ハヤカワ文庫SF)←保留しといたやつ。発売は昨年4月で、それなりに話題にもなってたのにまだ初版。だいじょぶかSF業界。まじで。
リーアム・キャラナン『漂流爆弾』(ハヤカワ文庫NV)←ここ読んでそそられたもんで。
遠藤浩輝『EDEN』14巻(講談社)
富沢ひとし『特務咆哮艦ユミハリ』2巻(幻冬舎)
柳沼行『ふたつのスピカ』10巻(メディアファクトリー)
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